The Jesus and Mary Chain / Damage and Joy(2017) 感想 -オルタナってカントリー


この、デザイン決めた後にバンド名なんとか詰め込んだ感がね。
ライナーノーツ(対訳なし)はご祝儀的に「彼らは帰還したと同時に再びシーンの最前線に踊り出そうとしていることがひしひしと伝わってきた」と書いてるけど、いやいや……。

太字(良い)>黒 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
1. Amputation  3:24
2. War on Peace  4:34
3. All Things Pass  4:34
4. Always Sad  2:52
5. Songs for a Secret  3:21 (Sister Vanillaへのジム提供曲再演)
6. The Two of Us  4:12
7. Los Feliz (Blues and Greens)  4:54
8. Mood Rider  4:04
9. Presidici (Et Chapaquiditch)  3:36
10. Get on Home  3:31
11. Facing Up to the Facts  3:05
12. Simian Split  4:14
13. Black and Blues  3:23
14. Can't Stop the Rock  3:19 (Sister Vanillaへのウィリアム提供曲再演)

Total length  53:01

「オルタナティヴ・ロック」って新手のカントリー
SPOONの新作に対するele-kingの評の中に、彼らの試みを称賛し、その他とを比較するものとしてこんな一文があった。

純粋に音の冒険を楽しむのが目的なら現在ロックはもはや限りなく下位にある「ジャンル」
Spoon - Hot Thoughts | ele-king

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タグ: 17年 50分台

時代に煙をふかしたロックバンド「The Jesus and Mary Chain」の話

<2013/05/18 初版>
<2016/11/21 全編書き直し>
<2017/04/25 関連バンドを追加>


JesusMary.jpg
1977年、セックス・ピストルズはそれまでのオールド・ロックンロールをバケツをぶちまけるように塗り替えていった。そして70年代末、アンダーグラウンドに広がっていった「ポスト・パンク」の波紋……サッチャー政権、失業率、ライブハウスに溜まっていく暴力、シーンは新しい活気を求めていた。そこにひょっこりと現れたのが彼らだ。

ジーザス&メリーチェイン(以下時々JAMC)。それはピストルズの登場から8年が経過した、1985年のことだった。甘いメロディに金切り音のようなノイズサウンド、ポップス黄金期である50 - 60年代に実った果実に神経毒を注ぎ込んだような世紀末的バブルガム・ポップス、デビューアルバム『Psychocandy』。幾多の暴動と共に巻き上がったセンセーショナルな衝撃は、たった一枚で彼らの名声を決定づけた。同時にそれは、オールドファッションになりかけていた音楽が、メソッドひとつで一瞬に息を吹き返す劇的な瞬間でもあった。その鮮烈な音楽性は、後のシューゲイザー、ノイズ・ポップ、90年代のオルタナティヴ・ロックへ広がっていき、今も大きな影響を与え続けている。
<完>



ちょっと待て
多分、このバンドについてまじめに書こうとするとこんな感じの紹介文が出来上がって終わる。概ね正しい気もするが、この記事では彼らをこんな感じに済まさないで、もう少しちゃんとキャリアを追っていきたいと思う。

1.このバンド、ハイプでは?
2.最初に聴くなら
3.ディスコグラフィ
4.関連バンド(ルーツ、シューゲイザー御三家、JAMCが好きなら)

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タグ: アーティスト紹介記事

The Jesus and Mary Chain / Honey's dead (1992) 感想


ハニーズ・デッドハニーズ・デッド
(2007/05/23)
ジーザス&メリー・チェイン

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前作はあれだったけど、今作のジャケはあたり。ぼやけた質感がカッコいいです。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Reverence – 3:40
02. Teenage Lust – 3:06
03. Far Gone and Out – 2:51
04. Almost Gold – 3:19
05. Sugar Ray – 4:41
06. Tumbledown – 4:10
07. Catchfire – 4:47
08. Good for My Soul – 3:05
09. Rollercoaster – 3:46
10. I Can't Get Enough – 2:56
11. Sundown – 4:59
12. Frequency – 1:19

Total length : 42:39

総評・★★★★
自分たちの音楽性をしっかり見つめて作られた集大成的アルバム
前作オートマチックリリース後、やはり活動を停滞させていたジーザスアンドメリーチェイン。その間に音楽シーンはすっかり変わってしまい、彼らも最早若手ではなく、年季あるベテランアーティストという立場に置かれていた。かといってまた重圧に押しつぶされて…と言う事はなく、自分たちのスタジオを持った事もあって、今作の制作はマイペースにすすめられた。

前作に手応えを感じたのか、今作は彼らの作品の中で最も自信に満ち溢れたアルバムだ。音楽性としても、過去3作の要素がまんべんなく散らされており、集大成的内容となっている。ある程度やってきたバンドらしく、曲それぞれに対するアプローチに強い確信がうかがえるのが最大の特徴だ。余裕綽々で楽曲を繰り出していく様は頼もしいものの、中盤~後半が予定調和的すぎてダレるのが残念。とはいっても、ここまでこのバンドに付き合ってきた人ならそれくらい特に気になりはしないだろう。

何と言っても今作で特筆するべきなのは最終曲ひとつ前におかれたSundown

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タグ: 90s 40分台 秀作

The Jesus and Mary Chain / Automatic (1989)


オートマティックオートマティック
(2007/05/23)
ジーザス&メリー・チェイン

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シンプルすぎてあまり好きじゃないジャケ。なんというか…バブルっぽい?(意味不明)

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Here Comes Alice – 3:53
02. Coast to Coast – 4:13
03. Blues from a Gun – 4:44
04. Between Planets – 3:27
05. UV Ray – 4:06
06. Her Way of Praying – 3:46
07. Head On – 4:11
08. Take It – 4:34
09. Halfway to Crazy – 3:40
10. Gimme Hell – 3:20
11. Drop – 1:58 (以下再発以降の追加曲)
12. Sunray – 1:34

total length : 43:26

総評・★★★☆
開き直り?自信をつけワイルドになった新生ジザメリ
二作目から導入されていた打ち込みを大々的に取り入れ、ジザメリの転機となった3作目。衝撃のデビューから早5年、もともと音楽性の幅が広い方ではない(と言うかフレーズアイデアが少ない)中で、どうやってこれからも音楽を続けていくかを考えた結果の転換だったんだろう。

抒情的な前作で感動的な復活を果たした彼らだが、そこで自信をつけてしまったのか、今作ではもう前作の苦悩なんてなかったかのように、めちゃくちゃワイルドである。なんといったって音が野太い。まさしく「メジャーのロックバンド」って感じの音。このアルバムは本当にやたらとテンションが高い。誰が聴いたって盛り上がりそうな(少なくとも当時は)曲調がズラリと並んでいる。歌詞はドラッグを意識したものが多いが、まぁー取り立てて書くようなこともない、昔ながらのロック歌詞といった感じで印象は薄い。

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タグ: 80s 40分台

プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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