絶唱ロックソング談話その① The cribs / Cheat on me

「絶唱」という言葉があります。コトバンクさんの定義によるとこういう意味らしい。

1 非常にすぐれた詩や歌。「万葉集中の―」
2 感情をこめ、夢中になって歌うこと。「演歌を―する」

 
ここではそんな意味では扱わず「デスボイスや絶叫とは違う、テクニックとかじゃない叫び声」という意味で「絶唱」を使います。一言でいえば「カッコつける為じゃないシャウト」かもしれません。今回はそんな「絶唱」をこよなく愛する自分の「この絶唱が胸に響く」という曲を紹介していきます。

The cribs「Cheat on me」

イギリスにしてはちょっと珍しく(そうでもない?)割と地道な叩き上げ若手インディーバンドという感じがするクリブス。この曲はアルバム「Ignore the Ignorant」に収録された一曲です。このアルバムにはなんと生きるUKレジェンド、ジョニーマーがバンドメンバーとして加入しており、この曲のイントロでも「あっ、マーだな」という独特な音色を響かせています。

それはともかく、この曲の絶唱ポイントは3分目位のところ。この曲の歌詞は見る限り「浮気してふられ、惨めったらしく理屈をこねて納得してるフリをしつつも内心裏切りやがってと思ってる男の歌」っぽい(超解釈)んですが、このラストではその思いをタイトルの「Cheat on me」に乗せて「チィートォーンミィィィィィーーーア゛ァーア゛ーア゛ーイ゛ェーィ」と素晴らしい絶唱を聴かせてくれます。いいですね、非常に良い声の歪み、掠れ具合です(謎の上から目線)。

また、その絶唱にマーが切ないというか何と言うか、抒情的なギターフレーズをかぶせてくるんだから最高なんです。この人はちょっと単音ならすだけで簡単に曲の雰囲気塗り替えてきますからね。流石という感じです。

売れ線とかインディらしさとかを超えた、ロックマジック宿る一曲なんじゃないでしょうか。
     

タグ: 一曲じっくり感想

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サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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