American Football / american football (Ⅱ) 感想 ~17年ぶりのリリースに寄せて


リアルタイムでこんな瞬間に巡り合うとは思ってなかった。あの家の中へはいれるなんて……。

太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Where Are We Now? – 4:44
02. My Instincts Are the Enemy – 4:49
03. Home Is Where the Haunt Is – 3:26
04. Born to Lose – 4:54
05. I've Been So Lost for So Long – 4:36
06. Give Me the Gun – 3:24
07. I Need a Drink (Or Two or Three) – 4:58
08. Desire Gets in the Way – 3:28
09. Everyone Is Dressed Up – 3:39

Total length : 37:58
<国内盤ボーナストラック>
10. letters & packages (live in Tokyo)
11. you know i should be leaving soon(live in Tokyo) 


アメリカン・フットボール。1999年にファーストアルバムを発売しただけで、2000年代のエモ、マス・ポストロックに多大な影響を与えた、界隈のレジェンド・バンド。17年ぶりだっていうのに初っ端から過去を持ちだすのもあれだけど、やっぱりまずはこの一曲で始めたい。「Never Meant」。

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タグ: 16年 40分台 80点台 深夜

80sインディから90sオルタナへの橋渡し「Dinosaur Jr.」  そしてその今

(2013年初出、2016/10/23全編書き直し)

Dinosaur+Jr+dinosaurjr.jpg 
Dinosaur Jr.は、「轟音」と称されたノイズ(ファズ)ギターとバンドサウンドに、気怠げポップなメロディをのせるという歪な魅力をもったスリーピースバンドだ。彼らは80年代初頭のハードコア、メタル、パンクなどに端を発しながら、90年代のグランジ、オルタナ、ニヒリズムの隆盛を代表する存在でもあり、83~97年、そして2005年から今も活動を続ける大ベテランでもある。長いキャリアの中でも、特にNirvanaの「Nevermind」旋風とともに語られる代表作「グリーンマインド」は有名である。でも、それこそニルヴァーナがそうであるように、ダイナソーも「GREEN MINDだけのバンドではない」じゃないのだ。初期から再結成後、現在に至るまで……一貫してエレキギターとベースとドラム、つまりバンドサウンドの魅力に打ちのめさせてくれるバンド。そんな衰え知らずの恐竜について、また少し違う入口からじっくりと見ていこう。
この名ジャケだけではないのだ

<目次>
オススメ曲
History Dinosaur. Jrとは
入門アルバムと全AL紹介
バンドの位置づけ、関連バンドなど


主要メンバー(J以外の二人は脱退していた時期も。詳細はwikiや後の全AL紹介記事を参照) 
J・マスシス(ボーカル、ギター、時々ドラム)
ルー・バーロウ(ベース) 
マーフ(ドラム)

まずは何よりこの一曲
3rd収録。インディ、カレッジロックの名曲。
 

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タグ: アーティスト紹介記事

Kurt Vileについて ~過去と今を結ぶ、USインディの理想像

(2015/11/03 初出、2016/10/13 全編書き直し)
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USインディとKurt Vile
話を始める前にまずひとつ。「USインディ」という言葉、カテゴリにどんな音楽を想像するだろうか?否定的な人なら、冴えない男たちがなんか内輪でやってるやつ、社会やポップから一歩引いたところで音楽やってるスケールの小さい奴らか。好意的なひとなら、ドリーム・ポップ、ネオアコ、シューゲイザーなどを通過したキラキラ(あるいはセンチメンタル)なギターポップ?はたまた、グチャグチャな年代のサイケを強引にまとめた万華鏡的なサイケデリア?オルタナよろしくの轟音・エモやポストパンク譲りのアプローチが鳴り響く、一枚岩の様でその実多様なギターロックか。いやいや今の時代そんな単純には分けれない、Yo La Tengoのようにそのどれでもあったりもするだろう……とか。

実際の音はどうあれ、そこにあるのは「歴史(過去)への視点」、そして「トレンドに囚われない創作」だ。USインディは、それぞれのミュージシャンが自分の音楽史観を手工芸で好き勝手に再構築していくような創作スタイルを指している、と個人的に思っている。

というところで本稿の主役、1980年生まれの長髪シンガーソングライター、Kurt Vile(カート・ヴァイル)の登場だ。往年のルーツ・ミュージックを見事2010年代的な「インディ・ロック」へ更新したシンガーソングライター。ex. SONIC YOUTHのサーストン・ムーア、キム・ゴードンに、Dinosaur. JrのJ.マスシス、Deerhunterのブラッドフォード・ コックスと、錚々たるミュージシャンにリスペクトされ、全米チャートTOP40、全英チャートTOP30にランクインするスケールをもった、2010年代のUSインディを代表するミュージシャンの一人。今回は順を追って、そんな彼の魅力について書いてみる。(紹介記事としてはちょっと長くもあるので、「で、どれを聴けばいいの?」という方は、記事中の動画をクリックしつつ、最後の「初めて聴くなら」に飛んでいただければ幸いです。)

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タグ: アーティスト紹介記事

Radiohead / A MOON SHAPED POOL(2016) 感想- この2016年にHTTT2に至らなかったのは


なんて冴えたアートワーク。歌詞の掲載はアーティストが拒否した模様で、国内盤は対訳つき・SHM-CDという仕様。ライナーノーツが入っていないのは残念だけど(実際、なんでだ?)、レディオヘッドまでいくと無い方がいいのかもしれない。

太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Burn the Witch – 3:40
02. Daydreaming – 6:24
03. Decks Dark – 4:41
04. Desert Island Disk – 3:44
05. Ful Stop – 6:07
06. Glass Eyes – 2:52
07. Identikit – 4:26
08. The Numbers – 5:45
09. Present Tense – 5:06
10. Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief – 5:03
11. True Love Waits – 4:43

Total length : 52:31

『The King of Limbs』から3年、レディオヘッドが通算9作目となる『A MOON SHAPED POOL』(以下AMSP)をリリースした。5月上旬に突然のデジタルリリース、下旬にはツアー開始、6月にフィジカルリリース……とバンドは着々と活動を進めており、既に多くの批評・感想もあがっているが、サマーソニック2016での待望の来日公演前に、自分もザッと今作について考えておきたい。今回は前段として、音楽性の前に作品の外側というか、立ち位置みたいなものについて書こうと思う
 
 

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タグ: 16年 50分台 傑作

プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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