スピッツ 全フルアルバム感想 -中期①後半-

スピッツの全フルアルバムを、(独断で)初期・中期・後期と分けて振り返ります。
中期①前半についてはこちらからどうぞ。
曲の色付けは赤太字(名曲)赤字(大好きな曲)太字(良曲)みたいな感じで、下線曲が作品の個人的ベストトラックです。
SPITZ_1994.jpg 1995年


中期①後半
前回の後半戦です。オリコンチャートTOP30の常連になったところから……ですね。ではさっそく。

注・今回の2作、自分はリマスタ盤でなく旧盤しか聴いたことがありません。なので感想は旧盤準拠です。リマスタと旧盤の区別は品番でつきます。POCHが旧盤=ポリドール、UPCHがリマスタ盤=ユニバーサルです。帯などを見て判断し、リマスタ盤を手に入れましょう。


 

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WONK / Sphere (2016) 感想 - まだひとが足りない

(11.10 書き起こし)

サイケなアートワークでキマってる。抜き取ったのかこれから入れるのか

太字(良い)>黒 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Introduction #2 -Sphere-
02. savior
03. Real Love (feat. JUA & Shun Ishiwaka)
04. RdNet (feat. Patriq Moody)
05. Emly (feat. Onetwenty)
06. h.v.c
07. Glory (feat. Tweli G)
08. 1914
09. Minton (feat. Kohei Ando)
10. Over
11. DOF (feat. Dian from Kandytown)

Total length : 36:32


「HIATUS KAIYOTEをはじめとして、世界で巻き起こるフューチャーソウル旋風。ついに日本にも、その波を牽引するバンドが現れました。彼らの名は「WONK」。ジャズやソウル、ヒップホップの要素をクロスオーバーに取り入れ、独自の音楽を生み出している、話題沸騰中のエクスペリメンタル・ソウルバンドです。」
日本のR&Bシーンを牽引する、世界水準バンド『WONK』


あまり自分と仲良くなれなそうな人なら「本格派」なんて呼び方をするかもしれない。Robert Glasper Experimentが浮かんでくるジャズピアノ、D'angeloのズレのあるビート、J・ディラ、サンプリング感覚と生音の同居。そんなかなり強い参照句で謳われる、"エクスペリメンタル・ソウル・バンド"(勿論キャッチコピー)WONKのファーストアルバムを聴いた。そのサウンドは確かに近年のフューチャーソウルに並走するもので、この音楽性がインディからDIYで出てくるのに門外漢ながらびびってしまう。
WONK、yahyel、TAMTAM、ZA FEEDO―海外シーンの活況と共鳴する、ハイブリッドで新しい感性を持つ日本人バンドの台頭 - Mikiki
今回はこの辺りの記事が参考になった。

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タグ: 16年 30分台

スピッツ / 醒めない(2016) 感想 


相変わらずズルいジャケット。アナログとかほしくなってしまう……。

太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. 醒めない  (4:00)
02. みなと  (4:30)
03. 子グマ!子グマ!  (3:50)
04. コメット  (4:03)
05. ナサケモノ  (4:10)
06. グリーン  (3:34)
07. SJ  (3:18)
08. ハチの針  (4:10)
09. モニャモニャ  (3:56)
10. ガラクタ  (3:17)
11. ヒビスクス  (4:29)
12. ブチ  (3:05)
13. 雪風  (3:08)
14. こんにちは  (2:20)

Total length : 51:57

ネットの評判やインディ勢の中から再評価が進んでいるスピッツ。彼らももう10年くらい前から「変わらない魅力」という感じに捉えられているけれど、『三日月ロック』で到達を感じ、でもそこから更にバンドを続けることを選んだ彼らは、この10年を「バンドとして時代(シーン)と向き合う」ということを意識して活動してきた。

2000年代中期から吹き荒れて(小林武史が大いに乗っかっていった)ストリングスを取り入れて重さを求めた『スーベニア』と、そこでポップスにより戻した『さざなみCD』、あまりに皆がそうなってしまったので完全にストリングスを取っ払って見事エレキギターで代替してみせた『とげまる』、震災と向き合い歌う意味をもう一度考え直した『小さな生き物』。その時々のアングルや立ち位置は違うも、何かと向き合って・考えて動いてきたことが伝わるアルバム群だった。ここで過去のインタビュー記事をひとつ。
音楽と未来 ─ 自分の歌を聴きたいって言ってくれる人がいる限りは。(草野マサムネ) | TheFutureTimes


そして3年ぶりとなる新作、『醒めない』だ。今作は「今の邦ロックシーンを素直に受け止め、同一線上に自身の初期衝動となったロック初体験への憧憬を重ねる」という、この上なくポジティヴなスタンスから鳴らされたアルバムになった。「君を歌うよ」でも「君に届くまで」でも「負けないよ」でもなく、自身の音楽への醒めない思いから出発した今作の心地よさといったら。何より、バンド自身がこの演奏を全力で楽しめている感覚。スピッツには毎度のことながら、"コンセプト"と呼べるほど大それて掲げてもいないけど、全編に漂う陽性の瑞々しさだけでもう「最高!」と言いたくなってくる。

デビューから25年経て、なんでこうも気持ちよく音楽に取り組めるんだろう。「任せろ 醒めないままで君に せつなくて楽しいときをあげたい」なんて歌詞を、確かな気持ちを乗せて気負いもなく歌える限り、スピッツはシーンに君臨するでも懐古の対象でもなく、聴き手の隣に在り続けてくれると思う。マンネリや再生産に陥らないどころか、ここまで演奏がキラキラしているアルバムをこの年季で完成させていることが本当にうれしい。スピッツから最高のポップアルバムが届きました。
Rating : 84 / 100



作品の外側を書くのはそれくらいにして、今回は久しぶりに全曲に感想をつけていこうと思います。以下駄文。


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タグ: 16年 50分台

NOT WONK / This Ordinary (2016) 感想 -ロックバンドが音をぶつければ


ジャケットは地元の風景とのこと。ステイの反転すね。

太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Unsad
02. On This Avenue
03. Don’t Get Me Wrong
04. Everything Flows
05. Boycott
06. Older Odor
07. This Ordinary
08. Satisfied
09. Golden Age
10. Like In The Cave
11. I Give You As You Gave Me
12. Worthwhile

Total length : 48:11

ロックバンドとしての成長、演奏をぶつける

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タグ: 16年 40分台 80点台

プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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