Bloodthirsty butchers / yamane (2001) 感想


yamaneyamane
(2001/08/22)
bloodthirsty butchers

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クソジャケっぽいノリもあるけど個人的には割と良いんじゃないかという気がするジャケ

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
1. theme (2:02)
2. happy end (6:27)
3. nagisanite (7:06
4. no future (3:47)
5. kaze (5:40)
6. wagamama no hotori (6:38)
7. -100% (7:58)
8. 燃える,想い (7:01)
9. -100%No.2 (7:35)

Total length : 54:16

総評・★★★★
音の存在感、途方もないスケールの大きさに震える
Kokorono→未完成と完全にその評価を決定づけたブッチャーズが放ったのが今作yamane。シングルとしてはnagisanite / no futureがアルバムに先駆けてリリースされています。「音源全部持ってるぜ」みたいな大ファンではないのですが、他作品に比べると少し影が薄い、地味目な作品だと思います。自分も最初は「なんかよくわからないな…」というのが正直な感想だったのですが、最近ようやっとその魅力を自分なりに発見できたので記します。
 

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タグ: 50分台 秀作 まとまり

Bloodthirsty butchers / KOCORONO (1996) 感想

訃報を聞いてから幾つか日が過ぎましたが、ふと自分のこの作品の記事をみると「そんなもんじゃねぇだろ…!」と勝手に憤慨してしまったので、2011/5/28の記事を今回個人的に全編書きなおします。とはいっても今作は、もう誰が何を今さら言わなくても多くの人の心を揺さぶり、普遍的な名盤となった作品なので別に語らなくても良いとは思います。でも同時に、全員が同じ感想になるような単純な作品でもないと思うんで、自分も、自分なりのkocoronoに対する思い入れをここに残しておこうと思います。

kocorono完全盤(紙ジャケット仕様)kocorono完全盤(紙ジャケット仕様)
(2010/03/10)
bloodthirsty butchers

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邦ロックの名盤として名高いbloodthirsty butchersのkocoronoを再レヴュー。ビッグマフ!!! 

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
1. 2月(フェブラリー):親愛なるアレックスさんへ
2. 3月(マーチ):青空
3. 4月(エイプリル):『大人になんか解ってたまるものか!』
4. 5月(メイ):インスト
5. 6月(ジューン):あめ,アメ,雨
6. 7月(ジュライ):心
7. オーガスト(オーガスト):8月
8. 9月(セプテンバー):ぼく
9. 10月(オクトーバー):黄昏
10. 11月(ノヴェンバー):インスト
11. 12月(ディセンバー):トウキョウ

Total length : 56:56(本編のみ)

総評・★★★★★+
この作品に感動できて良かった 
ひたすら感情を揺さぶる名盤

個人的な今作の魅力を一言で表すなら、ロックのマジック。ソレに尽きます。その不器用さからくる他のどこにもない魅力的な抽象感は奇跡的なものであり、他のどんな作品にもないどころか、彼らの他作品でも作り得なかった、まさしく今作だけの奇跡、マジックなのです。
 

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タグ: 50分台 名盤 否応なしに感情揺るがされる名盤

Bloodthirsty butchers / プールサイド 感想

2013年5月30日。bloodthirsty butchersのギターボーカルである吉村秀樹が逝去してしまった。(ナタリーリンク)
あまりに突然で驚いたが、受け止めるしかない。悲しくなってしまうかと思いながら再生したブッチャーズの音楽は本当に素晴らしくて、改めて圧倒されてしまった。そうだ、ココには良い音楽が遺されている。ライブという場での演奏をもう聴けないと思うとやはり寂しいけど、今はとにかく残された音楽を自分の中でもう一度整理しようと思い、ゆっくりになるが少しづつ曲やアルバムについて書いていこうと思う。
ということで今回はBloodthirsty butchersで「プールサイド」です。



音楽で描きあげた水の中、乱反射、何とも言えない遠い記憶の感覚
この曲はブッチャーズの中では、7月の次によく聴いた曲だ(3位は8月かな?多分)。ブッチャーズといえば先ず吉村氏のなんとも言えず魅力的なギターの響きがあげられるが、この曲はとにかく音による描写力が凄まじい。

卓越したベースの表現力に唸る
動画を再生しながら見て行ってほしいのだが、イントロの繊細でどこか荒削りな(矛盾してるがこのバンドが好きな方には分かってもらえると思う)ギターフレーズだけで、まず懐かしい記憶の片隅に放り込まれたような気分になる。そこからのAメロ、かなり歪まされ、輪郭のぼやけたギターが奥で鳴りひびく中ベースが動いていく様はまさしく水中にもぐっている感覚であって、視界が開けるようなサビの素直な轟音は水中からの浮上を思わせる。そしてサビ終わり、ベースの完璧なスライドダウンによって曲の背景は再び水中に戻っていく。ここのベースのニュアンスが本当に素晴らしくて、何度聞いても唸ってしまう。誰だってここでのスライドは思いつくかもしれないが、ここまで曲を演出できるベーシストを自分は他に知らない。

表現力が曲構成を引っ張っていく
また、曲の構成も熱い。一回目は「潜る」ために使われたベースだが、二回目は潜ると思わせた瞬間、真逆であるハイフレットの方に飛んでいく。しかしギターは歪まされたままなので、ここに水中と空気中の境目を泳いでいくような緊張感が生まれている。そこからフッと鳴らされるイントロによって曲は束の間の解放に辿りつき、すぐにギターソロで体温を取り戻して最後のアウトロに繋がっていく。

そして歌詞と音の世界観が合致する
この長いアウトロが深い余韻を残すのだが、歌詞中の「乱反射 水の音」がまさしくここで鳴っているのがわかる。どこからこの音に行きついたかはわからないが、何の脈略もなく入ってくるこのキーボードの音に何の違和感もないのが凄い。この曲からは全体的に遠い、何処か昔の思い出や風景(=プールサイド)を感じるのだが、そう思い返していくときに感じる楽しさや切なさ、その他やりきれない感情諸々がここの演奏で全て表現、包まれているように思える。考えすぎかもしれない。表現がオーバーかもしれない。でも、それだけ魅力的な響きをこの曲が持っているのは確かだと思う。名曲。


いちいち表現が仰々しくなってしまったが、それだけ思い入れの深いということで…。収録アルバムの「未完成」は今値段が高騰してしまっているが、どうにかして手に入れてほしい一曲です。 

     

タグ: 一曲じっくり感想

プロフィール

サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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