翻訳夜話 / 村上春樹・柴田元幸(2000) 感想

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翻訳夜話 (文春新書)

「翻訳夜話」という本を読んだ。内容はそのタイトル通りのもので、「東京大学の柴田教室と翻訳学校の生徒、さらに6人の中堅翻訳家という、異なる聴衆(参加者)に向けて行った3回のフォーラムの記録」を収めた内容となっている。

フォーラム1とフォーラム2で村上春樹・柴田元幸の両氏が語る、「翻訳」という作業の面白さ、難しさ、思い描く「理想の翻訳像」、しいてはそこに見えてくる訳者自身の視点、こだわり、哲学…つまり自我。リラックスした講義室で語られるそうした話は、「夜話」というには底知れない、とても興味深いものだった。また、本書には両氏がそれぞれ同じ作品を翻訳するという試みも収録されており、それを基に実際の翻訳家たちが意見を交わし合うフォーラム3では、今まで深く考えたことのなかったような話題が沢山でてきて、こちらも単純に面白い。旅行前にブックオフ100円コーナーでひょいと手にした一冊だったが、良い買い物だった。

今回は、読んでて印象に残った、引っかかった部分を、いつもの感想記事のノリでサーっと記事にメモしておこうと思う。それでは。

1.完璧にはたどり着けない「翻訳」を支えるもの
2.翻訳の「賞味期限」
3.村上春樹がいうところの「グルーヴ」にツッコむ
4.自分を語るな、他(者)との距離を語れ

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サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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