Craft spells / Nausea (2014) 感想 ~休日まどろんだ時はコレ

最近は本当アーティストのレベルが高いですね。ちょっと漁るだけでも素晴らしいのがボコボコでてきて逆に複雑です(←)。今作も自分は全く知らないバンドだったのですが、一発で気に入ってしまいました。


ノージア (NAUSEA)(日本先行発売/直輸入盤帯ライナー付国内仕様)ノージア (NAUSEA)(日本先行発売/直輸入盤帯ライナー付国内仕様)
(2014/05/31)
クラフト・スペルズ、CRAFT SPELLS 他

素敵なジャケだが、国内盤の帯に表題の直訳「吐き気」表記は要らなかった…。吐き気て!

(凄く良い)>太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック

トラックリスト
01. Nausea
02. Komorebi
03. Changing Faces
04. Instrumental
05. Dwindle
06. Twirl
07. Laughing for My Life
08. First snow
09. If I could
10. Breaking the Angle Against the Tide
11. Still Fields (October 10, 1987)

収録時間 40:14

総評・★★★★
お昼時に聴きたい 眩い夢心地ポップス

Craft SpellsはUSインディの注目レーベルCaptured Tracks所属の若手バンド(前回取り上げたMac DeMarcoさんと同じですね)。11年に1stをリリースし、今作が2ndとなります。まずはこの音楽に着せられた形容たちを紹介しましょう。「ドリームポップ」「ネオアコ」「メランコリック」「インディポップ/ロック」「ノスタルジック」…はい。中々多種多様な感じです。自分としてはドリームポップに影響を受けたポップミュージックが一番しっくりきます。解説ではFelt、Wild NothingやReal Estateが引き合いに出されており、そこらへんに引っかかる方も要チェック、ですね。

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タグ: 14年 40分台 秀作

Mac Demarco / Salad days (2014) 感想 ~ダメな休日にこの上なく合ってしまう

曲者なのか単にアホなのか掴めないヘンテコな、しかし実力派な若手の一枚を。音楽的には全然違うものの、PAVEMENT大好きな人に聞いてみてほしい感。

Salad DaysSalad Days
(2014/04/01)
Mac Demarco
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暗いせいもあって、パッと見イケメンシンガーソングライターに見える…幻術だが。

(凄く良い)>太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック

トラックリスト
01. Salad Days 2:25
02. Blue Boy 2:06
03. Brother 3:32
04. Let Her Go 3:02
05. Goodbye Weekend 2:59
06. Let My Baby Stay 4:08
07. Passing Out Pieces 2:47
08. Treat Her Better 3:49
09. Chamber of Reflection 3:51
10. Go Easy 3:24
11. Jonny's Odyssey 2:39

Total length : 34:41

総評・★★★★☆
休日に。酔いどれダラけた現代のホームメードインディ製60.70s(サイケ目)

Captured Tracks所属。1990年生まれ、カナダのSSWマック・デマルコ2枚目のフルアルバムです。デビュー作「2」から既に高評価を得てましたが、今作では評価そのままに各国で初のチャートインを記録…と、超地味に成り上がり中の期待の若者です。自分は今作が初聴きになります。割と衝撃うけました
 

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タグ: 14年 30分台 佳作

オリコンチャートの生死はともかく、俺はヒットチャートが見たい(分割版)

オリコンチャートの生死はともかく、俺はヒットチャートが見たい:一人音楽座談会
上の記事を最近加筆して更新しなおしたのですが、その時にこの記事から削除した所を、ただ消すだけだとアレなのでこちらに移動しました。消したのは単に長さの問題です。まず元記事↑を読んでいただければ幸いです。

以下どうぞ。元記事と切り離しているので、これだけだと前後の文脈が掴めないのはあしからず。


08年くらいから年間ランキングは俗に言うアイドルに独占されている。正確な数字は測れない(いくら日本でも今の時代にCDだけでヒットを図るなんて不可能だ)にせよ、それが複数商法などの施策に寄るところは大きい。ロックバンドやミュージシャンが頑張っていないだけにも見えるが、彼らも実は、多くが2種類くらいの複数商法に身を乗り出している。世知辛い。ミスチルこそ1種類だが、これは特権だ。そもそも自分含め音楽好きなら誰でも、好きなアーティストのファンなら曲違いなどの少しの差異でおなじCD買うことはあると思う。買わされる感じだ。まして大好きならなおさら…

複数商法やら何やら、どう考えてもこんなの不毛だ。一体なにを競ってるんだ。支援やお布施にしてももっとスマートな形に変えるべきだ。オリコンチャートは販売戦略の成否、その通りだと思う。昔からこうだったかもしれない。でもどう考えたって現状はつまらない。順位がどうとかじゃない。もう見てて下らない。「所詮産業」とはいえ、客観的にこれを見て「楽しそう」と思う人がどこにいるのか。

自分はヒットチャートが必要だと思う。出来ればジャンルや界隈もなく異種混合したやつが良い。その中で今盛り上がっているところ、元気ないところが見えれば色んな人に開かれてて楽しいと思う…し、自分が良く見てた頃のオリコンチャートは一応こんな具合だった。上の数字がデカい時代ほどアンダーグラウンドを全く拾い上げれてなかったが、ギリギリ多様性はあった。だからこその「異物感」みたいなものもあった。今における「ヒットの定義」は分からない。けど、さすがにオリコンの年間ランキングではないと思う。オリコンはそもそもヒットチャートじゃないというなら、サウンドスキャンでもなんでも、それに代替するものが認知されてほしい。でも、毎年この話題が繰り返されるのを見るに、多分今ヒットチャートを必要としている人が日本には少ない

「ヒットチャートに関心がない人が多い」、これこそ音楽業界が死んでいるんじゃないか別に業界が死んでいても良い音楽があるなら、生き続けるそれはそれでいい。だけど、「特別な売りかたをしてない良い音楽」が上位に来たとして、ロングセラーするも、特典商法つきCD連打の中ですぐチャートを落ちていくなんてことがあって良いのか。今の日本の音楽界におけるこの閉塞感はどうだろう。別にその責任はオリコンにあると言いたいわけじゃないが、とにかく楽しくないよ。

そう、まずこんな話題が楽しくない。音楽好きは別に首位を獲得したからその音楽を聴くんじゃない。好きになれそうだから、面白そうだからその音楽を手に取る。そこにヒットチャートなんて関係ない。でも、自分の好きな音楽が数字で相対化されるというのは面白かったりする。「今はこんなのがいるのか」と新鮮に驚いたり、自分が普段気にしない所の盛り上がりに触れることもできる。音楽にあまり興味ない人でも、音楽でザッと今のトレンドを掴みたい時参考にするだろう。そうした面白さと利便性、開放感をヒットチャートは持てるはずだ。たまにそうした付属要素でもチェックしながら、自分はとにかく音楽の話がしたい

何よりこの手のは毎年同じ話題が繰り返されて進歩がないから徒労感がすごい。だからもうオリコンが終わった音楽業界が終わっただのの話はいい。ただ、ヒットチャートらしきものは在ってくれ。と、そう思う。

     

Pajo / Pajo (2005) 感想 「素朴すぎて沁みる アシッドフォークの佳作」

slint、tortoiseと渡り歩き、パパM名義などのソロ活動を経て今なお独自の音楽性でその才能を鳴らしているパホ、その初のセルフタイトル作が今作。カテゴリ詐欺に、音響派でも何でもないその人肌な生々しいサウンドが沁みる隠れた一品を紹介。

パホパホ
(2005/06/03)
パホ

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64のメタルマリオみたいな感じだな何やら硬質そうなアートワークですが、内容は全然違うのだ。

(凄く良い)>太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック

トラックリスト
01. Oh No No - 1:36
02. High Lonesome Moan - 4:10
03. Ten More Days - 4:20
04. Manson Twins - 5:38
05. War Is Dead - 4:14
06. Baby Please Come Home - 5:53
07. Icicles - 3:07
08. Mary of the Wildmoor - 3:50
09. Let Me Bleed - 5:29
10. Francie - 5:27

Total length : 44分

総評・★★★★
なんとなく愛聴してしまう類 素朴さに心を浸す
初っ端に「アシッド・フォーク」なんて言葉を使ってしまったが、常々思うがコイツぁ中々意味が不明瞭なジャンル名だ。検索してみると、ディスクカタログ曰く「アシッド・フォークとは、夜に聴く、または演奏するフォーク・ミュージック」…らしい。本作はまさにそのアシッドフォークやらに分類されているのだが、確かにこの説明を踏まえると納得だ。いわゆるポストロック、音響派における重要バンド、slint、tortoiseを渡り歩いた人物というと相当「音」というものにこだわりのある人物に思えるが、この作品で鳴らされる音に執着はない

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タグ: 00s 40分台

プロフィール

サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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