The Sea and Cake / Car alarm 全曲レビュー

01. Aerial - 4:18 
およそ15年目のバンドとは思えない若々しいライトロックナンバー。ポップで印象的なイントロから最後まで、一気に走りぬける。ストレートなアプローチをするギターに対しての、ベースの気の配り方が素晴らしい。ただ一つ我儘を言わせてもらえば、フェードアウトではなくジャーンで終わらせてほしかった。といっても一曲目であること、この曲の魅力を考えれば大した問題ではない。

02. A Fuller Moon - 4:08 
これも爽やかな一曲。太陽が出ている、晴れた朝のようだ。途中で緩急をつけたり、繰り返しで絶妙に音が増えたり、シンプルな装いながら良く考えられた曲だと思う。

03. On a Letter - 3:45 
アップテンポが続く。なんとなく後期の彼ららしい一曲。
前二曲は瑞々しさが目立ったが、この曲にはベテランらしい風格が漂っている気がする。落着きというか、なんというか。ただ爽やか~で終わらない深みがある。バンド全体が、演奏のツボをしっかり押してくる。

04. CMS Sequence - 1:06
繋ぎの一曲。中々良い味を出してるインスト。

05. Car Alarm - 3:16 
良い意味でらしくないイントロで始まる、ロック色強い一曲。一曲目に似て、ロック寄りな(でも一筋縄ではいかない)アプローチが目立つ。特に曲終わりの決めは全員が笑顔でキメる様が浮かんできて楽しい。年齢的にはともかく、本当に若いバンドだと思う。

06. Weekend - 2:42 
リードトラック扱いだが、中々変化球な一曲。落ち着きを払ったギターが背景を創る中、シンセサウンドと叩きまくりなドラムが所せましと暴れまわる。リードギターみたいなベースが面白い。

07. New Schools - 3:33 
これも中々異色目な一曲。珍しく大っぴらに見せるギターソロのアートスクール感がカッコいい。もっとこういう曲をやってほしいんだぜ。決めからの、捻じったソロとぶっきら棒なドラムの音が何度聞いてもクール!

08. Window Sills - 3:45 ★★★★
03にも通じる後期お得意路線の一曲。この曲でも珍しくソロらしいギターサウンドが収められている(短いけど)。そういう気分だったのだろう。途中何度も押し寄せる決めのリズムが心地よい。

09. Down In the City - 3:25 
個人的にはココから第3部といった印象。色んな意味で勢いのある楽曲が続いたが、これは落ち着いた曲。Ouiの曲をギターサウンドで再解釈してみた感じもする。割りとさらっと流れていくのであまり印象に残りづらいかもしれない。

10. Pages - 3:58 
これも落ち着いた曲。なんとなくしんみりしている。スピッツの曲のように、ベテランさと若さを同時に感じられるナンバー。丁寧に一音一音鳴らしているのがよくわかる。アウトロのベースが良いと思う。

11. The Staircase - 2:59 
01.05の感触を、いつも通りのサウンドでやってみましたというようなイントロで始まるが、曲はそこからいつも通りの流れに入っていく。さりげないシンセが効果的に響き、最終曲っぽさを演出している。これからにも期待を持たせるような一曲だ。

12. Mirrors - 1:37
締めのインスト。今作のインスト2作はどちらも良い雰囲気を持っていると思う。まだまだバンドは終わらないよという感触を残しつつこのアルバムは幕を閉じる。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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