The Jesus and Mary Chain / Automatic (1989)


オートマティックオートマティック
(2007/05/23)
ジーザス&メリー・チェイン

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シンプルすぎてあまり好きじゃないジャケ。なんというか…バブルっぽい?(意味不明)

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Here Comes Alice – 3:53
02. Coast to Coast – 4:13
03. Blues from a Gun – 4:44
04. Between Planets – 3:27
05. UV Ray – 4:06
06. Her Way of Praying – 3:46
07. Head On – 4:11
08. Take It – 4:34
09. Halfway to Crazy – 3:40
10. Gimme Hell – 3:20
11. Drop – 1:58 (以下再発以降の追加曲)
12. Sunray – 1:34

total length : 43:26

総評・★★★☆
開き直り?自信をつけワイルドになった新生ジザメリ
二作目から導入されていた打ち込みを大々的に取り入れ、ジザメリの転機となった3作目。衝撃のデビューから早5年、もともと音楽性の幅が広い方ではない(と言うかフレーズアイデアが少ない)中で、どうやってこれからも音楽を続けていくかを考えた結果の転換だったんだろう。

抒情的な前作で感動的な復活を果たした彼らだが、そこで自信をつけてしまったのか、今作ではもう前作の苦悩なんてなかったかのように、めちゃくちゃワイルドである。なんといったって音が野太い。まさしく「メジャーのロックバンド」って感じの音。このアルバムは本当にやたらとテンションが高い。誰が聴いたって盛り上がりそうな(少なくとも当時は)曲調がズラリと並んでいる。歌詞はドラッグを意識したものが多いが、まぁー取り立てて書くようなこともない、昔ながらのロック歌詞といった感じで印象は薄い。

前作では全く鳴らされなかった、代名詞であるノイズサウンドも鳴り響いたりするのだが、もうこのノイズがまるっきし「興奮剤」扱いなのである。サイコキャンディの冷めきったノイズとは全く違う、曲を熱く盛り上げるためのちゃんとした(?)ノイズ。兄弟によると、どうやら「コントロールされたノイズを扱ってみたくなった」らしい。残念ながら、今作のノイズは芸術性というより大衆性の香りがする

ただ「ドラムなんて打ち込みでいいし、こうノイズ巻き散らかせば盛り上がるんだよ」と分かりやすく提示した事は結構重要なんじゃないかと。先駆者というわけではないにせよ、パンクの演奏レベルの衝撃に加え、ロックンロールをこんな打ち込み(かつ低体温ボーカル)でやっていいんだ!っていうのは大きかった。ロケンローにあった「女ったらしなルーズさ」とは違う、JAMC流「ロック・アレンジのルーズさ」。そしてこの辺が、回りまわって2000年代中盤以降の一部インディ・ギターロック勢にとってある種のマイルストーン化してきているのも見逃せない。Soundcloudにいっぱいいます。大きく花開いた存在は出てませんが……。


とにかく、彼らは壁を乗り越えたことでやたら逞しくなってシーンに帰ってきたのだった。今作は良くも悪くも「ロックスター」なんて言葉が良く似合う。ついに世間に対しても自信をもった二人は、少し間をおいてから集大成となる作品を発表するのだった。
次作(Honey's deadに続く)

宣伝用の動画はこちら
tr7 ピクシーズが取り上げたことでも有名な曲。大体後進の方が有名になってるのがらしいというか何というか
http://www.youtube.com/watch?v=eGp47YwDZ48
tr3 新機軸となるズッシリとしたロックなギターソング。珍しくギターソロらしいソロも聴ける。
http://www.youtube.com/watch?v=TIOim3J-jpU

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タグ: 80s 40分台

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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