My bloody Valentine / Isn't anything 全曲レビュー

トラックリスト
01. Soft as Snow (But Warm Inside) 2:21
グォォグォォとギターが鳴り響く、一曲目からかなりぶっ飛んだ曲。シューゲイザーなんてもんじゃなく、新世代ポストパンクみたいな感じ。こういう異感覚ロックみたいなのも突き詰めてみてほしかった。

02. Lose My Breath 3:37
地味にファン人気高い気がする、次作にも通じるぼやけて不鮮明(かつ不安定!)な小曲。そのコード大丈夫?といったイントロのギターからして新世界。トラディショナルな弾き語り的楽曲でここまで独自の世界を作れるのはまさにセンスとしか。

03. Cupid Come 4:27
割とオーソドックスなロックソング。このアルバムで唯一4分台にのってる曲でもある。演奏、歌唱ともに微笑ましいぎこちなさがあるが、ツボを抑えた展開、メロディ相まり格好いい。最後に鳴らされるノイズも、ジザメリ、ソニックユースあたりに通じる正統派(?)ロックノイズだ。しっかり地に足付いた演奏は、今ではもう聴けない貴重なものといえるかも。
04. (When You Wake) You're Still in a Dream 3:16
前曲の延長線。ギターの音色の異色さに次作の影を感じ取ることもできる。しかしまだまだ開花前のインディーロックバンドの曲といった感じ。

05. No More Sorry 2:48
2と同じく非常に独特な世界をもった、お気に入りの一曲。このどこか達観したような世界観はラブレスにもないものだ。ここではないような異空間を作るのではなく、現実の困難を冷めた目で描き出す感じ…なんだろう…いうなれば神々しい感じが好きだ。地鳴りのように呻き、金のように鳴り響くそのサウンドスケープは圧巻。

06. All I Need 3:04
これはかなり明確に次作にも、さらに言えば最新作にも通じてくるザ・マイブラな曲調。アンチギター的発想からアーム振るわし鳴らされるこのギターサウンドはいつ聴いても斬新だ。ベースラインなぞるだけでも、エイトビート叩くだけでも雰囲気が壊れるという難敵に対して、ベースとドラムの二人もよく対応してると思う。

07. Feed Me with Your Kiss 3:54
もう「性急」の一言がこの上なく相応しい初チャートインシングル。このキメのタイミングが一拍ずつ増えてくって発想からして微笑ましい。どこかの音楽雑誌で「この音こそグランジではないか」みたいな評があって、物凄く納得した覚えがある。たしかにこの殺伐として荒れた感じのギターサウンドはグランジって言葉が相応しいかも。今のマイブラからはかなり遠い言葉になってしまったけれども、そう捉えられる時代もあったんですな。

08. Sueisfine 2:12
この曲は結構気に入ってる。さわやかめ(今作比)に駆け抜けていく展開が潔い。

09. Several Girls Galore 2:21
一曲目をもうちょいロックバンドっぽくした感じ。面白いと思う。こんだけきっちりしたフォーマットで曲が進んでるんだから、お前も普通に鳴らせよという所でギュワンギュワンさせちゃうのがケヴィンシールズ。

10. You Never Should 3:21
3曲目のアップテンポ版。流石に今作以降の質とは比べられないが、この頃からちょっと浮遊したようなメロディラインのセンスは変わらないんだなーと思ったり。

11. Nothing Much to Lose 3:16
とにかく合間合間でドラム落ち着けと言いたくなる一曲。こういうやたらとダダダダ叩いてくるドラミングが大嫌いなので好きになれない…。途中からは「もう無理して叩かなくても良いんだよ」なんて感情すら芽生えてくる。

12. I Can See It (But I Can't Feel It) 3:10
この曲は単純に好きだ。昔からあるようなバンドらしい演奏、リズムに自分たちの個性がのっかって…という理想的なインディーロックソングじゃないだろうか。ファーストアルバムの締めに相応しい一曲。 


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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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