The National / High Violet (2010)


High VioletHigh Violet
(2010/05/11)
National

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とても好きなジャケの感じ。紙の質感とまた良く合いますなぁ。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Terrible Love 4:39
02. Sorrow 3:25
03. Anyone's Ghost 2:54
04. Little Faith 4:36
05. Afraid of Everyone 4:19
06. Bloodbuzz Ohio 4:36
07. Lemonworld 3:23
08. Runaway 5:33
09. Conversation 16 4:18
10. England 5:40
11. Vanderlyle Crybaby Geeks 4:12

Total Length 47:40

総評・★★★★★
とにかくため息の出るような神聖・荘厳なアルバム

前作で一気に人気を高めた彼らが、全米3位前衛5位と一気にブレイクしたのが今作。尊敬する偉大な先輩バンドR.E.M.から「オイ、もっとポップになれよ」といわれ、「前作の焼き増しはしない」とのポリシーのもと制作された。という事で表面的にはかなり地味だった前作と違い、今作はキャッチーなのかというと全然そんな事ない。印象としては地味なまんまだ。ここはポップという言葉の解釈の問題なんだろう。

間違いなく言えるのは、今作は前作と比べロック色が薄れている点。それが冒頭の「荘厳」という印象に繋がるんだけども、何かこう、聴いてて非常に「普遍的な音楽だな」と思うのだ。古典的というか教会的というか、長い歴史を感じる音楽。きっとそこが彼らの意識した所の「ポップ」なのだろう。そんな普遍性を自分たちのバンドの音で鳴らしてるから凄いと思う。決して「懐かしい音楽だね」って感想にならなくて、ちゃんと感覚として現代を感じるもんなぁ。案外ドラムの音の質感がそう思わせてるんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。

音楽としてはとにかく各音色の重なりが美しく、丁寧に編まれた綿織物を見るかのような曲が並ぶ。彼らが何より凄いのは、その綺麗な佇まいの中に圧倒的なエモーションを吹き込める所。単純に「小綺麗」だとか「耳馴染みの良い」なんて領域じゃない。ちゃんと感情を揺さぶってくる音楽が、しっかり整えられた曲からでも聞こえてくる。ここが彼らがロックバンドである所以であり、これができるバンドは中々いないだろう。1999から真摯に音楽と向き合ってきたバンドだからこそ辿りつけた境地なのでは。そういう意味でも、そこらの作品とは格が違う一作だと思います。

ライナーノーツには「ポップでカジュアルになった」と書かれているものの、全曲、まさに「渾身」という感じの曲が並んでいるので、通して聴くと多少胃もたれ感があるのが強いての難点か。それでも完成度は尋常ではなく(特に最終3曲!)、傑作と呼ぶのには何のためらいもないアルバムだ。毎度のことながら最初聞いた時の印象は薄いだろうが、ゆっくりと付き合っていってほしい珠玉の音楽

宣伝用の動画はこちら …なんてリードトラックを選ぶのが難しいアルバムなんだ(地味的な意味で
tr4. http://www.youtube.com/watch?v=9XGLwRn6jjw
あげるとすればこの曲か。ちゃんと盛り上がるし…。アルバムを象徴する曲という意味では1が相応しいのかな
tr.5 http://www.youtube.com/watch?v=4_yskRDrmqI
自分の好きな曲紹介になりますが。ギター、コーラスの組み合わせが的確すぎて凄い。終盤が鳥肌。
tr9. http://www.youtube.com/watch?v=wg5geyUlU4Y
地味に凝った曲構成をした曲。サビにたどり着くまでの過程、そしてそこに行きついたときの解放感が秀逸

参考までに、シングルカットされたのは6,3,1みたいです。全部紹介していないだと…。

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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