Fugaziについて オススメアルバム・全フルアルバム感想

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画像出典・https://pbs.twimg.com/media/BJ-7tBDCUAEPoEF.jpg:large
(画像は貰い物です。紹介してくれた方有難う!)


Fugaziは80年代後半~00前半にかけ活躍し、ポスト・ハードコア、オルタナティヴ・ロック、果てはポスト・ロックにまで届くような音楽的進化をとげ、同時にそのストイックな活動姿勢でもシーンに大きな影響を与えたロックバンド。

メンバー(Wikiより)
イアン・マッケイ(Ian MacKaye) - ボーカル、リードギター、リズムギター
ジョー・ラリー(Joe Lally) - ベース、ボーカル
ブレンダン・キャンティー(Brendan Canty) - ドラム、鐘
ギー・ピチョット(Guy Picciotto) - ボーカル、リードギター、リズムギター


バンドについて
毎度の事ながら結成過程などはwiki先生や、こちらの素敵なサイト(グランジ・オルタナティヴのバンドが沢山!)が参考になるかと思います。特に後者の記事は秀逸すぎて、もう自分なんかがここに書く事なくなる勢いなので必読。ともかくハードコアの雄としてシーンに繰り出したフガジですが、その活動姿勢のカッコ良さは憧れを通り越して尊敬に値するものでした。例を挙げればキリがありませんが、かいつまんでいくつか紹介したいと思います。

・最初のツアーから、物販でお金を稼がない
別に物販するバンドを批判するわけではないですが、これはとても潔くてカッコ良いです。メジャーバンドであればある程物販は利益率モンスターな稼ぎ頭なのに、そこを切り捨てるという男気。惚れる。

・ライブ会場を選びぬき、公共施設を利用するなどしてその料金を安く抑える
まずフロントマンのイアンマッケイ氏は「ストレートエッジ」(Wikiリンク)なる思想を持ち、ロックンロール的なドラッグ・女遊び・アルコールを嫌う超堅気な人でした。その姿勢は徹底されており、反商業主義でもってライブ会場選びも「いかに料金を抑えるか」というこだわりを持って活動を続けました。その一例がコチラ。

初めて見た時は衝撃を受けた。
音質が多少悪いですが、音楽至上主義なそのカッコ良さは存分に伝わるのではないでしょうか。ともかく、「口先だけのバンドじゃない、俺ら自身が俺ら自身の理想の活動スタイルで音楽をやっていくんだ」という奴らだったのです。濡れる。

他にもたくさんエピソードがあるのですが、調べると沢山出てきますので興味を持った方は是非どうぞ。

最初に聴くなら多分ここらへん

Waiting room (13 songs 収録)
ハードコアとオルタナの出会い。単純にクールで、シンプルに最強
Repeater (Repeater 収録) 
そしてポストハードコアへ。神がかったリズム隊、なんだこのベースライン。
Break (End Hits 収録)  
後期。溢れんばかりの緊張感。
Cashout(The Argument 収録) 
最終作。辿り着いたのは「ポスト」を越えた未開の地平。

アルバムとしては、下の3つが聴きやすいかと思います。それぞれ、左から「ハードコア」「オルタナティヴ」「ポスト・ハードコア」のキーワードで手に取ると外れないかと。
『13 songs』 『Repeater』 『End Hits』

音楽性
フガジの音楽性は活動姿勢と同じく非常にストイックなものでした。鳴らされる音はアルバムを重ねる毎に深まって行き、「ハードコア」から「ポスト・ハードコア」へ、更にそこからも飛躍していき、最終的には簡単にジャンル分け出来ない、このバンドでしか鳴らせない音楽という位置まで辿り着きました。そして絶頂を迎えた所でスパンと活動を休止してしまったのですが、その最後まで前進し続けた創作意欲には敬意を表するばかり。だからこそその到達点から音を鳴らし続けて欲しかった訳ですが、そこはもう彼らの判断を尊重するしかないですね。

今時「ロックファン」というとかなり広義に多ジャンルを飲み込んでしまいますが、自分が思うにその中でもメタル/ハードコア(スクリーモ等含)/ブルースはちょっと特殊な位置にあり、聴き手の好みの差が如実に出る所だと思います。フガジはこの中だと一応ハードコアに属する訳ですが、やはりその特徴(?)であり、そこが受け付けないという人も多いであろう「がなるような叫び声」「メロディ感のなさ」「異様に高いテンション」といった要素は顔を出してきます。

で、言いたいのはそこで聞くのを諦めないで欲しいという事です。自分も基本的にそこが苦手でこのジャンルを深く聞けないんですが、フガジは多分もう少し多くの人が聞いていけるバンドだと思いますオルタナティヴ・ロックという言葉に興味があれば聴いて間違いない存在ですし、Fugaziから、そのルーツである80sのDCハードコアにも飛べるし、後期の広がりからはポスト・ロックを俯瞰出来たりもする。とにかく、活動スタイルから音楽性まで、このバンドの懐は尋常じゃありません。触れてみて損はないはずです。保証します!
こんな風景を持てるバンド。

ディスコグラフィ(太字は初聴きにオススメ)
13 songs (1989) ★★★★ 
80sハードコアがオルタナ、ポストへ名を変えていく過渡期の記録作。初期EPを合わせた編集盤で、代表曲収録で外せない。
Repeater (1990) ★★★★★ 
90年代のロック、記念碑のひとつ。凄まじい緊張感です。
Steady Diet of Nothing (1991) ★★★ 
ワビサビともいわれる作。若干消化不良感があって、更なる進化を模索していた時期かも。
In on the Kill Taker (1993) ★★★ 
剛腕マッチョなアルバムで、音は最凶。自分には力強すぎる(もやし)けど、これが最高傑作説もあり。
Red Medicine (1995) ★★★★ 
転換作。ここでまた扉を一つ開いた感がある。一気に自由になった音使いは、ポスト・ハードコアのさらに先へ。
End Hits (1998) ★★★★☆ 
一気に音楽性の幅を広げた作で、ある意味フリージャズ、名付けるならジャンルはFugazi。序盤の神がかった勢いは筆舌に尽くしがたい。ここまでスリリングなアルバムはそうないです。
The Argument (2001) ★★★★★ 
最終作にして次元を超えた傑作。ここに至るまでの変遷を含めて聴くと、その存在に本当に感動する。バンドの エンディングをかざった表題曲のラストシーンは、究極です。

Instrument Soundtrack (1999) ★★★★
番外編。自分たちのドキュメンタリーのサントラで、フガジというバンドが出す「音」に焦点が当てられた構成。


<オマケ> 時代背景などを汲める素晴らしい記事です。
SALAD DAYS -80年代D.C.パンクの軌跡-      

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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