Mr. Children / Q (2000) 感想


QQ
(2000/09/27)
Mr.Children

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音楽と一緒で変なジャケ。中古で100円以下だと…。流石にそれなら興味ない人もかってみていいのでは。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. CENTER OF UNIVERSE
02. その向こうへ行こう
03. NOT FOUND
04. スロースターター
05. Surrender
06. つよがり
07. 十二月のセントラルパークブルース
08. 友とコーヒーと嘘と胃袋
09. ロードムービー
10. Everything is made from a dream
11. 口笛
12. Hallelujah
13. 安らげる場所

Total length 63:52

総評・★★★★★
ポップとロックの中間地点から放られた、他にはない奇妙な音楽の着地点
 
知っての通りミスチルは超がつくほどのメジャーバンド。彼らは「ロック」バンドといいながらも、その音楽性は多分に「ポップ」の領域に侵入しています。
そこに葛藤しながらミスチルは深海で深く潜っていってしまい、方向性を悩んでいるような(そしてそれが魅力的な)ロックっぽいアルバムをリリースしていました。彼らは次作「It's a wonderful~」で「ポップ」に確信を持って帰還を果たすのですが、その、ちょうどロックとポップの境目で産み落とされたのが今作「Q」です。現在ロックという言葉はポップと混ぜこぜになって大体のポピュラー音楽を包みこむようなジャンルになっていますが、このアルバムはそんな広大な「ロックの世界」の中でもかなり変てこな場所から音が鳴らされています

普通バンドというと、それぞれが何かしらのポリシーを持って曲を作るものです。硬派であれば「生音オンリー」「売れ線に走らない」など。軟派(?)なら「前衛的な曲にしない」「あくまでとっつきやすくつくる」など。これらの主義の上にバンドの楽曲が構成され、それがバンドのカラーとなっていくわけですが、今作。本当に何のポリシーもありません。その音楽性、立ち位置はまさに一言、「雑食」。彼らは今作において、普通の音楽集団がぶち当たるようなもののおおよそ全てから解放されています。あるのはただ「ロックとポップという言葉から生まれただだっ近い世界を駆け回って出来た音楽」だけ。ここまで無抵抗に多種多様な音楽が詰まったアルバムには滅多に出会えません。インディーでは制約がなくとも技術が足りませんし、逆にメジャーだと技術があっても制約が強くて厳しいからです。

何でそんなアルバムになったかと言えば、当時の彼らの特殊すぎる環境がそうさせたのだと思います。先ず彼らはモンスターバンドのくせに、ひねくれてというかこじらせてというか、当時はもう「売れなきゃ」という強迫観念からある程度解放されると同時に「もう別にいくね?」というような投げやり感も持っていました。「ミリオンアーティストである」と同時に「プレッシャーを感じずにただ気楽に音楽を作る」という環境に彼らはいたのです。先ほどの言葉でいえばまさしくメジャーとインディーの狭間、そして自身の音楽性もロックとポップの狭間。等しく全てから真ん中の場所で作り上げられた、稀有な作品だと思います。

以下、長すぎるんでページ分けます。アルバムの曲に興味ある人はどうぞ→音楽感想へ飛ぶ


凄い持ち上げた感あるので、「そこまで言うなら聴いてやるよ」みたいな人が出るかもしれません。でも、あんまり大多数に好かれる作品ではないのは確かです。このアルバムは「自由」で「感覚的」な所に良さがあると思います。コレ、つまり合わない人にはとことん合わないということです。このアルバムは少数以上のファンから「名盤」とされていますが、間違いなく「このアルバムは駄目」という人も結構な数いるはずです。それで良いんです。別に「分からないやつはにわか」というような高尚な作品ではないと思います。そう、平たく言えばこのアルバムは珍味です。スルメアルバムって意味もありますが、全体的に変な味がするんです。なんだこれ?っていう面白さがあるんです。だから真剣には貶さないでください。この珍味がどうしようもなく好きなリスナーがいるんです。

…と言いながら、矛盾してしますが多くの人に聞いてほしい作品です。声が好きになれないというのはしょうがないですが、だってここまで変で開放的な音楽中々ないよ!少なくとも日本の音楽なめんなよ位は言い張れる作品だとは思います………個人的には(露骨な予防線)。駄文長文ここまで読んでくれてありがとうございました!
 

宣伝用の動画はこちら(シングルは紹介するまでもないんで変な曲を紹介します)
tr1 http://www.youtube.com/watch?v=-l9LJ4IVA8s
長らくネガティヴの中もがいてた桜井に何が起きたか、ふっきれすぎて「ぼくこそ中心」とまで高らかに歌い上げるハイパーな曲。色々予測不能。この謎テンションが気持ちいいんだ。
tr8 http://www.youtube.com/watch?v=dohsc8Vw2eE
セリフ部分のインパクトが強すぎてアレだけど、サウンドがかなり面白い曲。間奏のサウンドは聴いてて荒ぶる。ベースと絶妙なキーボード素晴らしい。しかもこの謎構成でさり気にちゃんと感動的にまとまってるのが凄い
tr.12 http://www.youtube.com/watch?v=odE9xZ8rgXs
ずっと良さが理解できなかったんですが、7年を経て理解してきました。バンドの一つの到達点だと思います。

参考までにこれぞミスチルな曲は6.9.13あたりですね。
     

タグ: 60分台 傑作 バンドマンへ

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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