Mr. Children / Q (2000) 音楽感想

音楽の中身に触れて行きましょう。まずはアレンジですが、全体的には「ポップ」という言葉で収めているのに、半分以上の曲の印象はキテレツ極めてるのが面白いです。ダーツでコード決めたりとかの話が有名ですが、全体的に狙って出来るもんじゃない領域にいると思います。思いついたもん全部突っ込んだよという感じ。作曲を始めたばかりの頃ってその無知から滅茶苦茶な展開やアイデアを生めるのですが、大抵技術が足りなくて完成させられず終了、いつしか楽な定番パターンを知りその突拍子もなさを失ってしまうものです。今作はその滅茶苦茶さをなんと大御所バンドが鳴らしています。しかもまだ当時は全盛期の小林武史がそれをちゃんとクオリティの高い曲に仕上げています。それが先ずかなり面白い。

もうひとつ特筆するべきが
桜井の作曲的運動神経です。「バンドサウンドVS桜井の作曲」なんて形容も目にした事がありますが、まさにそう。一筋縄ではいかない自由で多彩な楽曲アレンジに対して、桜井は持ち前の運動神経を持ってユニークな歌詞とメロディーで対応しています。これが物凄い。作曲センスのある人は誰もが「こうすれば良くなる」というような勝ちパターンを持っています。ここをマンネリを避けつつ再生産できる人が最強のソングメイカーになれる訳ですが、今作における桜井は多くの部分を経験や理論以前の、「直感的な作曲」でこなしています。経験から培ったような「難しい所だが、こうすれば大丈夫だろう」じゃない、「何か出来た。これでどうにかなんだろう」。まさしくセンス。作曲に行き詰ってる人は是非聴いてみてほしいですね。音楽って自由だったんだっていうのが再認識できるアルバムです。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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