James blake / overgrown (2013) 感想


OvergrownOvergrown
(2013/04/04)
James Blake

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何この孤高のアーティスト感。やたらカッコいいんですけど。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Overgrown  5:00
02. I Am Sold  4:04
03. Life Round Here  3:37
04. Take a Fall for Me  3:33
05. Retrograde  3:43
06. DLM  2:25
07. Digital Lion  4:45
08. Voyeur  4:17
09. To the Last  4:19
10. Our Love Comes Back  3:39

Total length 39:22

総評・★★★★
ポテンシャルの高さ、懐の深さを見せたセカンド
ファーストで音楽業界を騒然とさせたジェームスブレイクが二年間の活動を通して発表したのが本作オーバーグロウン。元々前作を聴いたのが今年に入ってからだったので、自分が聴くにあたってはブランクがほぼなかったのだが、2年を経ても待望の~という前評判がしっかりつき、そして多くが新作を待ち望んでいたというのも最近の新人(もう違うか?)でも破格といった印象をうける。殆ど連続で聞いていた為、前作と関連されながら書き連ねたので時間のある方は前作の記事を読んでからどうぞ。
 
 
内容はより歌ものに近づき、先鋭でなく普遍化の道へ
前作では「最小限下回る音数が凄い」みたいな事を書いたのだが、今作は割と趣が異なっている。基本的な雰囲気は似てるし音数も相変わらず少ないのだが、今作は結構コード感をしっかり整えている点が前作と異なる。一言で言えばより一般的な「歌もの」に近づいた。ギリギリだけど大体弾き語り可能な(=ジャラーンとやりながら歌える所が想像できる)曲たちだ。これによって個人的な前作最大の魅力「最小限未満の音数のスリリングさ、先鋭さ」は薄れたが、より普遍化したと言えるのでは。それが少し、個人的には残念でもあった。

それでも確固たる世界観を持てていることに驚嘆
と同時に驚いたのが、(勿論並のものとは全然違うのだが)歌ものに接近しても自分の琴線に触れてきた事。勿論音の面白さや、常人ならざるセンスも今作の魅力なのだが、何より純粋に「声とメロディ」の魅力がまず凄い。「ソウルっぽい」気もするが非常に「モダンっぽい」。「人懐っこくない」のに「素直に受け止められる」謎の感覚。これはもうセンスやら何やらを超えた、持って生まれた才能というかなんというか…どっからこの音楽を引っ張って来てるんだろう?と頭をかしげるばかり。すごい。

確かな実力と才能に加え、更なる潜在能力を感じさせる出来栄え
前作で見せた世界から期待したような作品とは少し違ったが、それでもその音楽は魅力的だった。人によっては前作がダメで今作は凄い好きという人も結構いると思う。そこにとてもポテンシャルを感じるとともに、次への期待が高まった。次がどうなるかとても楽しみだ。個人的にはファーストとセカンド足して2で割って新しいスパイス付け加えてくれた感じにしてくれれば名作の予感しかしない…。昨今は革新的でも一発で沈没していくミュージシャンが多いだけに、セカンドでもそこが全く分からない彼には期待するばかりだ。

視聴用の動画はこちら

tr.1 なんか神々しい。明るくはなく暗いんだけど、達観してる感じも合って。
tr.7 何とブライアンイーノも関わっている曲。最後の2ndと1st足して2で割って…てこんな曲調のイメージ。
tr.10 この曲の繊細な感じ堪らねぇ…メロディが凄くいい


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タグ: 13年 30分台

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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