Boards of Canada / Tomorrow's Harvest (2013) 感想


TOMORROW’S HARVEST [帯解説・豪華デジパック仕様 / 国内盤] 初回生産限定特典封入 / Amazon限定特典ステッカー付 (BRC382)TOMORROW’S HARVEST [帯解説・豪華デジパック仕様 / 国内盤] 初回生産限定特典封入 / Amazon限定特典ステッカー付 (BRC382)
(2013/06/05)
BOARDS OF CANADA、ボーズ・オブ・カナダ 他

商品詳細を見る
特典ステッカーとかね、タワレコ限定ポスターとかね、使い道良く分からんので困ります。でもジャケは素晴らしいし色々入ってるわ小野島さんのライナーも良いわで、モノ買う楽しさは十分満たしてくれました。やっぱCD媒体好きだ。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Gemini  2:56
02. Reach for the Dead   4:47
03. White Cyclosa   3:13
04. Jacquard Causeway   6:35
05. Telepath   1:32
06. Cold Earth   3:42
07. Transmisiones Ferox  2:18
08. Sick Times  4:16
09. Collapse  2:49
10. Palace Posy  4:05
11. Split Your Infinities  4:28
12. Uritual  1:59
13. Nothing is Real  3:52
14. Sundown  2:16
15. New Seeds  5:39
16. Come to Dust  4:07
17. Semena Mertvykh  3:30

Total length : 62:07

総評・★★★★
漠然を漠然のまま描写する、言葉に出来ないサウンドマジック
BOCの音楽は言葉にできないという評をよく見るが、全く同意である。何故なら彼らの音楽はとても抽象的で、言葉に出来る取っ掛かりがない…まさしく掴み所の無い音楽だからだ。なんとなく記憶の何処かにはあるような、でもそれがなんなのかは分からないような。そんな「漠然」をBOCは音で鳴らしてくる。そのひたすら不思議なサウンドスケープは、8年の時を経た今作も健在。フレーズ要素が薄まったことで更に背景色が増し、その音風景は、本当に眺める(あるいは入り込む)ことしか出来ないものとなった。捉え様にも雰囲気以外はなく、掴もうにも実体のないその音像は、音の海にただ潜る感覚がある。ここが耐え難いという人も多いと思う。好みの別れる所だろうが、個人的にはこれでも全然ありだ。
音はファーストの雰囲気にジメジメ具合を足した感じ
印象としては、Music has~にあった不穏な響きから溢れる幸福感(矛盾)を、すこし邪悪なものにしたら今作のサウンドになるんじゃないかなと。そんな表だってダークとか暗いという訳ではないが、なんとなくジメジメした感触の曲が多い。いうなれば梅雨ですかね…。北海道梅雨ないですけど。単純に明るくはない。ただ、かといって陰鬱にもならないのは彼らの変わらない個性で、何でこう作れるんだろうなぁと不思議に思うばかり。はてさて、示唆的な最終曲の長い空白の余韻に、リスナーは各々どんな風景を見るだろうか。自分の場合は、大体眠りについてしまっている。

マイブラの新譜と共通点が多い
今年は今作が8年ぶりの作品だったり、マイブラが突如22年の沈黙を破ったり(その新作mbvへのリンク)と隠居的な大御所が時を同じくして重い腰を上げた訳だが、両者のアルバムは結構似た所があると思う。まずどちらも、明らかに主旋律らしいメロディ、つまりフレーズ要素が減った。その事により、曲が雰囲気ものの要素を強めた所。ゴツッとしたビートが少し出てきた所。そして一番重要な点が、両者が年月を経ても化石のようにその音楽性を保持し続けていた所だ。鳴らされた音世界の雰囲気はもう笑えるくらいに変わっていない。

長すぎるブランクからの帰還にひとまず「おかえり」
焼き回し感は確かに強いが、このブランクで自身の音楽性を揺るぎなく再構築しえたというのは、やはり唸ってしまう。勿論両者とも次作(いつかは出すよね。俺はそう固く信じているよ)はまた冒険に出てほしいが、とにかく今はこの二作。おかえりと言いたくなるような、帰還と呼ぶに相応しい作品が届いたのでは無いだろうか。過去の傑作と同列には並ばないが、その存在を存分にアピールした一作だと思う。
 

視聴用の動画はこちら

tr2 2分くらいからにわかに広がりだす音の流れが至高
tr11 あ、BOCだなって曲。この音の感じね。
tr.6 上に同じ。 
     

タグ: 13年 60分台 秀作 スリーピング

コメント

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

カテゴリ
Twitter
リンク
クリックで展開
NewCcounter