the band apart / 街の14景 (2013) 感想


街の14景街の14景
(2013/04/24)
the band apart

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初の全編日本語詩フルアルバムという事もあり、なんだかジャケのノリもいつもと違う気が…そんな事ないか?

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. いつかの (4:53)
02. ノード (5:15)
03. 仇になっても (4:52)
04. 夜の向こうへ (4:01)
05. 12月の (5:15)
06. AKIRAM (3:50)
07. 明日を知らない (4:16)
08. 師走 (6:42)
09. 泳ぐ針 (5:49)
10. black (4:48)
11. ARENNYAで待ってる (5:41)
12. アウトサイダー (2:57)
13. 8月 (4:09)
14. outro (3:03)

ベストトラックは選べない♪(12月ののメロディラインで)
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Total length : 65:33

総評・★★★★
初々しいベテランがリリースした力作
2012epでついにというか、まさかの日本語詩デビューしたバンアパ。ファンからのいつも通りの期待と、どうなってしまうんだろうという不安を受けながら発表したのが今作、街の14景。やはり賛否はあるのでしょうが、ここにきて明確な新境地を見せた作品であり、ファンとして見逃す手はない一作です。

まさかの作詞センスの高さ
やはり目につくのは「日本語詩」の存在感。これが大きく今作のイメージを決定づけている様に見えます。一番分かりやすく変わったのはメロディラインじゃないかな…。過去作よりもメロディそのものの良さ、キャッチーさに比重を置いてない曲が多いです。日本語という明確な取っ掛かりを持った事によって、歌詞を主張させメロディをメインに据えなかったり、逆にドシンとメロディをメインに据えたりと曲の自由度が格段に上がっているように感じます。耳に残る詩のフレーズも数多く、安易で凡百なフレーズを用いずに聴き手にイメージを広げさせるその作詞は数多のバンドにも見習ってほしいな、なんて。というか本当に「こんなに作詞センスあったっけ…」と驚かされました。Eric.Wとかかなり適当
 
日本語の歌詞を携えたことで増した音の深み
一見いつもどおりに見える老舗のバンドサウンドも、かなり歌詞にひっぱられた所があるというか、各楽器の立ち位置が何かいつもとは違っています。今までは「音楽を鳴らす」といった感じで、このフレーズいいね!とかそのメロディ良いね!から曲が作られていったと思うのですが、今作においては各々が「どう音を鳴らすか?」や「どう曲を広げていくか?」に細心の注意がはらわれているように感じます。一言で言うなら深みが増した。いやでもまさか、ここまで良い感じに日本語詩が響くとは思わなかった。鳴らすべき音をしっかり掴んでいるというか、やっぱり凄いバンドなんだと再認識しました。

今までとはやはり雰囲気が違うが
でもやっぱりこれは異色作です。従来のアッサリした英詩から飛び出す軽快クールなバンドアパートの魅力も、ファンなら承知の通り。今作にその部分を期待すると、メロ自体のキャッチーさや、ストレートにぶつかってこないバンドサウンドに少し期待はずれ感を抱いてしまうかもしれません。全体的にも「熱い」というより良い意味で「落ち着いた」佇まいです。

完成度の高い作品であり、ぜひ敬遠せず聴いて欲しい
でも、佇まいが変わってもそのクオリティの高さはやはり格別。直感的なセンスで結ばれた歌詞・メロディに、長い経験に裏打ちされた隙の無いアレンジの組み合わせ。この、初々しいベテランみたいな感じは新たなバンアパの魅力と歓迎するに十分なものだと思います。こんなステージにきて、次は一体どうなってしまうのだろうか。とにかく、これからがまた楽しみになる、力のこもった一作です。是非敬遠せずに聴いてみて欲しい!


視聴用の動画はこちら

アウトサイダー→ノード→師走

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タグ: 13年 60分台 秀作 まとまり

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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