Yo la tengo / Fade (2013) 感想


フェイドフェイド
(2013/01/09)
ヨ・ラ・テンゴ

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凄い好きなジャケなんだけども、あまりにフォルムが光り輝きすぎてて凝視できないという問題点が

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Ohm  6:48
02. Is That Enough  4:15
03. Well You Better   2:37
04. Paddle Forward   2:49
05. Stupid Things  5:06
06. I'll Be Around   4:47
07. Cornelia and Jane   4:49
08. Two Trains  4:45
09. The Point of It   3:38
10. Before We Run  6:14

Total length : 45:48

総評・★★★★☆
優しく自信に満ちた極上の音色にその身を委ねる
大ベテランの領域に入った(29年目か?)ヨラテンゴ通算13作目となるフルアルバムが今作「Fade」。93年リリースの「Painful」からの長い付き合いだったロジャーのプロデュースを離れ、トータス・シーアンドケークなどで活躍するジョンマッケンタイアを迎えて作られたということで、中々いつもと違う感触の作品に仕上がっているのでは。色んなラジオ局に赴いたり動画を配信したりと積極的にプロモーションをした成果か、チャート順位もAnd then~の138位から115、66、58ときて、ついに今作では過去最高である26位を獲得、トップ30に入り込んだ。評論家からも安定した高評価を得、未だなお現役である事を示した快作だ。
 
内容は音の心地よさに尽きる
内容について。マッケンタイアの仕事なのか、とにかく「豊潤な音」って言葉がよく似合うようなアルバムで、楽器ごとの音色のとろけ方がとても気持ちいい(なんとなく「無農薬で作りました!」という感じがする)。全曲シンプルストレートなポピュラーナンバーの装いとはいえ、やはり細部を見ると変な音が挟まれていたりするのだが、そんな凸要素まで綺麗に全体に包まれているのが印象的だ。そこにムッとする人もいるかもしれないが、自分にはそれがとても心地よい。

深く優しく逞しい音に体を預ける
一曲目といい、全体から漂う「音の鳴らし方でスケールを感じさせる」という方法論も実に広大でアメリカのバンドらしく、安心して音に身を任せられるような、柔らかい力強さがあると思う。10曲とも印象が統一されているので、これはもはや癒しの領域の音楽かもしれない…勿論ほめ言葉として。ヨラテンゴの音楽は、何時だって繊細なのに不思議な包容力を携えている。そこに焦点をあてたマッケンタイア、流石の仕事っぷりだ。

特に後半の出来が良い
無論捨て曲など存在しないが、白眉なのは後半のまろやかっぷり。小音量のストリングスみたいなさりげないノイズといい、ここらへんは流石の一言の音設計。ヨラテンゴにマッケンタイアって、もうそれだけでテンションあがってくる組み合わせだもんなぁ。リードトラックでもあった「Before we run」は特に筆舌に尽くしがたい出来で、各楽器の響きの重なり方が気持ちいいのなんの。ドラムはあくまで乾いた感じなのがまた良い。大袈裟に盛り上げるでもなく、しっとりと、さりげなくアルバムは幕を閉じていく。

未だ自身の音楽性を見失わないベテランの姿勢に感動
一枚通して聴くと、ミディアムナンバーで心を洗い、アップテンポナンバーで爽やかにその水気を乾かす…感じがするかも。ジャケがまたよく音楽性を表現していて素晴らしい。30年近くたとうと自身の音楽性の根っこは変わらない。高値安定・信頼のヨラテンゴクオリティDeerhunterとはまた違う形でアメリカインディロック(精神性として)の魅力を存分に味あわせてくれた作うん、このアルバム大好きだ

視聴用の動画はこちら

Is that enough→Before we run。
キラーチューンとかはないアルバムなので、雰囲気好きになれそうならそのまま決意すべし。

自分は輸入盤で買ったんだけども国内盤のボートラ3つがまた良いらしいので悔やまれる所。
     

タグ: 13年 40分台 佳作 まとまり

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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