GRAPEVINE / 愚かな者の語ること 全曲感想

01. 無心の歌  4:24
このスケール感で4分半なのは流石のまとめ能力。この一曲で始まる事によってかなりアルバムの印象が決定づけられている気がする。とても力強く良い曲だ。

02. 1977  3:54
リードトラック。軽やかなピアノに甘い田中のボーカルがよく溶けあう非常に分かりやすい一曲。そんな中歌詞は流石の田中節を聴かせてくれる。今作の個人的ベストリリックはこの曲。無駄に大げさに描かず、あくまで冷静に距離を置くようなその言葉のセンスに惚れ惚れ。

03. コヨーテ   4:03
いきなり路線は変わってバインの趣味丸出しの一曲。ライブでも滅茶苦茶楽しそうに演奏してたなぁ。特に良い曲だなー要素はないのに飽きずに聴かせきるあたりがベテランっぽい。ライブ間奏開けのブルースハープ(でいいのかな)軽く吹いたときの田中がやけに様になっていて、あんなちょっと吹くだけコレとかやっぱハープは卑怯な楽器だと思った(何の話だ)

04. なしくずしの愛   4:51
これもリードトラック。バインらしい非常に濃密なミディアムチューン。田中ボイスはこう言う曲が一番似合うよ。色んなアレンジを挟みながら見事に曲をまとめて行く様が凄い。5/8の抜き方もとても匠で、このアルバムのハイライトの一つだと思う。

05. われら  5:17
そしてこれが今回一番好きな曲。「お、Forge masterか?」(From a small town収録)というようなベースラインに電子ノイズを乗せながら不穏に始まり、ギターやドラムがさり気ないアプローチを仕掛けて行くうちにいつの間にやらどんどんスケールのでかい曲に発展していき、震えるようなフィードバックから王道っぽい名曲に流れて行くというとても凝った一曲。ベストトラック待ったなしの出来栄え。

06. 迷信  5:09
なんとなく自分の好きな曲スラップスティック思い出す曲。あえて不要そうなフレーズをわざわざ挟んで曲を捻じ曲げて行くのはベテランの遊び心か。何でこうなるんだろうと思いつつも綺麗に収束していくもんだから唸るばかり。

07. うわばみ   3:55
3曲目と同じく趣味がかなりでてる曲。やっぱり曲構成がちょっと捻られている。結構最近の作品の流れを汲んでる感じかな?最後の裏声気持ちいい。

08. 太陽と銃声  4:14
渋い西川御大作曲の一曲。不穏な音の重ね方が楽しい。こういうギター音を乗せさせたらこの人はピカイチだと思う。短音弾きまくるのはもとより長音が得意という稀有なプレイヤー

09. 片側一車線の夢   4:17
かつてない能天気で明るめな曲。地味に間奏が聴きごたえある。

10. 虎を放つ  4:57
制作が難航したらしい一曲。確かに変化球。絶対素直にアルバム終えないねこのバンドは。最初の「ここまで来たのなら覚悟は良いかい」から紡がれていく言葉が何か染みる。ベストリリックその2。

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タグ: 全曲一言感想づけ

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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