Tortoise / Tortoise (1994) 感想


トータストータス
(2001/11/07)
トータス

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このダンボールみたいな質感が大好きです。何でかはわからないんですけど大好きです。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Magnet Pulls Through – 4:37
02. Night Air – 3:50
03. Ry Cooder – 7:04
04. Onions Wrapped in Rubber – 6:40
05. Tin Cans & Twine – 4:20
06. Spiderwebbed – 8:33
07. His Second Story Island – 2:41
08. On Noble – 4:05
09. Flyrod – 3:29
10. Cornpone Brunch – 4:44

11. Mosquito - 3:54 (Bonus Track)

Total length : 50:03

総評・★★★★☆
決して鮮やかではないその音世界の中に乾いた心地よさを見る

トータスは90年代初頭に活動を開始し、セカンドのMillions now~とサードTNTの世界的な成功によって「ポストロック」という正直ライターの雰囲気重視でよく定義の分からないジャンルの中でも独自の地位を築いたロックバンド。そして今作はそのファーストアルバムとなります。

最初に「セカンドとサードでブレイク」みたいなことを書きましたが、そのせいか今作にはいまいちスポットライトが当てられていない気がします。別に評価されてないわけでもないんですけども、何か影が薄い。それは今作の音楽性が次作以降とかなり異なるせいもあるのかなぁ、と思います。トータスといえば「複雑なポストプロダクション・豊かな音のメロディ・緻密なアレンジ」みたいな印象があると思うんですが、今作においてトータスが見せている音風景は全く豊かなものではありません。ベースとドラムをメインに据え、一般的なリードメロディを奏でる楽器を殆ど排して構成されたその楽曲たちは、少なくとも色彩感はゼロ。モノクロといっても言い位の荒涼っぷりです。そこが地味と映る所でもあり、本作最大の魅力だと思います。

トータスは電子音の扱いにも定評を得て行くバンドですが、やはりその基本はアナログなバンドサウンド。人力テクノとも呼ばれたその演奏力と、各楽器の音の鳴りの良さはとてつもないです。特に最初の3曲にその魅力が良く出ていると思うんですが、リズム隊のコンビネーションが気持ちいいのなんのって…。スティックの音一つとっても最高の響き方してると感じます。曲自体はモノクロでも、その音の深さは尋常じゃない感じ。中々他にはないこの味わい、とても好きです。

次作以降は見事に豊かな音像を聴かせるようになる(でもやっぱりカラフルとまではいかない)トータスですが、今作の魅力は今作でしか味わえません。初期シーアンドケークと一緒で、このころのシカゴのなんや良く分からん「新しいような、でも昔からの音楽の血(地?)も受け継いでいるような独特の雰囲気」には凄く惹かれる所があります。いつかはこの頃のシーン丸ごと聴いていきたいなぁ…。

キャッチーな展開、ダイナミックな盛り上がり、一切ないですが傑作だと思います。

視聴用の動画はこちら

Tin Cans & Twine → Night Air → Magnet Pulls Through
     

タグ: 90s 50分台 佳作 インスト まとまり

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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