R.E.M. / Lifes Rich Pageant (1986) 感想


Lifes Rich PageantLifes Rich Pageant
(1998/01/27)
R.E.M.

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今作のジャケは中々好き。嫌みのないオシャレな感じで味がある。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Begin the Begin – 3:28
02. These Days – 3:24
03. Fall on Me – 2:50
04. Cuyahoga – 4:19
05. Hyena – 2:50
06. Underneath the Bunker – 1:25

07. The Flowers of Guatemala – 3:55
08. I Believe – 3:49
09. What If We Give It Away? – 3:33
10. Just a Touch – 3:00
11. Swan Swan H – 2:42
12. Superman (Mitchell Bottler and Gary Zekley) – 2:52

Total length : 38:23

総評・★★★★★
圧倒的なテンションで駆け抜ける、力強く自信に満ちた一作
着々とその音楽性の評価と人気、そして売り上げを上昇させてきたr.e.m.の一つ転換作となったのが今作、ライフス・リッチ・ページェント。どちらかと言えば内向的だった前作の反動もあったのか、一曲目から今までなかった程パワフルなバンドサウンドが堂々と鳴らされるので驚きます。ツアーの成功もあり、今作でついに初めてのゴールドディスクを獲得した(後に過去3作も受賞)r.e.m.。地道ながら加速度的に広がっていったその人気は、次作で一つの到達点を迎える事となります。

脱murmurボイスで新境地へ
今作からボーカルもついに「murmurボイス」を抜け出し、ハッキリ聴きとれるようになったそうです(英語聴きとれない自分にはアレですが…)。後に続いていく政治的なメッセージを含めた歌詞も今作が走り。その事も影響し、マイケルスタイプのボーカルは演奏同様かつてなくエネルギッシュです。今までは少し浮世離れしミステリアスな印象でしたが、ここで一気に現実的な力強さを帯び、のちの形容である「世界で最も重要なロックバンド」への説得力を獲得していきます。

テンションが熱い!
R.E.M.の作品をIRS時代、ワーナー時代、ビル・ベリー脱退後の3つで分けるとするならば、自分はIRS時代の中で今作が一番好きです。何が魅力かと言えば、その演奏全体からあふれ出るクソ高いテンションです。前作を踏み台にしたんじゃないかって位の気合いと熱の入りようには感服せざるをえません。若き日のR.E.M.の全力疾走の結果がコレだ!

しかもバラエティに富み聴きやすい
熱いロックに突き抜けたポップソング、合間を締めるアコースティックな曲たちと全体のバランスが非常によく、とても聴きやすいのもポイント。ヘンテコなインストを挟み、やたらキャッチーな曲で締めるそのアルバム構成にスキは一切なし。粒ぞろいの楽曲たちの中でもひときわ輝いているのが「Fall on Me」で、これは酸性雨を歌ったと言われますが、そうした一面的な解釈はマイケル・スタイプには無粋です。コード進行として意表をつく和音は一切出てこないのですが、マイナーのアドナインスを活かした歌メロ、大サビでEmをサッと登場させるだけで生じるこのドラマ性!このバンドの記事に何度も登場してる言葉ですが、インディロック…いやカレッジロックの、そひてR.E.M.のキャリアでも屈指の名曲です。この曲はいずれ個別に何か書き足そうと思います。

R.E.M.の中で最も勢いのあるアルバム
「R.E.M.といえば…」でどんなサウンドを思い浮かべるのかは人によって違うと思います。アーティスティックで繊細な曲を演奏する人たち…あるいは政治的メッセージをこめハードなロックを鳴らし上げる人たちか。触れた作品、そしてその数によって異なってくるでしょう。でも、もし「割と落ち着いた、じっくり練った曲を発表する人たち」という印象を持っている方がいたら、今作を是非オススメしたい所。なぜならコレは彼らの作品の中で最も勢いのある作品だからです(ちょうど20年後(爆)にリリースされたアクセラレイトも同じくらい勢いがありますが)。勿論曲は練られているんですけども、そうした要素以上に純粋な楽曲・演奏パワーを体感できる素晴らしいロックアルバムだと思います。彼らの面白いところは、俗にロック方面と呼ばれる曲に、80sカレッジロック系バンドの多くが明確に距離を置いていたハードロックが参照されているところです。1986年までくると、そろそろハードロックとハードコア、そしてノイズポップが奇跡的に一堂に介したDinosaur. Jrもでてきますが、その辺の視点も面白いところです。

また、ボーナストラックがやたらと充実してるんですが、全部入れると結構長くなっちゃうので省きます。詳細は海外版wikiを参考にどうぞ。

視聴用の動画はこちら

Fall on Me→These days→just a touch
名曲。熱いロック。最早パンクという並び。クソポップなsupermanも良い。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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