R.E.M. / Document (1987) 感想


DocumentDocument
(1998/01/27)
R.E.M.

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安うぇぇ。それはもうとにかくとして、このジャケットは結構好きだ。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はシングル曲、下線は個人的なベストトラック
01. Finest Worksong – 3:48
02. Welcome to the Occupation – 2:46
03. Exhuming McCarthy – 3:19
04. Disturbance at the Heron House – 3:32
05. Strange (Wireのカバー) – 2:31
06. It's the End of the World as We Know It (And I Feel Fine) – 4:05

07. The One I Love – 3:17
08. Fireplace – 3:22
09. Lightnin' Hopkins – 3:20
10. King of Birds – 4:09
11. Oddfellows Local 151 – 5:21

Total length : 39:51

総評・★★★☆
そのサウンドはついにインディーを超えて鳴り出す
今作はR.E.M.のブレイク作であり、破竹の快進撃の初手となった重要な作品です。アルバムは、ついにベスト10入りを果たしただけでなくプラチナディスク(100万枚売上)を獲得。シングルカットされた「The One I love」もトップ10にチャートイン、ツアーも二ヶ月で25万人動員とすでに超インディ級だった彼らは「より多くの人に作品を届けたい」と今作をもってIRSを離れ、メジャーのワーナーブラザーズと契約を結び新たな一歩を踏み出すのでした。「ベストアメリカンロックンロールバンド」と言われだしたのもこの頃からです。にしても、ファーストから追っていくと、この何の作為もない着実なブレイクスルーというのは本当に(スターダムまでは目指さなくなったパンク以降の)ロックバンドにとってイデア的なキャリアの積み方に思います。その点に関してはIRS時代のR.E.M.が究極な気さえします。
 
屈強さを増していくR.E.M.
内容に関しては、もうとにかくビックリするくらい音がハッキリしているのが最大の特徴です。ここは以後盟友となるプロデューサー、スコットリットによるところが大きかったみたいですね(tr1のイントロなんて、開放弦絡めて単音ならしてるだけなのにこの圧倒的な説得力!)。その後も逞しげな音がひたすら続いていきます。そのガッシリした佇まいはもう「インディーロック」(カレッジロック)とは捉えづらいものとなっており、今までの作品を聞いていると「変わったな」と思わずに入られません。

メッセージ性と確かな説得力が在るが
前作で高かったのはテンションですが、今回は意識が高いアルバム(うまいこと言ったつもりか)です。かなり直接的に時事的な歌詞を仕上げた影響か、マイケルの歌声はmurmurのように囁くのでなく、ライフスのようにかっ飛ばすのでもなく、聞き手を静かに確かに納得させるような声をしています。サウンドもそれに合わせ、皮肉にはユーモラスに・現状にはシリアスに・世界が終わる日にはポップにと変幻自在のアレンジをみせています。

ロックバンドらしいセッション感が足りない?
ここまで書いて何なんですが、個人的にはこの「メッセージに寄り添っている感じ」が好きになれません。今までは(勝手な想像ですが)「良いイントロできたよー」「よし曲作ってみようぜ」みたいなノリがあったと思うんですが、今作の曲作りはそういうラフな匂いが全くしません。何かすべてにキッチリとした理由がありそうな息苦しさを覚えてしまうのです。もっと気楽なバンドサウンドが好きなんだよな…ここらへんはもう完全に個人的な好みの問題なんですが。

とにかくこの作品をもってR.E.M.はメジャーへと羽ばたき、モンスターバンドとなっていく訳です。「インディーバンドがメジャーバンドになっていく」。そんな過渡期を捉えた作品とも言えるかもしれません。最高傑作に挙げる方もいる、歴史的意義のあるアルバムです。

視聴用の動画はこちら

Finest Worksong→The One I Love →Welcome to the Occupation
インディーロックらしい歪で最高にポップな「世界が終わる日」も必聴


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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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