Arctic monkeys / Whatever People Say I Am, That's What I'm Not (2006) 感想


ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノットホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット
(2006/01/25)
アークティック・モンキーズ

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名ジャケ。こりゃタバコの一つも吸ってみたくなるもんだぜ。にしてもタイトル長いよ…。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はシングル曲、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. The View from the Afternoon  3:38
02. I Bet You Look Good on the Dancefloor  2:53
03. Fake Tales of San Francisco  2:57
04. Dancing Shoes  2:21
05. You Probably Couldn't See for the Lights but You Were Staring Straight at Me  2:10
06. Still Take You Home  2:53
07. Riot Van  2:14
08. Red Light Indicates Doors Are Secured  2:23
09. Mardy Bum  2:55
10. Perhaps Vampires Is a Bit Strong But..  4:28
11. When the Sun Goes Down  3:20
12. From the Ritz to the Rubble  3:13
13. A Certain Romance  5:31

Total length : 40:56

総評・★★★★★
13の街景色を経て鳴らされた、「ここにはロマンスが足りないのさ」
新譜も近いということで、今回は00年台中盤のイギリスに彗星のごとくあらわれ数々の全英売上記録を作り上げたアークティックモンキーズの言わずと知れた有名作、「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」(クソ長い)を取り上げる。すでに語りつくされた感が強いアルバムなので、細かな背景などは書かない。サクッと本題に入ろう。

内容は評判通りの傑作だが
トラックリストの色分け通り、自分はこのアルバムがとにかく大好きだ。ストレートなロック感覚に印象的なリズムをキメこみ、一曲を駆け抜け終えたら矢継ぎ早に次の曲に進んでいくその潔さ。無駄に楽曲ごとの特徴を打ち出さず、アルバム全体で一本芯の通ったバンドサウンドを聴かせるその勢いも気持ちいい。勿論その中でしっかり一曲ごとにちゃんとした個性があるのも見逃せない所で、そこからバンド自体のセンスも感じられるだろう。小気味いい演奏に早口なボーカルがまくしたてていくスタイルもとてもマッチしており…と、こんな風にいくらでも褒めることはできるのだが、自分がこのアルバムを純粋に「いいな」と思うのはそんなところではないのだ。
 
エンディングまでの流れがまた素晴らしい
自分がこの作品で一番魅力的だと思うのはそのアルバム構成だ。作詞を担当しているボーカルのアレックス・ターナーは、今作に収められた13の楽曲の中で冴えない街の人々の生活や一瞬を延々と描写していく。どれも面白い視点と鋭いキレ味を持っているのだが、その描写の果てにあるアルバム最終曲、「A Certain Romance」で彼はこう言い放つ。
The point's that there an ain't no romance around here
何が言いたいかって言うと、ここにはロマンスが足りないのさ)」

この一節がとにかく素晴らしい。何が素晴らしいって、こう言い放つこの曲はどうしようもなくロマンチックなのだ。激しいロックサウンドで始まり、はじけたように鮮やかなクリーントーンに曲調を変え、「OH NO!」という声とともにロックバンドらしい盛り上がりを見せ静かに散っていく曲展開はお見事の一言。ガレージの練習場から一気にスダーダムへと駆け上っていった彼らの軌跡も含め、ロマンスの足りない場所から鳴らされた、どうしようもなくロマンチックなこの作品の佇まい。この構成をもってして、このアルバムは名盤となったんじゃないかと思う。

彼らはデビューアルバムにして人気のピークを迎えてしまうが、期待重圧に押しつぶされず自由なバンド活動を続けている。そんな次作からの感想もいずれ。

視聴用の動画はこちら

I bet~→When the sun~→A certain romance

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タグ: 00s 40分台 名盤 有名作 デビュー・アルバム まとまり

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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