THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / Rodeo Tandem Beat Spector (2001) 感想


Rodeo Tandem Beat SpecterRodeo Tandem Beat Specter
(2009/03/18)
ミッシェル・ガン・エレファント

商品詳細を見る

どこかTMGEっぽくなくてあまり好きでないジャケ。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はシングル曲、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. シトロエンの孤独
02. アリゲーター・ナイト
03. 暴かれた世界
04. ゴッド・ジャズ・タイム
05. ベイビー・スターダスト
06. リタ
07. ビート・スペクター・ブキャナン
08. ターキー
09. ブレーキはずれた俺の心臓
10. マーガレット
11. バードランド・シンディー
12. ビート・スペクター・ガルシア
13. 赤毛のケリー

Total length : 56:15

総評・★★★★
転換作・微塵も媚びないその存在感に惹かれるか否か
前作から、ライブアルバム「CASANOVA SAID "LIVE OR DIE"」のリリース、ヨーロッパツアーなどを挟んで完成したのが今作ロデオタンデムビートスペクター。オリコン最高位3位を記録、相変わらずライブも絶好調という中での発売でしたが、先行シングル3で歌われた「パーティは終わりにしたんだ」の言葉通りというべきか、その内容は今までと一線を画すものとなりました。
 
ここでミッシェルはその佇まいを変えた
色んな感想をみても、やはり多くのファンがココで明確な「異変」を感じ取ったようです。なんといってもまず楽曲から人懐こさが完全に消えた。今までさりげなくも大きな売りであったポップなメロディラインが意図的なまでに封印されているので、なんともとっつきにくいアルバム内容となっています。

圧倒されるしかない突き放したそのパワー
しかしその結果浮かび上がったのは、その圧倒的なまでのロックバンドとしての存在感であり、人を一切寄せ付けようとしていないが故のカッコ良さがココにはあります。その確信しか無い孤高の佇まいはコレはコレで無二なんじゃないか。特に13はここからしか生まれ得なかったであろう到達点かと。

留まることなくアップデートし続けるための変化
間違いなくミッシェルはここで自分たちの音楽性を再構築したのです。彼らの曲は似たような曲ばかりだと言われますが、よく見ればちゃんと作品ごとのアップグレードが意識されています。チバ氏の声はより叫びに近づき独特の荒廃感を漂わせ始めましたし、アベは単純な3コードを捨ててアウトトーンを本格的に取り入れだし、その音は切れ味を抑えてより鈍器的な味わいとなっています。ウエノのベースは主張を強めてひたすら強靭に、クハラさんも多彩なリズムパターンで何とか曲に差異をつけようとしているのが伺えます。「完成してしまった自身の音楽性を、いかに発展させていくのか?」そんな試行錯誤の跡を考えても面白いかもしれません。

とにもかくにも今作はかなり好き嫌いの別れる作品ですし、最初の一手には厳しいかもしれません。でも、個人的には「素直に認めたくないけど確かにカッコイイな」という感じの一作なのでした。すさまじい気迫。

視聴用の動画はこちら

暴かれた世界→赤毛のケリー→ゴッドジャズタイム
勢いのTMGE、侘び寂びのTMGE、狂気のTMGE

次作(SABRINA HEAVEN)へ飛ぶ
前作(CASANOVA SNAKE)へ飛ぶ
     

タグ: 50分台 秀作

コメント

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

カテゴリ
Twitter
リンク
クリックで展開
NewCcounter