Sam prekop / Sam prekop (1999) 感想


サム・プレコップサム・プレコップ
(1999/01/21)
サム・プレコップ

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ジャケがまた良いんだなぁ。アートワークもサムが手がけています。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はシングル曲、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Showrooms – 4:22
02. The Company – 4:17
03. Practice Twice – 4:06
04. A Cloud To The Back – 3:56
05. Don't Bother – 5:21
06. Faces And People – 7:00
07. On Such Favors – 3:40
08. The Shadow – 4:48
09. Smaller Rivers – 2:41
10. So Shy – 5:19

11. Company (Bonus track) - 4:37
12. Triple Burn (Bonus track) - 4:02

Total length : 45:37 (Bonus track込で54:16)

総評・★★★★★
ひたすら鳴らされる音の響きを味わうだけ
今回はThe sea and cakeのボーカルとして活躍する、サム・プレコップのファーストソロアルバムを取り上げたいと思います。地味にピッチフォークで8.9付けられていたり、ジムオルークをして「自分のプロデュースワーク中で最高傑作」と頷く(ライナーノーツ参照)、隠れた名アルバムと言っていい作品なんじゃないでしょうか。実際さり気なくリスナーからの人気もあるようで、自分にとっても心のアルバムの一つとして愛聴させてもらっています。それでは中身に触れていきましょう。
 
本当に何の飾り付けもない純粋な音の空気感
このアルバムを再生するたび、最初の一音だけでもう心が持って行かれます。あざとさも派手さも、さらに言えば若さも勢いも何もない、全くを持って「素朴」としか言えないその音の鳴り。最初から最後までずっと基本的な雰囲気は変わりません。ジムオルークによって端正に整えられたアレンジ、ソレを支えるシカゴのミュージシャンたち、その上で自由に自分の音(声)を置いていくサム。コレだと言える特徴も、ましてキャッチーな展開など一つもないのですが、ひたすら真摯で真っ当なその音楽性に心がほころびます。かといって無駄な力が入っておらず軽やかで。聴くたびに思いますが、何とも言えない最高の空気感を持ったアルバムなのです。

退屈なんて言わないで
とはいえ「地味すぎてダレるぞ」という人もいると思います。そうなってしまった時は、まず最初のShowroomsと最後のSo shyに焦点を絞って聴き、アルバムの始まりと終わりを覚えてから聴きこむと良い気がします。コレは時代性やら何やらの要素は一切ない、ただひたすらに鳴らされる音とその録音の空気を味わう作品です。出入口が確認出来たら、あとはその中でただただ自分が好きな音の鳴りを味わえばいいのではないでしょうか。きっと各々の素敵な響きが見当たるはず。

健やかなる時も病める時も、寝る時にも
誰もが好きになれるような作品ではないかもしれません。それでも、きっと少なくない人の生活の一時間をたおやかに彩ってくれる珠玉の一作だと思います。自分はこの作品から流れる音が大好きです。体じゃなくて心が休まる、エーテルみたいな存在

視聴用の動画はこちら

Showrooms。この曲の、メロディと言うより雰囲気そのものを気に入れればきっとアルバムもイケます。


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タグ: 90s 40分台 傑作 まとまり スリーピング

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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