音楽ファンは交流の場さえあれば視聴だけじゃなく購入を選び出す(かも)

久々に自分が考えていることをまとめるための記事です。解決策が示されたりはしないのでご了承下さい。

http://galaxie500.bandcamp.com/album/on-fire
まずはこの記事を読む際、これをBGMにしてくれれば幸いです。再生ボタン一度押すだけでいいです。公式です。素晴らしい音楽ですよ。
では。

41vZ9w5ZmwL.jpg

元ギャラクシー500のドラマーによる、音楽ストリーミングに関する記事
http://t.co/Gnln8USxF7
とあるミュージシャンがPandoraやSpotifyなどのストリーミングサービスについて発言しています。話はこれらのサービスが実際どれ位お金をミュージシャンに与えているのかから始まり、何となくトムヨーク的な帰結を経て、嬉しいニュースで終わります。

以下部分引用。

例えばギャラクシー500の曲『タグボート』はこの時期にPandoraで7800回ほど再生され、各人7セントの印税を受け取った

Spotifyはもっと支払いが良いよ:こっちでは『タグボート』が5960回再生されて、各人35セントという3ケタの印税になったのだから。

これを別の観点から考えてみよう:僕の計算によるとPandoraで31万2000回の再生がされれば、LPレコード1枚——1枚だよ——の利益と同額になる(Spotifyでは4万7680回がLPレコード1枚分)

あるいは歴史的な観点から考えてみよう:ギャラクシー500の初のリリースである『タグボート』の7インチシングルは、1枚あたり少なくとも2~3ドルの利益を得ることは容易だった。つまり7インチシングルを1枚売るだけで、PandoraやSpotifyで1万3760回再生されるよりも多くの利益を得ることができた。

別の見方をすれば、1988年に1000枚のシングルを製作することは、2012年にその曲が1300万再生されるよりも多くの収益を僕らにもたらせることになる(新人バンドにとってはインターネットこそが収入源だと、人は言うけれど…)。



要点を抜き出します。勿論時代背景は違いますが、
自主制作で7インチシングル1枚売るだけで、PandoraやSpotify1万3760再生分の利益を得られた。

2012年に1300万再生を果たすより、1988年に自主制作シングル1000枚売った方が儲かった。

うーんやっぱりストリーミングサービスは利益率が低い。ここから話を繋ぐならこの記事です。
Spotifyは『CDの代わり』じゃない。『集客エンジン』だ。 | マナスタ!


そうした問題を一度ヨコに置いて、ここから自分の話を始めます。

話題は少し変わるんですが、音楽業界の不況が騒がれる中で、「曲では稼げない」「ミュージシャンはライブで稼げ」「グッズや音源以外のその他収入で稼げ」みたいな意見が多くなりました。これ、自分としてはやっぱりおかしいと思います。
  
もちろん今の時代、現状にあわせて色々な活動を模索しているアーティストの方々は素晴らしいです。
サカナクションの山口さんとか、
山口一郎「音楽に興味のない人達にとってのきっかけになりたいんです」 | TheFutureTimes
Twitterから知ったこおろぎさんとか、
「音楽でメシを食う」宣言をして1年の結果と2014年の目標
少し視点を変えて金野さんとか、
マナスタ! | アーティスト/バンドマン向けの音楽ブログ。プロモーションの極意を公開します。
他にも沢山の方々。すごく闘っている感じがしますし、応援したくなります。

しかし、ここで自分が言いたいのは、リスナー、いち音楽ファン側から音楽ファンに向けての話です

hmv.jpg物索楽しい
http://wpmedia.business.financialpost.com/2013/01/hmv.jpg?w=620

アーティストには作品だけでも稼げて欲しい
自分は良い音楽(作品)作った人は良い音楽(作品)だけである程度稼げていいと思うし、今もこれからもそうあるべきだと思っています。作った本人が必死に面白い宣伝方法など考えなくても、ある程度は勝手に他の人がその良い音楽を拾いあげるべきだと思ってます。「ライブで稼げ」を「音楽の根元はライブ」なんて話で片付けるのもちょっと良くわからない話の展開です。

そりゃ好きなアーティストにはライブして欲しいですが、曲作ってくれるだけでも十分。…いや、それは違うな。それは「働け」と思います。ライブアーティストとかエンターテイメントなアーティストだけが正義だとは思わない。これです。

だから自分としては、「路上でライブして投げ銭もらう」の現代版(?)、「ネットにアップした曲に対して投げ銭もらう」みたいなサービスは凄い共感します。でも、それってやっぱりハードル高いです。財布からお金出すのとは違って、色々な手続きの面倒さが特に。でも、そうした面倒くささ以外のハードルはそんな高くないんじゃないかなぁと思いますが、これはまた別の話なので今度。

話がそれましたがとにかく、作品だけでもアーティストがある程度稼げるようになるにはどうすればいいか。

先の引用でもある通り、数は少なくても、お金を払ってくれるくらい熱心なファンの存在が鍵です。

ファンなら作品くらい買ってくれるのでは
やっぱり人として何かこう、「これは良い、気に入った!」ってモノ(今回なら曲)は、特別扱いしたくなるものです。呟いてみるとか、人にすすめるとか。その中で、「お金を出して買う」って選択肢はもっと選ばれていいはずです。それは別にCDやレコードじゃなくていいですが(でも特別扱いするなら、データより物が一番愛でれませんかね?)、とにかくお金を出してもいいはずです。身も蓋もない言い方するなら、ある意味「自分の好き度をお金で証明した」ことになりますし、それは全然悪いことじゃないと思います。

しかし現状、買われてない。
んなことを言っても、買われてません。皆ライブやフェスばっかり行って、あんまり作品にはお金を払ってないイメージです。その上、次はストリーミングとか言われてる。でもこっちにいくら踏み込んでも、最初の引用みたいに、音楽って育たないと思うんです。最後はやっぱりファンが、「これならお金を払ってもいいよ」って人が支えないと。それこそ昔のパトロンのように!

誤解されそうですが、別に音楽好きじゃない人が「これ良い曲だなー」と思った所にドコドコと入り込んで、「おい、気に入ったなら金を払えよ」なんて言うつもりはありません。そんなん最悪です。お互いひどい思いをして終わります。

ファン同士なら、購入自体が価値になり得る
ただ、音楽ファン同士でなら、「最近このバンド聞いてさ〜、良すぎるから買っちまったよー」という会話はむしろ好ましい、いや本人たちにとっても楽しいものだと思います。ファン同士の交流、こういうのがもう少し増えてもいいと思うんです。それがないならネットで無料試聴して済ますだろうし、それがあるなら暗黙の了解というか何というかで、ちゃんと買う気がします。「音楽を聞く」で「CDを買う」のはもうその価値がよく分かりませんが、「好きなもの持ち寄る」ために「CD(音楽)を買う」なら、モノの価値もちゃんとありますから。


言いたいことを簡単に言うと、

ファンであるなら、一種の証明、自己表現として「現物購入」することは今も昔もある。
しかし今は趣味も細分化され、中々共通の趣味を持つ仲間と自慢しあうような場がない。

ならば、それがちゃんと表現として成り立つ場が用意されていればファンの多くはちゃんと「購入」を選ぶんじゃないか。


そういう場がもっとあれば皆音楽買ってくれるんじゃない!?

という感じです。

じゃあどんな場があればいいか。
自分がココ1年で思ったところでは、Twitterは強い影響を与えられる気がしました。
でも長くなってきたのでTwitterについて書くのは今度にします。
最後にもう一つリンクを貼って終わりますね。
音楽SNSって音楽に特化してるからつまらないんじゃね? | Come-In Come-Out



おまけ。前回の記事
楽曲の供給に対する人手不足と、音楽ファンがすべきたった一つのこと
結論→「音楽作る人ばかり増えてるから、とにかく音楽ファンの総数を増やそう」
今回は音楽ファンについてサイドステップで話を進めました。まだまだですが、大分自分の中でまとまってきた感あります。
     

コメント

総数が多いというのは、良い音楽が生まれる条件の一つ。

サム様
こんばんは

熱い記事ですね。

ネット上で再生するとミュージシャンにお金が入るというシステムがあることは知っていました。しかし、想像よりも利益が上がるシステムだったのですね。

交流があってこそ物としての価値も高まるというのは、その通りだと思います。
自分もブログ始めてから、購買意欲が高まりました。

それで、その交流の場としてツィッターを挙げれていますね。
なるほど、僕も仕事で使っていたので、その威力はよく存じております。
あれは強力ですねー。
個人的には使っていませんが、うなずけます。
あとはスマートフォンのアプリなどで画期的な何か。
メールと一緒に音楽が流れて云々とか、
そういうのがあればいいのかな、と思います。

最後に「作る人が増えて、聴く人が足りない問題」について。
僕は英フォークも好きなのですが、
あの世界はピンキリで、
ふるいにかけられてレーベルからリリースされたアルバムがあれば、
友達の誕生会で演奏したものを録音したやつを近所に配ったら
20世紀にプレミアが付いた、みたいなものもあります。(大概ひどい)

そういう状況に日本もなりつつあるのかな、と思いました。
ロマンがあっていいですね。

総数が多いというのは、良い音楽が生まれる条件の一つ。
いつか、それが表面化して音楽ファンが増えることを願います。

Re: 総数が多いというのは、良い音楽が生まれる条件の一つ。

GAOHEWGII さん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。

こんな記事まで読んでくれて、嬉しい限りです。

>>ネット上で再生するとミュージシャンにお金が入るというシステムがあることは知っていました。しかし、想像よりも利益が上がるシステムだったのですね。

これは色々な見方があって、一概には言えないんですが、一応ここでは
「7インチシングルを1枚売るだけで、PandoraやSpotifyで1万3760回再生されるよりも多くの利益を得ることができた。別の見方をすれば、1988年に1000枚のシングルを製作することは、2012年にその曲が1300万再生されるよりも多くの収益を僕らにもたらせることになる」
という引用から、再生数対利益はかなり低いという見方をしています。
1300万再生を果たすより、自主制作シングル1000枚売った方が儲かったという話です。
個人的には自主制作のCDを売るほうが遥かに現実味があると思ったので、「アーティストには作品だけでも稼げて欲しい」から「ファンに作品を買ってもらうこと」について書いています。

交流の場は影響力ありますし、何より楽しいのが良いですね笑。ああいう楽しさが世の中に増えればいいなと思います。

英フォークの話は興味深いです。さてどうなっていくのでしょう。

>>総数が多いというのは、良い音楽が生まれる条件の一つ。
いつか、それが表面化して音楽ファンが増えることを願います。

全くその通りだと思います。自分もそうなってくれたら嬉しい限りです!

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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