Stephen Malkmus & the Jicks / Wig Out at Jagbags (2014) 感想


ウィグ・アウト・アット・ジャグバッグズウィグ・アウト・アット・ジャグバッグズ
(2014/01/08)
スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス

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なかなか洒落たジャケ。良いセンスだ…。ボートラも良い、解説対訳付きということで国内盤推奨。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はシングルorリード曲、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Planetary Motion
02. The Janitor Revealed
03. Lariat
04. Houston Hades
05. Shibboleth
06. J Smoov
07. Rumble At The Rainbo
08. Chartjunk
09. Independence Street
10. Scattegories
11. Cinnamon and Lesbians
12. Surreal Teenagers

13. Pick up the spare(ボートラ)

Total length : 44:53 (この人の曲は大体ツボなので太字がインフレです)

総評・★★★★
開放的で居心地の良いダルなバンドサウンドに酔う
Pavement解散後、ソロとして6作目のアルバム。前作「ミラー・トラフィック」で、同時代の盟友ベックと組んである種の集大成を見せたマルクマス。心機一転、リスタートの一作がこれ、ウィグアウト・アット・ジャグバッグス(ちなみにWig outは俗英語で「麻薬に酔う・興奮する」、Jagbagは謎。タイトルの意味はアマゾンレビュー曰く「ジャグ・バッグでド派手なカツラを装着せよ」)。その他作品の詳細は国内盤のライナーノーツを参照です。

楽しそうなマルクマス
まず今作を聞いて何より感じるのは、「演奏楽しそう」ということ。7/4やらを多用して、地味かつ自然に凝ってるバンドアレンジも、ヘロヘロしつつも時折腰にくるキメのツボも押すリズムも、愉快なホーンセクションも、とにかくそのバンドアンサンブルの中でマルクマスが(性格上満面ではないだろうが)笑顔を浮かべて演奏している姿が思い浮かぶようだ。ペイヴメントのリユニオンや前作で、自身のこれまでのキャリアにケリをつけたマルクマス。ここにきてようやっと、素直に音楽を作れたんじゃないだろうか?そんな想像が膨らむ音楽だ。

驚きや新鮮さには欠けるが
初聴きの際はあまりに地味ということで3.5にしようと思ったが、聴き込むと確かに良い作品である。しかし、前項で「やっと素直になれたんだネ…」と勝手に感動しておいてなんだが、今作は自然体すぎて、少し楽曲の盛り上がりに物足りなさがある。特にチラ見せのギタープレイが冴えてるだけに、「もうちょっと弾いてくれよー」と思ってしまう箇所は多い。大仰なアレンジが好きじゃないとは知っているが、寸止め感は否めない。でもいい曲揃ってるなぁ…ということで星4つ。派手云々以前に、何と言ってもこの少しダルいグルーヴが魅力なのだ。

流石、隙のない作品クオリティ
音楽的にはルーツミュージックの香りを残しつつ、少しサイケ感も取り入れ、捻った感じ←つまりいつも通り曲の骨格づくりの巧みさは相変わらずというか、本当に流石。バンドの連携もバッチリだ(11曲目のドラムなんてさりげに凄い)。本人の言葉の通り「ちょっとやかましくて気持ち良い」メロディも健在で、万人受けはしないだろうがソロ作の中でも聴きやすい方だと思う(ただ入り口には1stを薦める)。

理想的なベテランの新譜!
いつも通り、でもきいてみると確かにそれぞれ違った味がある。マンネリにハマってそうでハマっていない、そんな理想的な活動をマルクマスは続けている。新規ファンはあまり増えずとも、既存ファンの期待は裏切らない。そんなベテランソロアーティストのちょっとナイスな新譜。次作もきっと良い作品を届けてくれるんだろう。末長く活動して欲しいです、ほんと。

視聴用の動画はこちら


Wig Out at Jagbags 全曲一言 
暇だったので久々に。大したことは書いてませんが、「買ったけどイマイチ馴染めん」という方など。

公式企画でアルバムリリース時のライブ音源がダウンロード出来ますヨ。暇な時のBGMにも良いです。
Stephen Malkmus & The Jicks: February 26, 2014 Bowery Ballroom – FLAC / MP3 / Streaming Songs | nyctaper

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タグ: 14年 40分台

コメント

No title

サム様
こんばんは

なるほど、
サビの寸止め感は伝わりました。

オーソドックスながら
2:30過ぎからのギター・ソロは楽しそうですし、
ポコポコのパーカッションやらホーンやら色々凝っていて飽きない。
仰るとおりのベテランらしい音楽ですね。

Re: No title

GAOHEWGII さん、毎度ありがとうございます。
そちらのブログでは本格派(?)を取り上げてるイメージがあるので、
自分のインディ志向というかは少しまた嗜好が違う気がするのですが、
そんな中でも紹介した音楽を聞いて、コメントまでいただけて嬉しい限りです。
多分音楽に対しての価値観も違ってくると思うので、コメントも楽しみだったりします。


> サム様
> こんばんは
>
> なるほど、
> サビの寸止め感は伝わりました。
>
> オーソドックスながら
> 2:30過ぎからのギター・ソロは楽しそうですし、
> ポコポコのパーカッションやらホーンやら色々凝っていて飽きない。
> 仰るとおりのベテランらしい音楽ですね。

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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