BUMPやらと邦ロックバンドのオリコン年間ランキングを振り返る①(2002~06)

BUMP OF CHICKENの新作「ray」が発売となりましたね。前作からは4年ぶり、まぁーいつものことですが相変わらずのマイペースっぷりです。それでも超トップクラスの売上なのが凄い。

RAY(通常盤) (予約特典ステッカー付)RAY(通常盤) (予約特典ステッカー付)
(2014/03/12)
BUMP OF CHICKEN

作品の感想は後日記事にするとして(もう発売から二カ月たつぞ!)、今回は良い機会なので、2003~2012位まで毎日オリコンチャートを眺めて楽しんでいた元オリコン好きとして、バンドが大ブレイクした2002年あたりから年間オリコンアルバムチャートを他邦楽バンドと一緒に振り返りたいと思います。

企画の趣旨
02年というのは面白い年です。黄金の90年代も終わり、音楽バブルも過ぎ去っていった00年代。大活躍したブランキーやミッシェルも解散あるいは終わりにむかっており、98年世代も過渡期を迎え…と、時代がまた一つ終わる…そして始まる気配が漂っていました。そんな時期に、邦ロックバンドがどのような売上で世間(年間チャート)に切りこんでいたのかを確認したいと思い記事を書きました。

今回振り返るのは2002~2006年まで。00年代ブレイクバンド第一世代、BUMP、MONGOL 800、HY、ORANGE RANGE、アジカン(略称)、ELLEGARDENなどを主に取り上げます。


注意書き。

※今回取り上げる「ロックバンド」には大御所(例えばラルクやグレイ、ミスチル、東京事変など)は含めません。曖昧ですが、02年以降ブレイクし、オリコン年間アルバムランキングTOP100に入るほど作品が売れたアーティスト(大体バンド)たちを基本的に取り上げます。。
※「オリコン的にヒットした作品を見ていこう」という企画で、「音楽シーンの遍歴を追う」ものではないです。その出っ張りの一部を拾い上げてく感じ。
※色々なバンドの売上が出てきますが、数字の多寡でその音楽の価値を測る・比較する意図は全くありません

※数字はオリコンのものです。数字は万枚単位で四捨五入してます。
※「初動」=発売1週目売上。リリースタイミングでの人気の高さ、ヒットの仕方を知る上で重要な指標です。


さて。

それではさっそく2002年から。ここらへんが学生時代にかする人は、「そんな作品あったねぇ」と懐かしみながら見るのも一興です。どうぞ!

2002年
jupiterjupiter
(2002/02/20)
BUMP OF CHICKEN

「jupiter」 
初動25.0(万枚) 累計68.0(万枚) 年間45位(41万)

シングル「天体観測」が初登場8位(初動は4万弱)から延々トップ10入りし続け、9週目にしてトップ3にまで浮上、結局トップ20位内に15週居座るというロングランを見せる大ヒットを記録。最終的に56万枚を売上げて年間26位にランクインしました。アルバムリリースはそのおよそ1年後。楽曲単位でなく、バンプ自体が大ブレイクした記念作です。同年は同曲から着想を得た連続ドラマ「天体観測」も放映されました。現在までにオリコンランキング登場回数は240週(約5年ほど)を超える、化物ロングセラー作品でもあります。少年期・青春感あるバンプの総決算作、今も根強い人気を誇る一枚です。

この年のバンド勢
・CMタイアップから火がつき、MONGOL800「MESSAGE」年間3位(214万)というインディーズアルバムとしての歴史的快挙を成し遂げました。今も時々、同アルバムの収録曲はドラマや主題歌で耳にしますね。
・しかし200万越えでも年間3位どまりなのがこの時代。ちなみに1位と2位は全盛期の宇多田ヒカルと浜崎あゆみで、それぞれ354万・230万と異次元の戦いを繰り広げてました…。
・他はスピッツが44位、EGO-WRAPPIN'が60位に居るくらいで、年間ランキングでも、バンプはかなり浮いた存在となっています。

2002年。90年代にブレイクしたバンドたちの人気も急速に落ち着き、音楽バブルも終わりに突入しだすころです。が、まだまだ年間上位のレベルは非常に高く、今回取り上げるようなロックアーティストたちは売上という面で歯が立っていません。しかし、翌年から徐々に空気が変わっていきます
 

2003年
Street StoryStreet Story
(2003/04/16)
HY

・この年の主役はHY。前年のモンパチの大ヒットから「沖縄」に注目が集まる→AM11:00が各局でパワープッシュという流れでHY「Street Story」年間9位(81万)に入る大ブレイク。初動10万から売上をキープ、4週連続首位に輝いたのも印象深いです。バンプもそうですが、この頃はまだこうした「徐々に噂が広まってロングヒット」がよくありました。
・他、175Rが年間20位、ピークは過ぎたもののDragon Ash、ロードオブメジャーの名前もトップ30内に。

2003年は、メジャーとインディの邂逅(洋楽的なソレとは全く異なりますが)、全体的に過渡期の雰囲気が漂っており、なかなか不思議な年でした。音楽シーンも次世代が登場、盛り上がっていく直前。記事的には次の年からが本題です。


2004年
ユグドラシルユグドラシル
(2004/08/25)
BUMP OF CHICKEN

「ユグドラシル」
初動31.5 累計68.3 年間19位(53万)
大ヒットシングルこそなかったものの、前作で高まった期待に応え続け、ワンピースとのタイアップなどを経て更に売上を伸ばしたメジャー2nd。この1枚を持って、このバンドは一発屋なんかではないことが世間的にも証明されました。内容は初期の青さと後期の成熟が上手く混ざり合った名作です。余談ですが、自分はコレが一番好きです。ここから彼らの作品は青年期に入ります。

ソルファソルファ
(2004/10/20)
ASIAN KUNG-FU GENERATION

さて、何と言ってもこの年注目するべきはASIAN KUNG-FU GENERATION「ソルファ」初動30.0、年間22位(49万)。彼らは「NARUTO」「鋼の錬金術師」のアニメタイアップから代表曲リライトを引っさげての大ブレイクでした。同年は47位にも「君繋ファイブエム」がランクインしています。面白いのは、彼らの場合最大ヒット曲である「リライト」でも売上は14万(年間63位)に留まっている所。シングル曲でその売上以上に期待が高まり、次のアルバムで人気が爆発する…ロックバンドらしい、アルバム型アーティストの典型例です。彼らは今も素晴らしい作品を作り続けていますが、売上のピークはこの年となりました。10年前!

・前年に続き、HYも流れを継いで新作を年間16位(58万)に。
・MONGOL 800の「百々」は挑戦作という事もあり、年間46位(30万)という結果に。
さりげなくSHAKALABBITSが85位(19万)にいたり。
・こちらもNARUTOタイアップやらでブレイク、ORANGE RANGEがピーク前ながらすでに年間15位(59万)に。翌年の主役です。


2005年
musiQmusiQ
(2004/12/01)
ORANGE RANGE

ドラマ主題歌(ミチシルベ)、CMソング(ロコローション・以心伝心)、映画『いま、会いにゆきます』主題歌(花)という流れから、ORANGE RANGE「musiQ」年間1位(263万)に輝きました。ここから更にアニメ「ブリーチ」のOP(アスタリスク)、ドラマ「電車男」主題歌、CMソング(お願いセニョリータ)、ドラマ『いま、会いにゆきます』主題歌とコンボをつなげて、同年11位(85万)にも次作ИATURALをランクイン。当時の勢いは本当に無敵・無双でした。

・54位にレミオロメン(ether[エーテル])が登場。3月9日を筆頭にロングセラーを記録しています。
・他、67位、76位にエルレガーデン(RIOT ON THE GRILL)とサンボマスター(サンボマスターは君に語りかける)が登場どちらも20万枚前後の売上で、前者はこのあと更に躍進、後者はここがピークとなりました。サンボマスターはこれまたNARUTO関連。意外にも電車男タイアップからの次作は、知名度の高さと裏腹に売上が下がってしまいました。難しい。彼らは今も熱いライブを続けています。


2006年 
ELEVEN FIRE CRACKERSELEVEN FIRE CRACKERS
(2006/10/18)
ELLEGARDEN

最大のトピックはELLEGARDEN「ELEVEN FIRE CRACKERS」初動21.6 年間39位(34万)タイアップ云々というより、前作からの勢い、ライブ人気の広がり、リードシングルのロングセラーなどが大ヒットの要因かと。特に先行シングル2曲の売れ行きは目を見張るものがあり、「Salamander」が年間65位、「Space Sonic」は爆音ロックながらロングヒットでシングル年間53位(19万枚)という快挙的ヒットを記録しました。年間チャート的に不利な11月発売を考慮すれば、アルバムも年間トップ30入りが視野に入るくらいの累計を誇り、音楽性からしてもその大ヒットはかなり衝撃的だったのを覚えています。残念ながらバンドはこの後活動休止してしまうのですが…。当時の彼らの勢いは、ほんと凄まじかったんですよ。

アクアタイムズ(空いっぱいに奏でる祈り)とレミオロメン(HORIZON)が60万中盤の好成績で年間15.16位に。互いにピークを迎えます。両者とも、ここから更なる躍進を見こまれていたのですが、タイアップに恵まれつつも伸びきれませんでした。難しい。
・HYも相変わらず安定した数字で年間25位(46万)にランクイン。強いです。
・2年ぶりの作、ASIAN KUNG-FU GENERATION「ファンクラブ」が年間48位(26万)にランクイン。個人的にはコレが最高傑作だと思うのですが、年間上位に食い込むほど売り上げることは出来ませんでした。
ORANGE RANGEの新作は65位(20万)と物足りない結果に。前年がピークとなりました。
・YUIの1stが70位(18万)に登場。彼女は翌年から快進撃を見せます。
・くるりのベストも75位(17万)に。これが彼らの最大ヒット作となります。



お疲れ様です。02~06までの年間アルバムランキングをザーッと振り返りました。懐かしさなどあったでしょうか?どれも10年前くらいの作品です。年月たったなぁ…。

感想・講評
やはり赤文字フォント中で挙げた作品はどれも印象が強いです。一般層とまではいかずとも、当時学生で、音楽に興味があった人ならほとんどが存在を知っていたような作品だったと思います。個人的にも、どれもキチンと売れるまでの軌跡が見えるというか、「なんか知らんがいきなり売れた」じゃなく、「ついに来たか!」って作品ばかりです。自分が年取っただけで、今もそうなんでしょうかね。どうだろう。

どんなアーティストにも売上のピークがあります。年間アルバム上位に、二度三度作品をランクインさせるのは容易ではありません。その中で、ここまで安定して年間上位にアルバムを放り込み続けているBUMP OF CHICKENという存在はやはり特異。ちなみにこの期間ですと、HYもブレイク後から40万前後で抜群の安定感を見せていました。タイアップ云々もありますが、やはり歌が安定して強いバンドが生き残るのでしょうか。

次回は07~10までを振り返ります。音楽業界の不振が深刻になる少し前、着うた全盛期~Youtubeなどが浸透してくる前、過渡期の時代です。そんな中でバンプ、他ロックバンドはどうなったのか?期待の新世代アーティストは?注目です。


<追記>
「あのバンドも売れただろ、取り上げろよ!」とか「ブレイク理由間違ってるよ!」みたいな突っ込みは大歓迎です。思い出話でも補足でも、「あの作品はどれ位売れたの」みたいな疑問も自由に書いてくれると、とても喜びます。


出典
初動と年間順位 http://www.geocities.jp/object_ori/indexa.html
バンプの累計 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n73059
     

タグ: オリコンチャート関連

コメント

No title

サム様 こんばんは
邦楽の記事は珍しい気がします。
しかもチャートですか。
元オリコンファンの「元」が哀愁ですね。
その理由は次回明かされるのでしょうけれども・・・・・・

しかし意外にもJPOPに順応されているのですね。素晴しい。
僕はこの頃は店員やっていましたが、
自分の好きなものは全くランクに入らず悟りを開いていましたね。

Re: No title

GAOHEWGIIさん、いつもコメントありがとうございます。
自分はミスチルやスピッツから洋楽に入ったので、邦楽も好きですね。
そうですね、この時期(2002-2007)はオリコン見るのが大好きでした。
記事内容に需要がないですが苦笑、自分のまとめとして後篇も書きたいと思います。

にしても店員さんというのは良いですね!
同じ状況に置かれたら自分も悟りを開いてしまいそうです…。
CDショップ大賞などがある今は少しは良くなってるんですかね。

> サム様 こんばんは
> 邦楽の記事は珍しい気がします。
> しかもチャートですか。
> 元オリコンファンの「元」が哀愁ですね。
> その理由は次回明かされるのでしょうけれども・・・・・・
>
> しかし意外にもJPOPに順応されているのですね。素晴しい。
> 僕はこの頃は店員やっていましたが、
> 自分の好きなものは全くランクに入らず悟りを開いていましたね。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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