2014/04/18 Televison vs 頭脳警察 @初台doors ライブ感想

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Televison vs 頭脳警察 @初台doorsに参加してきました。今回はその感想記事になります。北の大地からはるばる友人と自分二人での参戦でした。

参加者の年齢層は、40代くらいを中心にチラホラ20代もという感じ。前者は頭脳警察ファン目当ての方もチラチラ、後者は完全にテレビジョン目当てといった感じ。20代、同い年くらいっぽい人がいたのは少し嬉しかったなー。
会場は意外にも(…って失礼かな?)キャパの400人とはいかずとも、ほとんど満員に近い状況。流石去年ソールドアウトさせての再来日だけあります。
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物販ではポスターとシャツを購入。結構良い感じで、かなりの売れ行きでした。
それでは内容に入っていきましょう。



頭脳警察
友人はこちらのバンドを見にくる為に北の大地から海を越えコチラに赴きました。活動開始はテレビジョンと同時期くらいで70年代前半、バンドやって45年という大ベテランです。高校時代に友人から勧められて少し聴いた事がある位なので、曲目などは殆ど分かりません。それでも「凄いな」となる、さすがの年季の演奏でした。ミディアムテンポにのせた骨太すぎるタメのロックグルーヴのコシ、キレッキレ。全然枯れてませんでした。

しかし惜しむらくは音響。テレビジョンのメンバーも何度も「TOO LOUD」と言っていたのですが、音量がもはや轟音というより轟(拷)問の領域に達していたため、音がなるたび鼓膜が震えて辛かったです。ボーカルの音量もそこに埋もれない様にした結果大変な事になっていて、最早マイクから聞こえるのは本人の肉声でなく、ゲイン上げすぎてバグったような宇宙人ボイス。バンドの演奏が素晴らしかった、そして問題が頭脳警察の方にないだけに、そこが残念でした。
ともかく演奏は40分ほどで終了、
右のスピーカー近くに立っていた自分は、この時点で既に右耳が死んでいる事を認識しました。


IMG_1016 - コピー待機中……
待つ事20分ほど。焦らします。大分焦らしたところで、ついにメンバー登場!

Television
メインアクト登場。70年代中盤から後半にかけ活躍した、NYパンクのレジェンドです。独特なトーンで絡み合うツインギターは非常に印象的で、ツインギターバンドのライナーノーツでもよく引き合いに出されます。アートロック感漂う詩と音世界、ポストパンクの先鋭さをクールに昇華したその作風は今も多くのフォロワーがいます。フロントマンであるトムヴァーレインは、自分がギターを買うキッカケの一つであるギタリストだったり。バンドメンバーは主要メンバーのリチャードロイドこそ居ませんが、ヴァーレインのソロ活動の盟友ジミーリップを入れての盤石の編成。

ライブの印象を正直に書くと、「最高だ!」と「うんうん」と「ちょっと勘弁」が3:5:2といった感じでした。 「うんうん」というのは、代表曲たちがアドリブを織り交ぜながらある程度忠実に演奏されていた部分です。全体的にテンポは抑えめでしたが、キメる所はキメるバンドアンサンブルは60という老齢ながらも流石の一言。そもそもテレビジョンの曲をテレビジョンの演奏で聴けるなんてそれだけで最高すぎる…。

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イメージ画像としてポスターを。おじさん苦笑。

問題は「ちょっと勘弁」の部分で、
これは主にトムのインプロヴィゼーションに対しての感想になります。自分はトムの「上手い下手じゃない、ギターを活かしたその特殊な音選び」が好きです。彼のアドリブ演奏パーツは大きく3つ。「ボリューム奏法」、「不可思議なパーカッション的ピッキング」、そして「単純なマイナーペンタトニックスケールに収まらないソロ演奏」。前二つは素晴らしかった。他では聞けないようなギタートーンの宝庫を堪能しました。しかしソロ演奏の中で、素早い指づかいを必要とするフレーズに関してが少し残念でした。今日だけそうだったのか分かりませんが、中々どうしてギャギャギャンと弾いてくれない笑。その分ボリューム奏法がフォンフォン鳴らされたんですが、流石に限界があり…。そんな状態でインプロを20分くらい(体感です)披露したので、あの時は会場の空気もなかなか重いものが正直ありました。そう、オールスタンディングにおいて、既に二時間半近く経過してからのあの超長尺の即興演奏(しかもアルバム未収録の新曲で)は足にも厳しかった。

しかし「最高だ!」という瞬間も沢山ありました。まず何より、一曲目「1880 or So」の出来栄えは本当に最高の一言。いや、もう「最強」と言ってもいいです。これを聞き終えた時、自分は「あぁ、伝説は今も健在しているんだ…」と感慨にふけってました。原曲はタイトな3分半の小曲なのですが、ジミーリップを中心にバンド全体で高まっていくライブならではの熱い間奏部分は初っ端から全力全開。およそ7分くらいの演奏、本当に凄かった。。前述のツインギターのハーモニーも間違いなく無二の響きがあり、強烈なフイルを挟むドラムなど、皆してクソカッコ良かったです。コレひとつでもー大満足。

また、先ほど勘弁といったインプロに関してもハイライトは何度もあって。即興の中で印象的なギターフレーズを掘り出し、その場で繰り返すことで他メンバーもそれに合わせてその場のアプローチを重ねて行く様は、そこらのライブでは決して見られない、ロックバンドならではのステージングでした。二人がニヤっと顔を見合わせてのギターバトルあり、ドラムvsギターの一騎打ちありと、そうした展開は素晴らしかったです。しかし同時に、どれも突き抜けた成果には届いておらず、その結果中途半端に間延びした感も否めなかったのはやはり心残りかな。今回の演奏には、心底ファンというほどでもない大多数を納得させるまでの「力」や「勢い」は無かったかもしれないなー、なんて。自分の周りは結構空気が死んでいたので…逆に左側は盛り上がっていて、そっちいけば良かったなとも。

この流れで書いても信じてもらえなそうですが、自分としてはかなり楽しめました。1stから7曲も聴けて、個人的に大好きな「Glory」に狂気をはらんだ長尺曲「Little Johnny Jewel」、会場の誰もが聴きたかった最強のイントロを持つ代表曲「Marquee Moon」など、感動はたくさんでした。


自分語りになってしまうんですが、自分は(ブログを見ての通り)90年代ロックに愛着があります。でも自分の年齢からいって、好きなバンドの多くはもうライブを見る前に解散しちゃってるんですよ。それが自分の中で結構な後悔で。だからこそ、今回彼らを見れたのは嬉しかった。大好きなロックバンドたちも尊敬している先人、自分の中で現実味のない、歴史上の伝説みたいになっているバンドのライブを、生で味わえた彼らをちゃんと、想像上じゃなくて現実のものとして受け止める事が出来た。例えもうおじさんでも!それがとにかく嬉しかった。この感慨は墓場まで持っていきます。参加してよかったよ、ホント。

感想なのかなんなのか、もうよく分からなくなってきましたが、そんな感じで終わりです。
ありがとうTelevision!!

北海道に来てくれるなら次も見るよ!是非来てね!(ワガママ)
     

コメント

No title

サム様 こんばんは

交流している方のブログでも絶賛でしたね、
テレヴィジョンのライヴ。

「おじさん」っていうのは一つの壁だと思いますが、
それでもいいと感じたのは
それだけのパフォーマンスを見せてくれたからなのでしょう。

頭脳警察との組み合わせって新鮮ですね。

Re: No title

おじさんでもカッコ良かったですよ!
実を言うと開演前、会場の外でタバコを吸ってるテレビジョンメンバーを見たんですが、
その風格は凄かったです笑。タダものじゃない感。

頭脳警察の方も「外タレとやるのは初めて」と言っていたので、そういう意味でもプレミアムな経験でした。

> サム様 こんばんは
>
> 交流している方のブログでも絶賛でしたね、
> テレヴィジョンのライヴ。
>
> 「おじさん」っていうのは一つの壁だと思いますが、
> それでもいいと感じたのは
> それだけのパフォーマンスを見せてくれたからなのでしょう。
>
> 頭脳警察との組み合わせって新鮮ですね。

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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