2014/05/08 Tortoise Live @Billboard Tokyo ライブ感想

先日特集記事も書いた、Tortoiseのライブに行ってきました。特に新作発表などの動きはないので謎来日だったんですが、きたる新作への試運転だと思いたいです。今回はその感想をば日記的に書きます。ライブ感想と普段の記事は文体やらなにやら違いますが気にせずどうぞ。
会場はビルボードクラブ。名前は聞いたことあるものの、全くいったことのない場所です(北海道在住なので…)。なんとなく「素敵な大人の溜まり場」みたいな印象があったので、自分なんかが入場して良いのか感もあったのですが、普段どーりダラーンとした服着て見て来ました。

会場はこんな感じ。自分はステージから右斜め向かいの上から見てました。
IMG_1058.jpg
ぶれてる
よく見えます(写真はともかくステージが)。場所にも左右されるでしょうが、ステージ全てが見渡せるそのロケーションは最高といっていい。派手なステージングがない代わり、所狭しと楽器のあいだをプレイヤーが移動していくトータスにはうってつけの会場です。

物販は残念ながらなし。うーん、ビルボードってそういうものなのか、トータスがそういうもんなのか。レッドアイ飲みながらTwitterで知り合った方々との挨拶も済ませ、開演を待ちます。

楽器はギターベースシンセ2台に、ドラムセット二つとマレット(ビブラフォン・鉄琴みたいなやつ)+エレキ鍵盤打楽器みたいなやつという、さすが不思議なセット。ツインドラム、こんなにテンション上がる響きはないですね。この7つの楽器をフル活用しながら今宵のトータスワールドが構成されていくようです。楽しみですね。あぁ、メンバーが出てきました。


セットリストは入手出来ませんでしたが、やっぱり最新作(5年前だよトータスさーん)からの選曲が多かったですね。代表曲(TNTとかDjed、あとsenecaあたり)は微妙にスルーな通好みのセトリだったように思います。このところトータスあまり聞いてなかったので、前回のブログ記事更新にあたって復習しておいたのが功を奏しました笑。それでも曲名まで思い出せるのは一部でしたけど…苦笑。洋楽の、特にインストバンドは曲名覚える難易度が高すぎです(どうでもいい)

一曲目は最新作から。どうせなので動画を張りますので、これをBGMにでもお読みください。
ツインドラム最高や!
曲の展開が変わりながら、どんどんメンバーそれぞれの担当パートや担当楽器(!)、さらには立ち位置までもが変化していくその演奏スタイルはまさにトータス独自の世界。この映像からもその様子が分かります。リアルでその様を見た感想としては、おっさんたちがおもむろに「よっこいしょ」とギターを置いて頭ポリポリしたりしながら違う楽器に移動していく姿はなんともシュールで面白かったです。


そして曲を聴いていくなかでとにかく思ったのが、「こいつら本当に変な音楽やってるな」と。フォロワーさんも仰ってたんですが、本当に制作風景見てるみたいなんですよ。というのは、プレイヤーが移動していくのもそうですが、何より曲の構成です。イントロが鳴って、何度かフレーズを反復していくうちに、いつの間にかで展開が変わっていく。そして曲によっては最終的におよそイントロからは想像出来ない所に着地して終わる。その、ワンフレーズを手掛かりに実験と冒険を進めるような楽曲構成が、制作風景を見ているような気にさせるのです。

トータスは一応ジャズ畑から出てきたバンドです。その影響もあってか、初期は結構ジャズ的構成というか、フュージョン的な構成が目立ちます。主題→インプロ→主題という黄金パターン。ロックにもよくある、(キングクリムゾンのスターレスとか、ソニックユースとか)楽曲構成です。
前も書いたんですが、この黄金パターンからトータスは抜け出したんですね。ミリオン収録のDjedから、このパターンが切り崩され始めた。「この音からならこうも行けるんじゃない?」みたいな発想を詰め込んでいった結果、A→B→C→D→E→F→G→C(リミックスみたいな音になってる)みたいな謎構成を持つDjed。こう書くとプログレみたいなんですが、それともまた違くて…

佐々木敦さんの言葉が的確です。
幾通りもの可能性が一つの曲の内側に降り練られているような感じ

このスタイルを更に拡大解釈したのがTNTなんだなと。ここでは反復の中で曲の欠片たちがどんどん結び合わさって行きます。その音風景は、まるで果てしない音楽の迷宮に自ら迷い込んでいくよう。その迷宮を抜けて曲を完成させる方法論が、アナログ(セッション)であったりデジタル(ProTools)なんだと。それがトータスの作曲スタイルなんだって何となく思いました。

この作曲スタイルが、音楽創作にとって最適解かは分かりません。そもそも正解なんてないのですが…。ただ、そのバンドスタイルは、なんとも言えず無二の魅力に包まれていました。ライブならではのアレンジなどは特になかったですが、普通にロックソングとしてヤバい「Prepare your coffin」にチャイムみたいな音から危険すぎる展開で魅せる「Salt The Skies」、2ndから「Glass Museum」など素晴らしかったです。会場の音響も極上なうえ、とにかくその音に浸ることができました。やっぱりトータスはポストロックでカッコイイです。そんな印象を強めました。 


でもやっぱり1時間10分位って公演時間は短いな!笑。ビルボードのシステムでしょうがないとはいえ、もっともっと堪能したかった。
でもそのうち、今度は新作ひっさげてまた来てくれると思うので、その時を待ちたいと思います。

Thank you for coming TORTOICE! 
     

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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