PAVEMENT / Slanted and Enchanted (1991) 感想


Slanted & Enchanted Luxe & ReduxeSlanted & Enchanted Luxe & Reduxe
(2010/04/06)
Pavement

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PAVEMENTのファ-ストにして最大の問題作(1991)をレヴュー。ところでこのジャケ非常にかっこいいと思うんですがどうでしょう。自分のはリリース当時の国内版なのでいつかリマスタデラックス版で買い直したいなー。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01.Summer Babe (Winter Version) – 3:16
02.Trigger Cut / Wounded-Kite At :17 – 3:16
03.No Life Singed Her – 2:09
04.In the Mouth a Desert – 3:52
05.Conduit for Sale! – 2:52
06.Zurich Is Stained – 1:41
07.Chesley's Little Wrists – 1:16
08.Loretta's Scars – 2:55
09.Here – 3:56
10.Two States – 1:47
11.Perfume-V – 2:09
12.Fame Throwa – 3:22
13.Jackals, False Grails The Lonesome Era" – 3:21
14.Our Singer – 3:09

Total length 38:41
- Bonus track -
15. sue me jack
16. So stark

総評・★★★★☆
すべての気取った価値観をぶち壊す、ぶっ壊れた歴史的アルバム

「ローファイの生みの親」として知られるペイヴメント。彼らの評価は(おもに批評家から)とても高く、特にこのファーストの評価はすさまじいです。参考までにあげればこんな感じ(英語版ウィキから抜粋)

Pitchfork/ US Top 100 Albums of the 1990s/ 5位
Rolling Stone/ 500 Greatest Albums of All Time/ 134位
Slant Magazine/ US Best Albums of the '90s / 40位
Spin/ US Top 90 Albums of '90s / 5位
Top 100 Albums of the Last 20 Years/ 4位
125 Best Albums of the Past 25 Years/ 9位

そんなに名盤なのか、よし聞いてみようと思った人がいたとしましょう。間違いなく、再生ボタンを押した瞬間流れてくる音に悪い意味でぶったまげるはずです。(某氏の有名な言葉「工場排水の垂れ流しのような音楽」とはまさにこれじゃないかというような)アナログやオールドロックライクともかけ離れたただ単にスッカスカのサウンド脱力というよりやる気がない投げやりなボーカル、ヘタウマってレベルじゃないどうしようもない演奏。シリアスにロックを聴く人には、まず怒りが込み上げてくること必死の代物だからです。特に謎ハイテンションの曲

なんでこんなに評価高いんだよって思われる方も多いと思います。実際自分も音楽的に評価しろってなったら間違いなくこんなもんランキングに入れません。じゃあ何故名盤扱いされてるのか?それを語っても面白いかもしれませんが、このブログは良い音楽を紹介するだけのブログなので、んなことは語りません語れません

…というか、本当に歴史的価値とかどうでもいいところにこのアルバムの魅力はあると思うわけです。自分にとってこのアルバムは、聞いててなんか妙に落ち着くところがあるんです。大失敗したときとか、取り返しのつかないことの後の後に聞くと、なんか笑えてくるというか。なんなんですかね、不思議なアルバムです(逃げ)。とことんスッカスカな音だけに、感じ方も人それぞれだと思います。たまに全てがなんとなくどうでもよく思えてくる人向けと言えるかもしれません。この記事書いた当時(2011年)から色々聴いてみて立ち戻ると、これ本当に良くも悪くも「メジャー」という言葉の間逆の音楽なんですね。もう「インディーロック」なんてもんも突き抜けてった所の音楽。それがきっと心地いく感じるんだなと最近は思います。彼らが絶対にいやがる言い方すれば当時のロックへの反旗、ロックバンドの在りようの奪還。そんな思いが1ml位込められてるかもしれません。

ペイヴメントはこんな音楽やるくせに非常に頭がよく、同じ路線を繰り返さず見事に解散しました。実際、本当に演奏が乱雑なままのアルバムはこれだけです。つまり、全アルバム違う魅力があるタイプのバンドなのです。一番傑作扱いされてるこのアルバムだけ聞いて聞くのをやめるのはもったいないです。純粋に良いアルバムが聞きたいんだよ!って人はセカンド以降から入ると良いでしょう

tr.1:視聴はこちらから。本当にぶっ壊れたサウンドと歌詞。ペイヴメント印の大名曲です。
tr.4:視聴はこちらから。純粋に好きな曲です。何となく切なさを感じる、ある意味ローファイらしい一曲。
tr.6:視聴はこちらから。これも切なげな…儚いのほうが近いかな。2分ないんですが、十分です。
tr.9:視聴はこちらから。次作から完全に開花する美メロ曲の萌芽。意味不な歌詞もなんだか深く聞こえてきます。たまに映画で使われるてるのを見かける。

次作(crooked rain, crooked rain)へ飛ぶ
     

タグ: 90s 30分台 佳作 デビュー・アルバム

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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