Pixies / Indie Cindy (2014) 感想

「久々リリース組み」でくくられたアルバムたち、第3段です。前回は6年ぶりでしたが、果たして今回は。…こうして更新していくたび、既に発売日が半年前だったりするのにビビります。「新」譜じゃねェ。時期を逃しまくりです。でもボチボチやっていきます。

Indie CindyIndie Cindy
(2014/04/29)
Pixies

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無骨なジャケ。装丁もやたらと凝っていて、ちょっと楽しいです。めっちゃパカパカできます。
(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. What Goes Boom  3:32
02. Greens and Blues  3:46
03. Indie Cindy  4:41
04. Bagboy  4:52
05. Magdalena 318   3:26
06. Silver Snail  3:29
07. Blue Eyed Hexe   3:11
08. Ring the Bell  3:34
09. Another Toe in the Ocean  3:46
10. Andro Queen  3:23
11. Snakes  3:45
12. Jaime Bravo  4:24

(Japan Bonus Tracks)
13. Monkey gone to heaven (Live 2014)
14. Nimrod's son (Live 2014)

Total length : 49:27

総評・★★★★
酸いも甘いも味わった伝説におかえり 駄作などでは決してない
ピクシーズは80年代後半から90年代前半にかけて大活躍したUSオルタナバンド。「美は 乱調にあり」と評された、凶暴錯乱激ポップノイジーなサウンドは、その後のオルタナ、インディシーンに絶大な影響を及ぼしました。自分自身彼らの1stと2nd、特に「Doolittle」には非常に強い衝撃をうけており、かなり思い入れが強いバンドであります。フルアルバム発表は23年ぶりと、ミラクルな帰還でした。mbvの22年を超しましたね。「あの頃オルタナ礎勢」が再結成だけでなく、新作を発表してくれるというのは、ちょっと複雑ながらも嬉しいです。

良曲成分に個性を加味した充実のオルタナ内容
再結成から新たに発表される作品の宿命として、今作も中々の酷評をうけました。某音楽サイトにはほぼ最低点と呼べるような点をつけられましたし(mbvには9.1とか付けたクセによぉ)、Metacriticでも62/100とあまり芳しくありません。が、コイツは普通に良いアルバムです。このバンドに「普通」って言葉がつくのは確かにアレですが…。相当意識したであろう自身のピクシーズ節をなぞりつつ、ソロ活動を経て良メロ感を増したメロディに、しっかりダイナミックさのあるバンドサウンドで一曲一曲が耳に残る。オルタナ系ロックバンドのお手本といっていい作品です。一曲一曲が従来より長めで46分はちょい辛いですが、大きな問題じゃありません。

あの頃のヴェールを脱ぎ、飾りのない今のモードを聴かす
今までの作品と大きく異なっている点に、録音があります。もちろん制作した時代が20年違う(←ホントそれな)というのもありますが、今作は音のスケールが非常にでかい。変な言い方ですが、完全なるメジャー品質です。開放的な郊外を感じる。ブランクといった要素はあるにせよ、この録音によって神秘性や不気味さはかなり薄れてしまった気がします。でもその一切の飾りつけない感じが爽快です。ちゃんと今のモードを感じられます。

数ある再結成バンドの作品の中でも、充実作でしょう。こんなに気合いれて帰ってきたのにあの評価たちではあんまりなので星4+で。04年の再結成から11年経過の去年になって「ようやく皆でスタジオに入れた」とコメント、ついに!と思ってたら往年のメンバー・キム・ディールは抜けるしで、本当に本作は難産だったそう。その分気合は十分で、開放的な音がとても気持ちいい、全USロック好きにオススメの一作です。逆にそんな勧め方ができるというのはやはりウーンとも思えますが。

にしてもこうして「あーオルタナロックだ」ってアルバムを現代に聴くと、いかに今の時代の潮流がソコにないか良く分かりますね…昨今のインディポップなどと比べると、今作のバンドオンリーなサウンドスタイルは超・愚直。無愛想?うーんシンプルなロックじゃ今はやはり厳しいのか…?とはいえチャートは全米23位・全英6位と好成績。嬉しいですね。

世界のフェスでもキレ味あるライブを続けている彼ら。サマソニだけでなく、是非単独でもまた来てください。
余談ですが、この記事はちょっとだけMBVの去年の新譜と対比して書きました。どの辺りがとは言いませんが。

試聴用の動画はこちら

Greens and Blues。これ一曲で良い気がします。良い曲じゃンねェ。勿論ハイテンションナンバーもあります。全体として落ち着いてはいません。
     

タグ: 14年 40分台 秀作

コメント

No title

サム様 こんにちは

ピンクフロイドの新作が20年振りに出る訳ですが
ピクシーズは23年振りでしたか。すごいですね。

文中にあるように20年以上のブランクがあれば
色々な環境が変わりますよね。

そこで
リズム隊が変わったことや、オーセンティックに寄ったことを
許せるかどうか。
が評価の分かれ目なのでしょう。

正直、youtubeでチェックしていたときは1分くらいで
「まぁ普通のロックだな」
と切っていましたが
改めて聴くと
甘いメロディーは健在で確かにいい曲ですね。

Re: No title

GAOHEWGII さん こんばんわ

そうかフロイドの「対」は94年リリースなんですね…。
グランジ経過後のロックシーンにアレを出していたのかと思うと胸熱ですね。
20年という歳月はやはり長い。自分にはまだ想像しえない年月です。

「まぁ、普通のロックだな」←ですよね…
やはりそういう印象に落ち着いてしまうのかもしれません。
でも、何とか「良い曲」までは上がったようで良かったです笑

> サム様 こんにちは
>
> ピンクフロイドの新作が20年振りに出る訳ですが
> ピクシーズは23年振りでしたか。すごいですね。
>
> 文中にあるように20年以上のブランクがあれば
> 色々な環境が変わりますよね。
>
> そこで
> リズム隊が変わったことや、オーセンティックに寄ったことを
> 許せるかどうか。
> が評価の分かれ目なのでしょう。
>
> 正直、youtubeでチェックしていたときは1分くらいで
> 「まぁ普通のロックだな」
> と切っていましたが
> 改めて聴くと
> 甘いメロディーは健在で確かにいい曲ですね。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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