Hundred Waters / The Moon Rang Like A Bell (2014) 感想

Hundred Watersについて
2012年のデビュー作発表とともに評判を呼び、スクリレックス主宰のOwslaに見染められ、Pitchforkの「今年最も期待されている新作リスト40」に選出されるなど(本作は8.3でBEST NEW MUSIC)、今注目株のグループ…がハンドレッド・ウォーターズとのことです。ライナーノーツ参照なので詳しくは国内盤をどうぞ。スクリレックスという言葉が一瞬見えましたが、そのサウンドは踊れる要素無視でEDM要素は0です。それが良い。今作が二作目となります。

The Moon Rang Like A Bell [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (TRCP161)The Moon Rang Like A Bell [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (TRCP161)
(2014/05/21)
Hundred Waters、ハンドレッド・ウォーターズ 他


不気味な絵本のような。中々存在感のあるジャケットです。

総評・★★★★
夜更けに聴きたい 思慮深い室内心的潜行音楽
彼女らの音楽に触れるのは初めてなので、とりあえずファーストを聴いてみました。「ジェイムス・ブレイクを通過したフォークトロニカ」と評された通り、今のビート感覚(ただそれほど強い要素ではない)に多彩な音が華やかにボーカルメロディを彩る、初期ビヨークのような無国籍ポップミュージックが広がっていました。聴きごたえ十分で注目度の高さも納得。参考までにyoutubeで再生回数の多い一曲をおいておきますね。
Hundred Waters - Thistle (Official Music Video) - YouTube

Hundred WatersHundred Waters
(2012/10/16)
Hundred Waters

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イントロを長めにとって、1分くらいから本番。ライブの感じの方が好きかも。

前作とはかなり異なる音世界を聴かせる
しかし今作を聴いた印象は「歌ものに寄りすぎないモダンR&B」という感じ。前作のカラフルさから一転、シック・セピアといった印象の作品に仕上がっています。たっぷりリヴァーヴのかかったか細いボーカルに、深刻な心的状態を描写していく歌詞、グッと質素で端正になったアレンジがあいまって、外でなく内に広がるタイプのスケールの大きさを感じさせる構成が光ります。静かな夜更けに一人浸りたい音です。

どちらの作品も「声」をメインに押し出して作られたサウンドスケープ感が独特で、そこが最大の持ち味かなと。歌詞と声・曲もよくマッチしているので、しっかり歌詞・対訳を踏まえ味わいたい一作です。

幅広い層に届きそうな音楽で(特に今作はトリップホップが好きな方のストライク率高そう)、自分はピアノの旋律が素晴らしい4曲目がベストトラック。もう少し声とメロディの輪郭がクリアだったらと、一枚通して聴ききるのが難しい所が気になりましたが、こちらも良い作品です。前半4曲の流れは個人的にかなりのハイライトでした。1st、2ndとこの作品クオリティ。3rdも楽しみです。

国内盤は対訳・解説・ボートラ一曲付属と不備はありませんが、輸入盤が安めなのでそちらでも良いかもしれません。


Moon Rang Like a BellMoon Rang Like a Bell
(2014/05/27)
Hundred Waters

こちらが輸入盤です。
(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Show Me Love
02. Murmurs
03. Cavity
04. Out Alee ←
05. Innocent
06. Broken Blue
07. Chambers (Passing Train)
08. Down From The Rafters
09. [Animal]
10. Seven White Horses
11. Xtalk
12. No Sound

13. Nowhere [Bonus Track]

収録時間 48:52  総評・★★★★(良い)
     

タグ: 14年 40分台

コメント

No title

サム様 こんばんは

これ、(私個人における)
今週の購入候補の最終10枚に残っていたヤツです。

改めて聴いてみると中期ケイト・ブッシュに近い感じもありますね。
あそこまでエキセントリックになりきれないのは
やはりヴォーカルの力量なのでしょう。

割と人なっつこさがありますね。

Re: No title

GAOHEWGIIさん こんばんわ
偶然ですね、やはり注目度は高いのかもしれません

ケイト・ブッシュですか、なるほど
神秘的でのびやかな女性ボーカルの系統といえそうです。
そうした存在と比較すると、やはりまだ伸びしろを期待したいところですね。

そうなんですよね、特にファーストはポップな出来栄えでした
難解にならないのはいいことです笑


> サム様 こんばんは
>
> これ、(私個人における)
> 今週の購入候補の最終10枚に残っていたヤツです。
>
> 改めて聴いてみると中期ケイト・ブッシュに近い感じもありますね。
> あそこまでエキセントリックになりきれないのは
> やはりヴォーカルの力量なのでしょう。
>
> 割と人なっつこさがありますね。

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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