14年新譜感想 ENO ・HYDE / Owen Pallett / Prince

前回の続き、ロック外編です。3つ。
ENO ・ HYDE / HIGH LIFE
Owen pallett / In conflict   
Prince / Art Official Age
の3枚です。では早速!

High Life [帯解説 / セルフ・ライナーノーツ付 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC427)High Life [帯解説 / セルフ・ライナーノーツ付 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC427)
(2014/06/24)
ENO・HYDE

前作といいジャケが素敵ですぁ
1. Return   9:00 4. Lilac   9:24 7. Cells & Bells   7:41
2. DBF   4:14 5. Moulded Life   4:55  
3. Time to Waste It   8:19 6. Slow Down, Sit Down & Breathe 3:07
  (Bonus Track) 

Total length 43:33

総評・★★★★
まとまりがほしかった気はするも充実の挑戦結果を見せた良作

前作「Someday world」に続く、ブライアンイーノとカールハイドのスーパーコラボによる作。実験内容やらは前記事で少しふれたので参考にしてほしい。国内盤はアーティスト二人によるセルフライナー、大鷹さんの解説、ボートラ付きと、充実仕様でお値段2000円。これは嬉しい。

共通キーワードは「ポップ」で、だから二作とも好きだ。前作はある種「歌もの」の形をとることで実験をポップに結実させていた。今作はインストや即興により重きを置き、「ライ・クティ」(制作者の造語。スティーヴ・ライヒ+フェラ・クティ)が実験コンセプト。即興においても実際に観客を置くことで、「観客を飽きさせない」という意識のもと曲を作ることによって、引き続き「ポップ」の領域を離れず作品を結んだようだ。

二か月というスパンにして前作と全く異なるアプローチの作品であり、「やり残したことがあった」との言葉は伊達じゃない。反復の中で曲が構築され高まっていく感覚、アフロビートとデジタルビートに即興ギターの刺激的な交錯曲など、情報量と音の含蓄具合に圧倒される充実作だ。本当に静かに確かに昂ぶっていくtr1.4のどちらかがベストトラック。一枚で聴くにはちょっと雑多ではあるが、気になる方は前作と今作、どちらか一つでも手にとってみてほしい。

In ConflictIn Conflict
(2014/05/13)
Owen Pallett

ジャケ、若干エイフェックスツインのsyroとかぶった感
1. I Am Not Afraid  4:15 6. Chorale   3:53 11. Infernal Fantasy   3:22
2. In Conflict   4:13 7. The Passions   3:54 12. Soldiers Rock  4:56
3. On a Path   4:33 8. The Sky Behind the Flag   4:22 13. →, Part 2   1:51
4. Song For Five & Six   4:31 9. →, Part 1   0:46  
5. The Secret Seven   5:16 10. The Riverbed  3:44 Total length : 49:36
総評・★★★★
バロックポップ+エレクトロニカ? 

Dominoレコード所属、オーウェンパレット。はい つカナダが生んだ天才ミュージシャン、オーウェン・パレットアーケイドファイアなどのロックバンド他、テイラースウィフト、さらにはアカデミー作曲賞ノミネート経験者という若き才人…今年フジで名前を見るまで知らなかった。いろんな方のブログやTwitterのつぶやきを見るたび、自分の偏りを痛感する次第。いつも参考にしています。

素直に素晴らしい作品だと思った。「ジャンル→バロックポップ・エレクトロニカ」この文字面の時点で面白い。バイオリン弾く人なのでなんとなく旋律が劇伴奏っぽく聞こえるのだが、そこから導かれる感性豊かなメロディ+透き通った声が最大の魅力に感じた。このメロディ感覚はロック畑からはまず出てこそうだが、美メロ属性なので多くの人のツボを突けるはず。自分は突かれた…

自身の出自としてのクラシック要素を租借しつつ、しっかりポピュラー音楽のフォーマットに落とし込んで、電子音などの要素を自身の感覚から取り入れて…といったスタイルだろうか。バランス感覚がすごい。自分は特に前半の流れが好き。唯一の難点(?)はアルバムの後半で、「何故一番軽めな二曲で終えたのか」と問いたい(ロック畑人の勝手な文句だ)。フジのライブに感動したこともあり、内容を超えてこの人自身を気に入ってしまった。正月は前作とかも聴いて楽しみたい所存!

国内盤も解説・対訳・ボートラと揃っておりオススメ。収録曲のピアノverとはアリガチだが、さすが名を馳せるアレンジャーだけあって聴かせる。シーンや物語の断片を繋ぎ合せたような歌詞は対訳を見ても理解できなかったが、解説に本人の示唆があるのでより作品を楽しめた。
曲選びが難しい…。とりあえず公式動画を2つと自分のベストトラックを。2つめの演奏は1:45くらいから。


Art Official Age -Digi-Art Official Age -Digi-
(2014/09/30)
Prince

ツッコミ待ちかもしれません。
でも恐れ多くてとても僕にはツッコめません

最後は大御所を超えた何か、プリンス。先に言っておきますが、これだけ感想でもなんでもないのでご了承ください。文体も崩しまして…これからちょいと私事になりますよ。

今までプリンスが苦手だったんです。正確には、プリンスの「スタジオ録音アルバム」が苦手だった。ライブパフォーマンスは何度も動画サイトで見てて、「うわぁこの人やばいなぁ」ってなってたんですが、その勢いで音源を聴くと、まぁザ・80sといった音のしょぼさを感じ、そこで敬遠してしまってたんですね(ちなみにこの時点で聴いてたのは「1999」と「Chaos and disorder」です)。しかし!先月のこと、俺の耳に何が起こったのか「あれ…めっちゃ良いんじゃね…」ってなったんです。理由は不明(長く音楽を聴いてるとたまにありませんか)。ということで今猛烈にプリンスにハマってるんですよ。11月後半から12月初めまでブログ更新がしばらくなかったのは280円コーナーで漁ったプリンスのアルバムばっか聴いていたからです。BOOKOFF280円で集められるアーティストは大正義ですね。邦楽アルバム一枚買える金額だけで、7枚も国内盤で集められた…

その流れに乗って買ってみたのが今作です。感想を書こうかとも思いましたが、まだ寝かせることにしました。全体的にあっさりしているもののじっくり聴かせる大人な一枚な印象。ベストトラックは何か悟りすら感じさせる最終曲を選びます。ともかく今は、この人の作品をクソ安価に集めて聴き込んでいくのが楽しくてしゃーないのでした。音楽好きなら「理由なきマイブーム」は何時でもあるものですが、今回の自分のはかなりのビックウェーブなのでテンション上がってます。YEAH。

とりあえず公式をはっておきます。アルバムでは浮いてるんですが…


…ハイ、感想でもなんでもない雑談で終わってしまいましたが、こんなんで記事を終わります。いろいろ忙しい時期ですが、なんとか年末まで生き抜きましょう。次回は「2014年ベストトラック」、続いて「今年自分が最も評価したい未記事化作品2つ」「2014年年間ベスト」と4つ?くらい投下して締めたいと思います。お疲れ様でした。
     

タグ: 14年

コメント

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

カテゴリ
Twitter
リンク
クリックで展開
NewCcounter