初めての、より深く知るPAVEMENT

PAVEMENTのwikiっぽい何か。バンドのDiscography、作品感想に加え、バックグラウンドや関連バンドを紹介します。
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「PAVEMENTは、『ローファイ』なる音楽の代表的バンドである。」
…もし一言で語るならこうなるのだが、このバンドを端的に語るのは割と難しい。何故って、その言葉は1st、2ndくらいの作品にしか通用しないからだ。代表作であるその二作品だけなら話は簡単である。「普通のロックを鳴らすのに必要なネジが何個か外れたような演奏、人を皮肉り茶化したような声と歌詞、そこにポップなメロディーラインをのせた音楽性は、現在も多くのファン、バンドに親しまれ、影響を与え続けている。」これで大体済む。しかしローファイと言っても、3rdからはそんなでもなく、最後に至っては普通に音が素晴らしい。かといっていろんな音楽に手をだすようなカメレオンバンドでもなく、ちゃんと最初から最後まで一つ芯の通った音楽を作っていると思うのだ。うーん難しい。

でも結局のところ、自分が思う「インディーロックな感じ」の大部分を持っているのがペイヴメントなのだ。その部分だけは、最初から最後まで(更に言えば今のマルクマルのソロまで)変わっていないと思う。「それってどんな感じだよ!」と聴かれれば結局答えられないのだが、そうだ、ペイヴメントは『インディーロックな感じ』が詰まったバンドなのだ。それ以上はもう聴いてもらうしかない。インディーの対義語、「メジャー」という言葉に何らかの反感や違和感を覚える人なら、きっと思うところがあるはずだ。

初期二作はそのメロディセンスや雰囲気、三作目以降はツボを押さえつつも絶妙に捻ったバンドアレンジも聴きどころ。ロックンロールをけなしつつ、何だかんだ言ってその奥深さも味あわせてくれる、まこと奇妙なバンドである。

メンバー
スティーヴン・マルクマス - Stephen Malkmus -ボーカル、ギター
スコット・カンバーグ - Scott Kannberg -ギター
マーク・イボルド - Mark Ibold - ベース
スティーヴ・ウェスト - Steve West - ドラム
ボブ・ナスタノヴィッチ - Bob Nastanovich - パーカッション 後奇声ほか

(元メンバー)
ギャリー・ヤング - Gary Young - 元ドラム 後三点倒立ほか
忘れちゃいけない、画像一番左の、明らかに浮いてるおっさん。この人が「お前らの演奏、何か足りてないわ」とか言ってスタジオ練習中に勝手に入ってこなかったら、このバンドはなかったかもしれない。在籍時のライブでは客に対してお菓子を配ったりしていた(!?)。


オススメ曲

Cut your hair (Crooked Rain収録) 心つかまれるキラーチューン
Summer babe (Slanted & Enchanted収録) 代表曲。この音!最後の展開が謎に熱い。
Stereo (Brighten the corners収録) 随所に進化が窺える後期ペイヴメントサウンド
Spit on a stranger (Terror Twilight収録) 最後は誰が聴いても良いというであろう音楽になった 

バンドの位置づけ
活動時期は89-99。そのサウンドから、ペイヴメントといえばやはり「ローファイ」の代表格として扱われるが、(00年台から「オルタナ」に代わって使われ始めた)「インディーロック」の系譜でも重要な存在だろう。ヘナチョコあるいはオンボロな演奏に最高にキャッチーなメロを乗せる…そんな曲作りをするバンドは今、とても多い。もちろんそうしたバンドが皆PAVEMENTフォロワーなんて大それた事は言わない(し実際そうじゃないと思う)が、そうした曲が好きな人は間違いなくペイヴメントを聴いて損はしないだろう。それは確かである。


初めて聞くなら
初めて聴くなら2nd「Crooked Rain, Crooked Rain」からが、他ファンからも満場一致でベストな選択だ。かくいう自分も洋楽入門位のときに貪るように聴き漁ったアルバムで、評論家筋からの評価も高く、更には聴きやすいという文句なしの傑作である。
クルーキッド・レイン・クルーキッド・レインクルーキッド・レイン・クルーキッドレイン
(2010/02/24)
ペイヴメント

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一応ベストもあるのだが、23曲73分は初聴きには少ししんどい気もするので、薦めるかはすこし躊躇うところ。時系列順でないのもバンドを捉えるには向かない気が。ただ収録曲たっぷりだけあって、オリジナルアルバム未収録曲からの選曲もある点は熱い。ちなみに個人的な見解ではこのバンドに駄曲はない(ホントだよ)。
ザ・ベスト・オブ・ペイヴメントザ・ベスト・オブ・ペイヴメント
(2010/02/24)
ペイヴメント

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その他の作品としては、下記リンクからアルバム記事を参考にしてもらえればと思います。

より深く知るPAVEMENT
PAVEMENT 全フルアルバム感想 
リリースされたフルアルバムたちを見つつ、彼らのキャリアを追っていきます。マルクマスの作品ごとの発言は興味深かったです。ボリュームあるので暇な時に是非どうぞ。
PAVEMENT バックグラウンド
スティーブン・マルクマスの音楽的背景を追っていきます。調べててすごく面白かった!
PAVEMENT 音楽性から見る関連バンド
ローファイ、インディーロックっぽいをキーワードに探してみました。色んな人が知恵を貸してくれて、感謝!

画像出典・http://www.uncut.co.uk/sites/default/files/imagecache/article/2010/06/pavement260310w_0.jpg      

タグ: アーティスト紹介記事

コメント

No title

サム様 こんばんは
ペイヴメントは名前は知っていましたが
これまできちんと聴いていなかったのでこの機会に聴かせていただきました。
インディーズらしい音というのも何となく分かりました。
ザラザラした録音ながらポップで聴きやすい印象です。
ちょっとインド入っているのがミソですね。

ブラッククロウズのTシャツに反応してしまいました。

No title

私もpavement好きでした!
今でもたまに聴きたくなって聴くんですけど、(全アルバム好きですが)なんだかんだでやっぱヘロヘロの1stと2ndばっか聴いてしまいます。バカらしさとせつなさと必死さと楽しさと哀しさと…なんだかよくわからない人間の感情、おかしさがつまった音楽でした。

自分はsportsguitarとかもpavementっぽいかなーと思います。

Re: No title

> サム様 こんばんは
> ペイヴメントは名前は知っていましたが
> これまできちんと聴いていなかったのでこの機会に聴かせていただきました。
> インディーズらしい音というのも何となく分かりました。
> ザラザラした録音ながらポップで聴きやすい印象です。
> ちょっとインド入っているのがミソですね。
>
> ブラッククロウズのTシャツに反応してしまいました。

GAOHEWGIIさん、こんばんわ。お久しぶりです笑。

ペイヴメントは結構人を選ぶバンドですが、記事から聴いてもらえて嬉しい限りです!
ザラザラ感がまた自分には心地よいんですよね~。
インドはまた新しいキーワードですね、参考になります。

Re: No title

> 私もpavement好きでした!
> 今でもたまに聴きたくなって聴くんですけど、(全アルバム好きですが)なんだかんだでやっぱヘロヘロの1stと2ndばっか聴いてしまいます。バカらしさとせつなさと必死さと楽しさと哀しさと…なんだかよくわからない人間の感情、おかしさがつまった音楽でした。
>
> 自分はsportsguitarとかもpavementっぽいかなーと思います。

コメントありがとうございます、嬉しいです!
「バカらしさとせつなさと必死さと楽しさと哀しさと…なんだかよくわからない人間の感情、おかしさがつまった音楽」←これ凄くよく分かります笑。
自分はその中でも若干切なめの曲が好きでした、
1stならZurich Is Stained、2ndならElevate Me Laterあたり。

Sportsguitar聴いてみましたが、これドストライクでした…。
紹介ありがとうございます。買ってみます。

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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