2014年 個人的年間ベスト(洋楽)

やってみます。インディロック多め。「このシーンを追った」「気になるもの全部聴いた上で選んだ」とか、しっかりしたものじゃないんですが、やっぱりこういうのを考えるのは楽しいので…不肖ながら波に乗らせてください。ちなみに去年はこんな感じでした。
2013年 個人的年間ベスト(洋楽)

今年は洋楽ばかり聴いてたので、選出も洋楽に絞ることにします。趣味嗜好がロック寄りの人なので、そんな感じになります。選考基準は「自分が面白い・良いと思ったもの」それのみです。よろしくお願いします!
 
ブログに記事を書いていたものは、せっかくなのでリンクも張っておきました。もし気になったらそこから動画へどうぞ。

<内容>
・マイ年間ベスト10
・メモ
・惜しくも選出外な6作品

 



ここから年間ベストです。


ヒア・アンド・ノーウェア・エルスヒア・アンド・ノーウェア・エルス
(2014/03/26)
クラウド・ナッシングス

前作といい、アートワークの良さな

10位・Cloud Nothings / HERE AND NOWHERE ELSE
何といっても勢いが好きです。商業的ブレイクもまだなのに、この全能感はなんなのでしょう…。「高評価を得た前作を踏まえ、量産型で曲をそろえただけ」と片づけることも出来ますが、ここまでのエネルギーをぶちかませる奴らはそうそういない。何だかんだリピートしまくりました。とはいえこの一本調子に満足してほしくはない。次作はライブ含めてさらに骨のある成長を見たいです。無二の勢いで無双してほしい。
記事リンクはこちらから。


Tied to a StarTied to a Star
(2014/08/25)
J. Mascis

代名詞になった謎世界キャラすき

9位・J. Mascis / Tied to a star
前位のクラウド・ナッシングスの影響元のひとつであろう85~94位にかけてのロックシーン。その代表格の一つDinosaur.Jr、そのフロントマンのソロ作です。大きな影響を与えたバンドが昔いて、隔世的にそうしたシーンに影響を受けた新人も出てきて…という所でまだ当時の人が元気というのは、何か凄い良い感じです
アコースティック・マスシスのクオリティは保証されてますが、中でも今作は全体のバランスが良かった。音も空気も最高で。アコギからいきなり歪んだソロを入れる卑怯技も健在で、癒されほだされます。改めてこの人は良い年の取り方してるなと。万人に勧められる優しい良作です。



Salad DaysSalad Days
(2014/04/01)
Mac Demarco

影補正されてるから念押ししとくけどイケメンキャラではない

8位・Mac Demarco / Salad days
この人の立ち位置は何なんでしょう。時代から抜け落ちたというか、ある意味これが時代のムードなのか。なんともどう捉えて良いか分からない、ある意味フツウの音楽性ですが、これが高く評価されるのは何か90年代や00年代感でない、10年代感を思います。それはさておき内容は抜群。音や空気感といい、前位のマスシスと似て非なる心地がありました。ダラけさせます。これからどうなっていくのか全然わからないんですが、何となく次は名作か迷作のどちらかを送ってきそうな予感。
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JUMPING THE TRACKSJUMPING THE TRACKS
(2014/01/29)
+/-{プラス/マイナス}

プラス!マイナース!

7位・+/- (Plus/Minus) / Jumping the Tracks
日本の音楽シーンとも親交がふかいプラスマイナス、6年ぶりの作品。一言でその趣を言うなら、「なんてまっとうなバンドサウンドなんだ」。革新性とか、時代性だとか、そんないわゆる年間ベストにくるような作品じゃない気はしつつも、自分のベストとしては絶対入れたい。「大体の収録曲を歌える」まで到達する作品って一年にそんなないです。地味だけど全曲良い・良心のような存在で愛してる。ナイスな対バンとの来日もお待ちしてます。
記事リンクはこちらから。


Someday World [デジパック + 16Pブックレット / ボーナストラック1曲収録 / アーティスト本人による解説付 / 国内盤] (BRC414)Someday World [デジパック + 16Pブックレット / ボーナストラック1曲収録 / アーティスト本人による解説付 / 国内盤] (BRC414)
(2014/04/28)
ENO • HYDE、イーノ・ハイド 他

(↑長い)2作とも抜群のジャケだった

6位・ENO & HYDE / SOMEDAY WORLD
イーノ・ハイドの二作はどちらも素晴らしい作品でした。彼らの他作品と関連付けても面白く、コンセプトからトーキングヘッズやフェラ・クティ、スティーヴ・ライヒなどに遡って聴いてもよし。作品自体の視野の広さ、他分野への導線、曲の佇まい含めポップその一言の良作です。HIGH LIFEで好きなんですが、歌ものとしてまとめたコチラに自分は強く惹かれました。推薦盤です。サテライツは個人的年間ベストトラックの一つ。



アトラスアトラス
(2014/03/26)
リアル・エステート

これも最高のアトワクだった。紙ジャケの手触りもGOOD

5位・Real Estate / Atlas
ツインギターが大好きです。彼らもツインギターが大好き。つまり最高。去年のKurt Vileといい自分はとろける様なギター音に心底弱い。まして二本!ジャムも取り入れていってるみたいなので、人気上昇と共に次はスケールを広げたのも聴きたいです。
チャートも健闘しており、US34位は惜しかった。なんとなく最近のインディは(昔からかな)、ブレイクする気はないけどこのバンドは長くやっていきます的な人が多い気がするので、このバンドはヒットチャートにさりげなく登場する姿を見てみたい。完成感があるので、次の一手も楽しみです。記事ではバンドサウンドでツインギターフェチにある種ベッドルームミュージックをやってくれたことへの熱い賛辞が踊っています。
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Weird Little Birthday -奇妙な誕生日- [帯解説・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤] (MGNF-1014)Weird Little Birthday -奇妙な誕生日- [帯解説・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤] (MGNF-1014)
(2014/11/05)
Happyness、ハピネス 他

漂う低予算感

4位・Happyness / Weird Little Birthday
偶然出会った超有望作。綴りはこれであってます。スパークルホース、ヨラテンゴ、ペイヴメントらを飲み込んだグッドソングに乗せて、支離滅裂な、でもどこか理解できるような言葉を吐いていく姿は心底共感しきり。たまに突き抜けた音像見せる所も熱い。詰め込んだ感じの曲たち、所々完全にスパークルホースなどのツッコミ所を含めても推したい。
前位のリアル・エステートはその評価を確立させましたが、彼らはまだまだ未確定な存在。このまま昔ながらのインディバンドとして閉じて成熟していくのか、ブレイクを目指し洗練と変化を求めるか?どちらにせよ追っていきたい存在です。動画はザ・アップテンポなインディーロックですが、ミディアムテンポも良いんですよ。



ということでトップ3。個人的にこの3作は他よりちょっと好き度が高めです。


モーニング・フェイズモーニング・フェイズ
(2014/02/26)
ベック

ベック、会心のドヤ顔

3位・Beck / Morning Phase
ベック復活。暗くも明るくもない曲たちは聴くほどに複雑ですが、見事にまとめきっています。いつ聴いても何か違う感じを受けるのも好き。Waking Lightに続くベックの未来に幸あれ(来日も頼む)。記事ではSea Changeとの違いに触れつつ中身に入って行きました。自信作ですので筆はそちらに託します。
記事リンクはこちらから。


マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジーマイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー
(2014/12/10)
ダミアン・ライス

質素に示唆的

2位・Damien rice / My favourite faded fantasy
偶然にもこちらも復活作で…。自分を見つめなおす機会を得た時のSSWはやっぱり一味違います。自身の人生を踏まえ、人間関係の終わり、新たな始まりを見据えていく…そんな感情図を鳴らし歌い上げた会心作。両者とも、最終曲にかけての流れが素晴らしかった。どちらも最後(これから)を、希望に満ちた旋律で終えているのが嬉しい限りです。記事は最近書き直し、歌詞から全体の流れを踏まえて作品に触れました。これも筆はそちらに…
記事リンクはこちらから。


そして1位は…


They Want My Soul [解説・歌詞対訳 / 国内盤] (MGNF1010)They Want My Soul [解説・歌詞対訳 / 国内盤] (MGNF1010)
(2014/08/06)
SPOON、スプーン 他

ジャケは個人的にイマイチ

1位・SPOON / They want my soul
スプーンでした。新譜聴いて、彼らについて特集記事作って布教を試みたあたりでもう心はきまっていたというか。傑作であった前々作の良い所、挑戦作だった前作の成果を混ぜてアップグレードしたんだからもう言うことなし。もう20年選手ですが、ベテランの会心作というレベルを超えた傑作です。あとは、ライブの、来日の吉報さえあれば…。
これが全米4位と売れているのもうれしい限り。個人的には、ある種のインディ系アーティストとして、スプーンはまさに理想像に辿りついたと思ってます。取りあげたクラウド・ナッシングスやリアル・エステート、マック・デマルコ、Happynessといった人たちはどんな立ち位置に至るのでしょうか。それぞれの道はきっと重ならねど、力強い先人がココにいます
表題曲はこれまた今年のベストトラックの一つ。



こんな感じでした。完全に個人の好みです!苦笑。でも、どれも素晴らしい作品でした。もし買ってみようかな~という方がいたら、自信を持って「最高だったぜ」と言えます。自分も色んな人の年間ベストを見つつ、まだまだ気になる作品が増えていっているので、正月は財布のひもをほんのちょっとゆるめて満喫したいですね。
年間ベストという存在については、常々思う所があるので正月記事にしたいと思ってます。今年ももうすぐ終わりですが、良い感じに過ごしていきましょう。



以下はオマケです。
トップ10には入らなかったものの好きだった作品をあげていきます。
Craft spells / Nausea
ノスタルジックで麗らかなドリームポップ。良い意味でBGMにも最高。

Cymbals Eat Guitars / LOSE(未記事化)
一曲目のJacksonは自分の年間ベストトラックです。こんなに真剣で力のこもった、そして青く未完成な(ここ重要)ロックチューン久々に聴きました。中盤の熱いギターソロからの展開には魂入ってた。続くWarningも素晴らしかったのですが、そこからは声の細さと曲調の雑多さあいまって失速感を覚えてしまいました。とはいえ色んな意味で素晴らしく若手(精神的に)ロックなアルバムです。こういうのを愛してます。

Damon Albarn / Everyday Robots
自分の思いをうまく記事にできたので、そちらをどうぞ。地味ながら長く聴いていく作品になりそうです。

The War on Drugs / Lost in the dream (未記事)
年間ベスト総なめ中ですね。自分は去年のKurt Vileの流れから入りました。全体を集中して聴きこむには一曲一曲の余韻が長すぎますが、冒頭の二曲だけでもその完成度は確か。全米30入り、全英20入り含めて盛り上がってるみたいで。10年代の音楽シーン動向はもはや昔のような「ムーブメント」では捉えられませんが、60年代・80年代のエッセンスを上手く取り入れ、現代的な音で鳴らした作品が人気な気がします。

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART / DAYS OF ABANDON
ペインズもそんな感じですかね。80年代のキラキラ感でデビュー、失速せずに、3作目となる今作も見事に魅力を保ってくれました。音もアレンジも洗練され、成長を感じさせます。グッドソングバンドとして末長い活動を…。

Owen Pallett / In Conflict
エレクトロニカ・バロックポップと括られており。面白い…。クラシック畑、ポップ畑、感覚的な電子音とバランス感覚がすごいです。しかし何より声とメロディに惹かれました。正月は他作品も聴いてみます。

Pixies / Indie Cindy
23年ぶりですよ。「音は最低限今に進化させ、音楽性は不変で」という創作姿勢は、頑固親父の勝負作的な心意気を感じました。同時に、2014年現在80~90年代の「オルタナ」が完全にシーンに飲み込まれきったたこと、今の時代にロックバンドが単純にロックすることのそっけなさも思ったり。それでも疑いようなき力作です。やっぱりこういうロックが好き。自分が今年見た感じでも、良い意味で時代を見ない無愛想な若手新人ロッカーたちはにわかに増え始めてる感じなので、是非追いたいです。


お時間ありましたら、みなさんも年間ベストを適当に考えてみると楽しいです。もしよければ教えてくださいね。
そんな感じで終わり。
     

タグ: 14年

コメント

No title

サム様 こんばんは

うーむ、交流しているサイト様がどんどん
2014年の総括記事を挙げていて楽しそうだなぁ。

自分のところは
12月発売のものを吟味する期間を置いているので
1月末に発表予定です。(よろしければご覧ください)
それも自己満足なシステムな訳ですが。

スプーンが一位ですか。
確かに分かりやすく且つエネルギッシュでした。
全く初心者であり且つ天邪鬼な自分に
CDを買わせた彼らは凄い!

Happynessはちょっとニルヴァーナみたいなところもありつつ
醒めた感じが素敵ですね。
しかも甘いコーラスまであって・・・いいですね。これ。

Re: No title

GAOHEWGIIさん こんばんは
そちらの年間ベストも楽しみにしていますね!

自分のところはスプーンが1位でした。
作品の出来もさることながら、色んな若手インデイバンドが出る中、
ブレずに長年評価も人気(売上)も確立してきた、頼れる先輩として押しました。

ハピネスには期待しています…
アルバムの曲もどれも良かったので、可能性感じてます。次が楽しみです。

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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