PAVEMENT / CROOKED RAIN (1994) 感想

クルーキッド・レイン・クルーキッド・レインクルーキッド・レイン・クルーキッド・レイン
(2010/02/24)
ペイヴメント

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うーん、ファーストに続いて良いジャケットセンス。俺が持ってるのは94発の安いやつですね。

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
1.Silence Kit – 3:01
2.Elevate Me Later – 2:51
3.Stop Breathin – 4:28
4.Cut Your Hair – 3:07
5.Newark Wilder – 3:53
6.Unfair – 2:33
7.Gold Soundz – 2:41
8.5-4=Unity – 2:09
9.Range Life – 4:54
10.Heaven Is a Truck – 2:30
11.Hit the Plane Down (Scott Kannberg) – 3:36
12.Fillmore Jive – 6:38

Total length 42:18

総評・★★★★★
大衆ロックを揶揄る冒涜的演奏から生まれた大ポップロックアルバム

今作は、文学的でも反体制的でもなんでもない無意味な歌詞を素晴らしいメロディに乗せ、ロックの名曲をバカにしつつロックの名曲を生み出すという、謎の音楽性をポップに結実させた傑作です。
前作の皮肉めいたハズシの感覚を残しつつ非常に聞きやすい作品となっていますが、ここまで真っ当に自分たちの個性をたもったままポップになれるバンドってそうはないんので、フロントマンのマルクマスの頭の良さがうかがえます。しょっぱなからまっとうなロックリスナーなら「!?」な音ではじまりますが、演奏も割とまとまっていて、一般に捨て曲と見受けられそうな曲もなし。(あ、でも11は前作の延長線かな…)
Pitch ForkのTop 100 Albums of the 1990s8位(またGold soundzは90年代のNo1トラックに選出)
Rolling Stoneのthe 500 greatest albums of all timeで210位
今作においては、この高評価もうなずける人が多いのではないでしょうか。 

にしても今作におけるフロントマンS.Mのポップなメロディセンスはすさまじいです。へたくそすぎる演奏が取り上げられがちなペイヴメントですが、この人ふつうに天才だと思います。演奏ド下手といいつつ、そこらのバンドをはるかに超えたアレンジを見せてくるのがムカつきますね(僻み)。さらにその高い完成度を投げやりなボーカルなどで上手い事ぼかすことで、また無二な雰囲気になッている気がします。当時彼らはフリージャズからの影響も語っていたそうなんですが、それでいてこの演奏なんだから全く…。

ファーストもですが、時代の音という評価も高いアルバムです。ニルヴァーナなどとは、別のベクトルで同じことを表現したといえるかもしれません。個人的に時代の音なんて言葉は全く好きじゃないんですが(だってそんな事考えなくたって良い音楽は良い音楽だし好きになれんもんは好きになれん)、なんとなく感覚はわかります。投げやりというか、無力感というか…ね、まぁ、そんな深く考えてコレ聞く必要は全くないと思いますけど。自分としては、今作は「大衆ロック」を意識した(=皮肉った)作品なんだろうな位に思っています。いつも飄々と音楽やるマルクマスですが、今作の最終曲ではかなり全力で頑張ってロックをけなしてる(オイ)のが今見るとちょっと微笑ましかったりするかも。 

ペイヴメントはアンチロックンロール的存在として評論家からの評価をえましたが、今作でもうその手の皮肉は済ませた感じがあり、次作以降はローファイでもなんでもなく(ズレた音感覚はともかく)真っ当なロックを聴かせるようになります。名盤が続きますよー。ちなみに買うなら国内版がオススメです。9割がた歌詞の意味は理解不可能ですが、残り1割が意外とグッときたりするので。

視聴用の動画はこちら

tr.4:視聴はこちらから。タイトルからして舐めてますが、曲は最高。イントロのコーラスがキラーすぎ。
tr.9:視聴はこちらから。綺麗なメロディで静かな生活が送りたい言った後に名指しで某バンドを批判するらしい曲。
tr.6:視聴はこちらから。パンクをバカにしたような何の意志も意味もないシャウトが最高。まさにペイヴメント。
tr.7:視聴はこちらから。やはりメロディが秀逸。ヴォーカル含めいい雰囲気です。

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タグ: 90s 40分台 名盤

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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