2015/02/20 Mineral Japan Tour 2015 ミネラルについてとライブ感想

久々にライブ旅行にいってきた。Mineralの単独、そのあとHostess Club Weekenderに二日間。ライブ充だ。今回はせっかくなので日記的にそれぞれのライブで想った事を記録的に書いていこうと思う。

Mineral Japan Tour 2015
主催は& records、会場は渋谷のTSUTAYA O-nest、主役はMineral。東京・大阪・京都・名古屋を回る全5公演のツアーだ。ミネラルの来日は初だろうか。対バン相手も充実しており、チケットの売れ行きはかなり良く、ちょっと経つとすぐに追加公演も発表された。追加は最終日にライブを2回やってもらうという、かなり無理やり感のある日程…。最終公演だと思ってチケットを先買いした方には納得いかない展開だ。だけど自分はそのおかげでこの記念すべき公演にうまく滑りこめた。ちょっと複雑だけど、ありがたい追加公演だった。


Mineral(ミネラル)。94-98年にかけて活動し、二枚のアルバムでもってエモ界隈に確かな足跡を残し、今日まで一部から沢山のフォロワーを生み、いわゆる伝説のバンドのひとつとなった…そんな存在。日本でも海外でも別にチャートインしたりはしていない。しかし、その音楽は月日を経ても紡がれていき、全世界の隅っこから今も多大なリスペクトが寄せられ続けている。単純な売上じゃ測れない存在感をもつタイプのバンドだ。日本でも今回の公演はソールドアウト、解散から16年たってなお、エモ界のクラシックを一目見てみたいという人はきっと多かった。自分もその一人だ。
 
Mineral3.jpg
在りし日のミネラル(1997)

当日のライブの話に入る前に、もうちょっと書いていく。ミネラルの音楽性についてだ。そのバンドサウンドは非常にシンプル。ツインギターを活かしたクリーントーンでのアルペジオの絡み、一気に歪を加えてのドライブサウンド。静と動を行き来する表現、大本はこれだけだ。技巧派じゃないし、特別難しいことはしていない。しかも、彼らの曲は特別メロディが良いワケでもない(一般的な良メロや美メロといった類ではないという意味)。音域の狭いクリス・シンプソン(Vo. Gt)は曲に器用な彩りは添えられないし、曲のレパートリーには似通ったメロディ・曲構成も多い。

そんなミネラルに多くのフォロワーが集まっているのは、ひとえにその「雰囲気」にあると自分は思っている。その雰囲気とは、多分「切実さ」だ。ミネラルを決定づけているのはクリス・シンプソンのボーカルだと思う。アコースティックギター片手にナヨナヨと弱腰では歌いたくない、かといってロックスターのように強気には歌いきれない。だからもう、ただひたすら切実に歌い上げるしかない、それでも不安定でどこか頼りなさげにしか響かないあの声の魅力。それに覆いかぶさる、静と動を行き来する激情のエモサウンド。これが合わさって、ミネラルの雰囲気は完成している。

声の頼りなさ・不安定さをそのままに、感情的にバンド全体の勢いでもって不格好でも突っ切っていくような…その姿勢に心を揺さぶられる感じ。エモバンドの魅力を「エモい」の一言で片づけるのは良くないが、これ以上の言葉は自分からは出てこない。とにかくミネラルはとても「エモい」のだ。聴けばわかる(逃走)



めちゃくちゃ書いてしまった。当日のライブの話に入ろう。
…とはいえ実際ライブについて話すことはそんなにない。それは別にライブが良くなかったとかそういうワケじゃなく、上にかいたようなミネラルの魅力がそのまま伝わってくるライブだったからだ。最小限のエフェクター(チューナー含めて2つ3つでは?)で作られた音、原曲通りに鳴らされるフィードバック、バンドの勢い。どれも素晴らしかった。ミネラルはしっかり熱いライブをしてくれた(声は本日二回目ということもあってかなりヘロヘロだったが、それでも良かった)し、観客もミネラルの音楽が心から好きで、時に暴れ、時に聴き浸ってこの時を過ごしていた。なんかもうホントそれだけで十分というか、別に何も書かなくていいんじゃないかってくらいの気持ちになれたのだった。


すでに全公演おわっているのでセットリスト込の感想をちょっとだけ書くと、なんてったって開幕が名盤ファーストの曲順通りに1曲目2曲目3曲目とくるんだから、もう泣けた。軽いモッシュにサークル、ダイブも起きた。アンコールはセカンドの開幕二曲を続けて披露、大団円にファーストの最終曲…と、感動的すぎる流れ。セットリストが上がってたので追体験したい方はコレを参考にイメージを膨らませてほしい。年齢を重ねての再結成だったけど、観客のバンド愛も相まってとても熱いライブだった。メンバーの一人は終演近くでちょっと感極まってたように見えたし、MCで語られた感謝も心からの言葉だったと思う。
Mineral Concert Setlist at Shibuya O-Nest, Tokyo on February 20, 2015 | setlist.fm

とにかくすごくいい夜だった。そう、良いライブだったというより、なんていうか「良い夜」だった。見れて本当に良かった。呼んでくれた& records、来てくれたミネラル、本当にありがとう。これからも時々、この思い出・音楽に浸らせてもらいます。

最後に、ひとつ写真を。
IMG_2265.jpg
終演後の、エモのかけら。


重ねがさねありがとうミネラル。おわり。


The Complete CollectionThe Complete Collection
(2010/01/20)
MINERAL

商品詳細を見る



画像出典・Mineral | Cobracamanda Publicity http://cobracamanda.com/mineral/
二枚目は自写(TSUTAYA O-nestさんすみません)。
     

コメント

No title

サム様 こんばんは

今、あそこはTSUTAYA O-nestって名前になっているのですね。
知らなかったです。

これはライヴが盛り上がりそうな音楽性です。
モーターヘッド的なグループなのかな。

>対バン相手も充実しており、チケットの売れ行きはかなり良く、ちょっと経つとすぐに追加公演も発表された。

これは本当に凹むんですけれども、見れて良かったですね。

ライブは全力で楽しむべきなので
ライブ評はこれくらいすっ飛ばしちゃったほうがいいと思います。



Re: No title

GAOHEWGII さん、こんばんわ
返信が遅れてしまいました。

Motörheadときましたか、予想外でした
自分としては90年代的な少し荒涼とした空気を強く感じるので、
ギリギリアングラだったころのエモと認識しております。
モーターヘッドにグランジを通して、骨太を抜くとかなりミネラルっぽい気がします笑。

追加公演、最初にとった方には申し訳なく思うものの、
やっぱりありがたいですね。特に今回は憧れのバンドだったので…

そうですね。このコメントのあとにHCWの記事を書いているのがアレですが…笑
後から、思い出や感想を日記に書いておく感じで書いているのでこうなります…。

> サム様 こんばんは
>
> 今、あそこはTSUTAYA O-nestって名前になっているのですね。
> 知らなかったです。
>
> これはライヴが盛り上がりそうな音楽性です。
> モーターヘッド的なグループなのかな。
>
> >対バン相手も充実しており、チケットの売れ行きはかなり良く、ちょっと経つとすぐに追加公演も発表された。
>
> これは本当に凹むんですけれども、見れて良かったですね。
>
> ライブは全力で楽しむべきなので
> ライブ評はこれくらいすっ飛ばしちゃったほうがいいと思います。

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

カテゴリ
Twitter
リンク
クリックで展開
NewCcounter