NOT WONK / Laughing Nerds And A WALLFLOWER (2015) 感想



ジャケットだけイマイチ乗れませんが、タイトルといいこういう感じをイメージしたアルバムなのかな。

(凄く良い)>太字(良い)>普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック

トラックリスト
1. 1994!
2. LITTLE MAGIC
3. NOT ENOUGH
4. GUESS WHAT I’M THINKING
5. BUNCO
6. CHILL OUT
7. OOH,FUCK OFF THE SENIOR!
8. SUGARLESS
9. POISON GIRLS
10. WHO’S LATE?
11. SUPER CITY THREE
12. DIE YOUNG FOR THE EARTH
13. GIVE ME BLOW
14. I KNOW
15. LAUGHING NERDS AND A WALLFLOWER
16. NOT ALL
17. NEVER DYE IT BLONDE

Total length : 63:11

ギターロックはいつだって
素晴らしいニューバンドが出てきました。2015年現在19歳二人20歳一人、北海道は苫小牧から全国流通にのせた新星、NOT WONK。これは記事にしないと!と思いたったので1stフルアルバムを取り上げます。
  
【HMVインタビュー】 NOT WONK 『Laughing Nerds And A Wallflower』|HMV ONLINE
彼らがどんなバンドなのかは、まずは何よりこの回答部分が全てに近い気がするので抜粋します。
大好きで影響を受けていたいバンドを挙げさせていただきます。パンクにハマったきっかけでもあるSEVENTEEN AGAiN, Green Day(Nimrodまで)はずっと大好きで, MEGA CITY FOURは憧れや影響すらも越えて同一化したいくらい好きです!Superchunkみたいにギターを弾いてMEGA CITY FOURみたいに歌えたらいいなってずっと思っています。パンク以外にもcap’n jazzやThe Get Up Kidsみたいなエモっぽいのも好きですし、cloud nothingsやsmith westernsみたいなUSインディーと言われるバンドも好きです


まぁ、まずこれで自分が好きにならないワケはなく。わざわざGREEN DAYだけ「(Nimrodまで)」とかつけてるあたり最高に憎らしいし共感しきり。プロフィール欄やおすすめライブラリにもあるように自分の音楽好きルーツも90年代、これだけで好きになりそうな勢いでした。とはいえそんな音楽好きは沢山います。しかし、このバンドはありがちなフォロワーバンドとは違う、あの感覚を持っている。素晴らしいギターロックに時々宿るアレです。

ギターロック(非常に雑で曖昧なコトバなので今度しっかり自分なりに意味づけたいと思います)。このフォーマットが大好きだからこそ感じるのは、その圧倒的な飽和具合です。スタンダードな名曲を「なぞる」だけで、なまじ「それなり」のものが大量に出来上がってしまう敷居が産む「そこそこの曲」の山。そして演奏的な解放感とは裏腹に、すでにあらかたの方法論も出尽くしてしまっているゆえの他シーンから見たときの閉塞感。音楽形態としては何十年も前にピークを過ぎている、そんな感覚があります。ですがですが不思議なことにこのスタイルからは、ほかの大多数とほとんど同じフォーマットでありながら、限りなく新鮮な音と無二の空気を何故か鳴らせてしまうバンドがいつの時代も時折現れるのです。


それは例えば今も多くのファンを生む80-90sのオルタナやエモ勢にweezerといったパワーポップバンド、OK Computer以降の変に閉じたシーンとは1光年離れた地平から時代を巡らせた「ストロークス」、なんてことないギターソングにポップの奇跡を宿した初期「SUPRECAR」、青春のごとく崩壊にむかって駆け抜けた「リバティーンズ」、北海道では「bloodthirsty butchers」、比べると一気に知名度は落ちますが確かに跡を残してった「ペインズ(略)」「yuck(1stまで)←上の回答と同じ面倒くささを発動してる」や「Cloud Nothings」といった新鋭インディバンドたち…ちょっと外れますが、自分には思い入れ深すぎる「バンプ」や「アジカン」だってきっとそう。そのほか枚挙に暇なく。ギターロックはいつだって、死に体なようでもその存在を大通りあるいは路地裏から自分またはどこかの誰かに向けて鳴らし続けてきた。そしてそこには確かに今も、「そこそこ」なんて退屈を突き抜けた「何か」を鳴らせるバンドたちがいる。話が大きくなりすぎましたが、NOT WONKは改めてそんなことを実感させてくれるバンドに思います。


その真価はやはりライブに宿っている!と感じますが、このアルバムも相当なもの。それこそ恐らくSUPERCARのファーストをなぞろうとでもしたであろう、明らかに曲詰めすぎで逆に潔い17曲60分という長尺その持ち時間をひたすらグッドソングで全力に駆け抜けていくその姿は、ひたすら気持ちよく、まぶしい。基本的にはパンクマナーながら、そこに時折ドラムスあたりのインディポップ的感覚(コーラスワークは特にそう)を混ぜ、パンキッシュにまとめあげたバンドスタイルがよくハマってます。出だしでの軽い名曲引用にも愛を感じる。バンドを全力で楽しむのは勿論のこと、1.4,15などでは「ここで突き抜ける!」という更に「上」を感じようする姿勢が録音からも伝わってくるのが最高だと思います。ベタ褒めですね。でもコレは間違いなく10年後にどっかの誰かが聴いても「良いバンドだな…」と拾い上げるはず。10年前の俺が、その10年前くらいの音楽に心奪われたように。そしてもちろん、2015年、この今に聴いてもそんな確信を持たせられる一枚です。


個人的な話が多くて長くなってしまいました。御託はいいんですよ!一曲聴いて「いうほどか?」「フーン」、あるいは「おっ」ってなったら(つまりこの記事ここまで読んだら!)、アルバム買うかどこぞのライブでチラッと見てみてください。俺はこのバンドを全力で押していきますので。
これからが楽しみすぎる。素敵な放物線を描いてほしい。

Rating : 87 / 100  ★★★★☆


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タグ: 15年 60分台 傑作

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Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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