【年間ベスト】2016年の個人的な25枚

2016年ももう終わり、年間ベストを発表したいと思います。毎年のことながらこのブログは個人の好きと興味の寄せ集め、「今年はこうだった」というような選出・コメントも特にないものの、「こんなアルバムもあったね」という感じで眺めてもらえれば幸いです。昨年はこんな具合でした。
2015年 個人年間ベスト

このブログを始めてもう4年が経ちまして、今まで旧譜ばかり買いあさっていましたが、今年はストリーミングサービスも手伝って初めて新譜の方を多く耳にしました(2013年の目標、やっと達成)。自分の情報源は9割方Twitterなのですが、今年の聴き方を振り返って思ったのは、音楽は追いかけるものじゃなくて探すものだな、と何となく。 なので今回は勉強がてら、レーベルと紹介されていたメディアなどもメモ書きしています。

対象は2016年にリリース or 国内盤が発売されたものです。今年は25枚選びました。相変わらずのロックバンド偏重でいきます。
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25. The Loch Ness Mouse / The Loch Ness Mouse 
Label:P-VINE
「北欧ギターポップ」、それだけでもう間違いない感じがする。プリファブ・スプラウト、エヴリシング・バット・ザ・ガールが引き合いにだされる眩しいポップサウンド、80年代ギターポップという永遠のエバーグリーン(二重表現)。休日はこの一枚を再生して散歩に出かければ良い日になる。これに国内盤あるのがうれしいですね。信頼のP-VINEです。
The Loch Ness Mouse: The Cherry Blossom In Japan - YouTube


 このバンド名
24. Twin Peaks / Down in Heaven Import
Label:Grand Jury
一発で好きになってしまった、何かの拍子に現代にタイムスリップしてきたような(そしてそれを全く気にしていないような)ハッピーヒッピー系ロックンロールバンド。Black Lipsあたりと並んで置きたい。「Walk to the One You Love」「Butterfly」あたりの突き抜けっぷりよ。聴いててめっちゃ楽しいし、演奏がどうかは分からないけど滅茶苦茶ライブを見てみたい。ジョッキでビールもって、なんならそれ頭にかけながら。
https://youtu.be/25xez6urA5c


 超どうでもいいけどピッチの年間ベストにいそうなジャケ
23. Pavel Dovgal / The Aura
Label:Project Mooncircle
これは「Niche Music」ってサイトから。ここは何でも拾い上げていくスタイル、ジャンルの雑種感が素晴らしいです。たまに覗いて視聴機感覚でバサバサ記事を見ていくのが楽しい。このアルバムでは特に「The Soul of Mibira」を愛聴しました。BOCのローファイリズムマシーン音、Four tetの『There is love in you』あたりが好きな方はぜひ。
Pavel Dovgal - The Soul Of Mbira


 
22. Lawrence / Yoyogi Park
Label: Mule Musiq
前のPavel DovgalがBonoboやFour tetといった流れなら、こちらはさらに遡って往年のクラブハウスやデトロイトテクノにその身を置いた一枚。イヤホンで音の動きを追っていけば脳細胞が動き出す。ベッドの上、頭の中でも踊れる至高の純テクノ。
Lawrence - Tensui - Yoyogi Park - [Mule Musiq 196] - 2016 - YouTube


 メタルっぽいけどフォーク
21. Johanna Warren / Gemini I
Lable:Spirit House
少し暗い夢のなか、幻想的なフォークを聴かせる女性SSW。例年ならスルーしていたと思うけれど、ここ最近はこういう歌心に惹かれるものがあった。全体的に何となく「蟲師」の読後感に近いものを感じて共感したし、「Hungry Ghost」が本当にいい曲。優しさでいえばHolly Herryという人のアルバム『King Petan』もとても良くて、この辺が今年下半期の気分と体調でした。
Johanna Warren - bandcamp



20. Keaton Henson / KINDLY NOW
Label:PIAS
自分の中では2014年にリリースされたDamien riceの『My favourite faded fantasy』と同列の作品です。懺悔と後悔、失望から向かって「How Could I Have Known」へ辿り着く流れ、その歌詞に単純なハッピーエンドはないけど、最初は切り刻まれ、震えていたその声と音に、最終曲では確信が宿っている。悲しくて、寂しく、でも決してそこに立ち崩れない強さをもった、人生を歌に語り落とせるSSWの逸品。
Keaton Henson - The Pugilist - YouTube


Noname_-_Telefone.jpg
19. Noname / Telefone
Label:?
メロウR&Bマナーにヒップホップビート、トーキングラップという風通しの良い一枚。この周辺はJamila woodsとこのひとが引っ掛かりました。にしても皆「It was released via SoundCloud」で終わりだもんな……。それはともかく、その音楽性から勝手にシティポップみたいなリリックをイメージしていたんですが、調べたらその内容たるや。勝手に想像するのもいいけど、ちゃんと見ることもしないとなと改めて。
渡辺志保 Noname『Diddy Bop』を語る
Yesterday in Telefone



18. whitney / Light Upon the Lake
Label:Secretly Canadian
そのひっそりとしたリリースから、少し驚くくらい話題になったホイットニー。それは音楽の良さはもちろん、話題作や大作リリースラッシュの中、良い意味で軽い、ライトな佇まいも幅広く受け入れられた要因だったのかなと。ここにあるのは、自分たちの音楽史観でカントリーやルーツミュージックを手作りして織り込んだ、USインディらしい喧噪外のタイムレス・グッドソングスです。詳しくはブログ記事にて。こういう音楽がいつもどこかで流れていてほしい。
Whitney - Golden Days (Official Video) - YouTube



17 .Notwist / Superheroes, Ghostvillains + Stuff
Label:Alien Transistor(Sub Pop)
特別な話題もないライブアルバムだけど選びたい。クラウトロックを電子・インディーロックの観点で再構成した「Close To The Glass」→「Kong」、テクノにまで突っ込んでしれっと帰ってくる長尺版「Pilot」他どの演奏もこのバンドの個性が際立っていて耳をひきますが、「Gloomy Planets」がぶっちぎりで大名曲。NYに蠢く車たちのヘッドライトのように、新年の光のように、この憂鬱な星のように、みんなそこに居続けるんだ――どうせ。」言葉を止めて、そこから自分が歩み始めていく演奏、光景。こういう突き抜けるあの感じを探して音楽を聴いている。来日の可能性は虹の彼方っぽいけど、頼むだれか有名人やら声優が大ファンですって表明して実現してくれ……。
The Notwist - Superheroes, Ghostvillains & Stuff [FULL ALBUM STREAM] - Sub Pop (49:40くらいから)



16. Aaron Abernathy / Monologue
Label:Aaron Abernathy Music
昨年のPrince→D'angeloからの流れより。このアルバムは後者を感じる曲が多くて、あの気持ち悪いグルーヴや不可解なハーモニーを良い意味で漂白したらこんな感じかも、と間接的ながらまた一つDの不可解な音楽性に近づけた気がします。それは余談として、ファンク、ソウル、R&Bといった音楽の魅力を丁寧に提示した職人肌の一作。ギターの入りとかもめちゃ良いよ。
Aaron Abernathy - Favorite Girl Video - YouTube


10作おわり。まだ続きます。


15. American Football / American Football Ⅱ(仮)
Label:Polyvinyl Records
説明は不要かと。まさか本当に作るとはって新作報にはファンも期待不安と歓喜入りまじりだったと思うけど、そこに向こうからスッと「久しぶり」って笑顔を見せてくれたような、本当に親密な一枚です(歌詞は相変わらずだけども)。記事更新済み。ファーストからの豊かな年輪を感じさせると同時に、エモってジャンル、いや感覚が、決して”青さ"みたいな要素だけじゃないこと、その表現の懐の広さに感じ入ります。
American Football - I've Been So Lost For So Long [OFFICIAL AUDIO] - YouTube



14. NOT WONK / This Ordinary
Label:KILIKILIVILLA
こちらも記事を更新しました。00年代インディーロックをパンキーにかき鳴らしたファーストに心底ぶっ飛ばされたところで、今回はハードコアやより雑種な方向に展開、2ステップくらい飛ばしてバンドのスケールを増した一枚に。アジカンでいうと『ワールドワールドワールド』みたいな意欲作で、自分たちの手でどんどん扉を開いていく感じには頼もしさしかない。このバンドの勢いが見せてくれるライブの景色は本当に最高だし、来年の活動も楽しみです。レーベルの「KILIKILIVILLA」も認知した。
NOT WONK - This Ordinary - YouTube



13. Oval / popp
Label:UOVOO / HEADZ
「CDの盤面に落書きしてできたノイズで曲作ったひと」くらいのOval観だったんですがこれは。たまに「すべての音が並列に扱われた〜」みたいな文を見るけど、このアルバムがまさにそういう音楽だと思う。声も楽器音もノイズも全てが素材、そして全てがメロディでリズム。それがpoppの名の下に交差する。各トラック(パート)じゃなく曲単位でしか耳で追えない、音の建築物みたいなミュージックでした。音楽をデバック作業してできたようなブツ。国内盤はこちらも信頼のHEADZです。
▶︎ Popp | Oval


 初回限定版の絵が最高だったんだが
12. トクマルシューゴ / TOSS
Label:P-VINE
例えば「図形の楽譜を使って作曲した」とか「専用アプリにユーザーから自由に投稿された1000音を曲にした」とか言われてどんな音楽を思い浮かべるでしょうか?割と普遍的な歌ものに仕上がっていた前作から、今作は想像力のカプセルのみ込んだ全11曲のマジカルポップ集へ。音楽性は全然違うんだけれども、Ovalの隣に並べたかった。ギターを持つかラップトップを持つかはともかく、頭の中身は近いんじゃないでしょうか。「Hikageno」の歌詞とギターに心ほだされ、とある試みから産まれた最終曲の多幸感に感服。そのとことんナナメでPOPな創作活動の片鱗は下記インタビュー記事にて。
トクマルシューゴ、6枚目のフル・アルバム『TOSS』配信&インタヴュー - OTOTOY
トクマルシューゴ - Lift


 ここ十年のスピッツはあざとい
11.スピッツ / 醒めない
Label:Universal Music
記事更新済み。自分たちがバンド小僧時代に感じていた音楽への初期衝動を、今の若い世代のミュージシャンを見ることでもう一度その手に掴めちゃうとんでもないミーハーさ。そして瑞々しさ。50代手前なんだよな……。演奏だと前作の方が好きだったりするんだけど、この雰囲気が満点。
スピッツ / 醒めない - YouTube



10. Andy Shauf / Party
Label:Anti-Records
TOP10に入っていきなりなんですが、これは聴けばわかる。モノローグ、セピア、ほんの少し香る異国情緒、曲の良さ。なんで今まで聴いたことなかったんだろう?そしてTwitter始めてなかったらずっと出会えず終わった気がする。「チルアウトフォーク」なんて形容も見ましたが、確かにそんな感覚あるかも。黄昏のサウンドトラック。
Andy Shauf - "The Magician"



9. GRAPEVINE / BABEL, BABEL
Label:ビクターエンタテインメント
毎年ベストアルバムに選んでいる気がするけど、実際『愚かな者の語ること』からずっと尋常じゃない。ロックンロールもファンクもポスト・ロックも、洋楽感も邦楽感もこのバンドの中では全部一緒くたに鳴る。まず「EATER OF THE SUN」とか「SPF」みたいな曲を書けるロックバンドには信頼しかないし、一本線を書き足すだけでどんどん平行線を繋げてしまうようなアレンジ、達人に様々な太刀筋から峰打ち決められるような視聴感覚に悶絶。同年のWilco『Schmilco』もかなりラフな作風ながら同じ感触がして、やっぱりこの辺は何かひとつ違う場所から音を鳴らしている気がします。
GRAPEVINE - SPF - YouTube



8.SHABAKA AND THE ANCESTORS / WISDOM OF ELDERS
Label:BEAT RECORDS
フジロックで見たカマシ・ワシントンが最高すぎて、そこに見かけたロックリスナー殺しな「UKからのカマシ・ワシントンへの返答」てなコピーに即買い。実際は視線も何も全然違う作品だったんですが大当たり。アフリカ・カリブ・ジャズの三つが結びついていく演奏、(もし比較するなら)カマシと異なりポスト・プロダクションにも目を配った実験性。その二つが合いまった「Joyous」「The Observer」は、インスピレーション元の国を越えて、聴いてて見知らぬ世界に運ばれてしまう。その衝撃は「スピリチュアル・ジャズとは何ぞや」という堀りに繋がっていきました。この場でなんですが、国内盤のリリース、詳細なライナーノーツに心から感謝します。とても参考になりました。ジョニー・グリーンウッド制作のサントラ「The Master」(この映画は良かった)にもtr5で参加していたようで、つながるつながる。
Shabaka and the Ancestors - The Observer - YouTube


 
7.Maxwell / BLACK"SUMMERS"NIGHT
Label:Columbia Records
6年ぶり……自分がこの辺を聴きだしたのは一昨年なので全然ですが、ファンには待望だったと想像。今作最大の聴きどころは間違いなくリズムトラックです。昨今のジャズメンも絡んでいるわけですが、そこに全く呑まれず、あくまでR&Bを更新するよう仕上げている。同時に、歌っているのももちろんマックスウェルな訳で、その甘いファルセットに酔わせるクラシックナンバーも完備。本当にジャケ以外隙が無い。リズム面ではtr3(80年代のリズムマシーン・アレンジの興隆を踏まえると、このアプローチのクールさ!)、歌ではtr4、tr10が個人的にベストトラックです。三部作ラストの”NIGHT”はスウィートバラード集かな?と期待を膨らませた所で、ここからは自分もH×H的なアレに。
Maxwell - Lake By the Ocean - YouTube



6.LVL UP / Return to Love
Label:Sub Pop
LVL UPは90sオルタナの継承者的なザ・インディロックバンドで、Built to Spil、Neutral Milk Hotel、(素直な)PAVEMENTやらのワードに引っ掛かったらぜひ手に取ってほしい。曲の長さ平均1分の1st、2分の2ndときて、Sub Popに移籍しての今作は4分台を並べて一気にスケールアップ。再録曲も多く、現時点のベスト的なアルバムです。何はともあれ全部ぶっ飛ばして『Pain』が至高。彼女への未練がましい思いを連ねつつ、何とかクールに「I hope you grow old and never find love」なんて呟いてみるも、連呼しているうちに結局収まりが利かなくなって、ヤケ酒のようなサウンドスケープに突入していく体たらくが最高。それにバンドメンバー全員が付き合うもんだからもうね。「God is peeking」で歪みを踏み込んでいく『Hidden Driver』もベストトラック級です。2014年からHappyness→NOT WONK→LVL UPとすげー良いバンドが見つかっていって嬉しい。
LVL UP - Pain


 JD
5.Danny Brown / Atrocity Exhibition
Label: Warp
初聴き。一連の話題作に乗れなかった所に開口一番「I'm sweating like I'm in a rave」で始まるこのアルバムにはトばされた。tr6 - 10の無茶苦茶な曲順、悪意を煮詰めたようなトラックを力技でねじ伏せていくような強引さ、エネルギーに痺れました。NxWorriesとかこのアルバムの方に個人的には可能性を感じる。つかの間の安息みたいなtr14すら歌詞を見ると「辛い時はタバコとヤクでハイになれ」(超訳)でもう、America, hahaha, we love youって感じ。ポスト・パンクの延長に感じていた音、色んなレビューを見るに「インダストリアル」ということで、ずっと苦手にしているNINからもう一度聴こうと思いました。
Danny Brown "Ain't it funny" (prod. Paul White) - YouTube


上位4枚はそれぞれタイプの異なる傑作で、正直どれが一位でも良いくらいです。

 なんか左側の髪変じゃない…?まさか
4.Cass Macombs / Mangy Love
Label:ANTI
Andy Shaufと同じく、曲を聴けばわかる(酷いブログだ)。レーベルも同じで実際関連も強いと思いますが、どちらも最初はモノローグのインディ・フォーク感覚から、後半に入るにつれどんどん雑多な音楽性とともに視界が色づき開けていくのが素敵。名曲多数なところ、「Laughter is the Best Medicine」と「Opposite House」が本当に堪らなくて、特に後者の大サビ、コード進行の流れ狂おしいほどすき。このアルバムが今年のベストソングライティング賞です。
Cass McCombs - "Opposite House"



3.DIIV / Is the Is Are
Label:Captured Tracks
Beach Fossilsなど、00年代後半に吹き荒れた、シューゲイザーやドリームポップを混ぜ込んだ景色を、80sクリーンコーラスギターで疾走していくインディーロック。そしてここで来ましたCaptured Tracks、まさかこの2016年になってその金字塔が打ち立てられるとは……。全17曲の大ボリューム、聴く人が聴けば「全曲同じじゃん」というかもしれない。でもこれは、いうなればDinosaur Jr.の『Bug』、THEE MICHELE GUN ELEPHANTの『Chicken Zombies』、the DRUMSの『DRUMS』、Cloud Nothingsの『ATTACK ON MEMORY』。つまり「ある音楽ジャンルの魅力」がこの一枚に全て詰められているような、そんな類の傑作。
Diiv - Bent (Roi's Song) - YouTube


 今年度ベストタイトル賞
2.Radiohead / A MOON SHAPED POOL
Label:XL
ここで一番思い入れの強いRadioheadを。内側を突き詰めて書くことで、出てこない外側が浮彫になるような。トムがどんなにパーソナルな面を持ち寄っても、バンドで音楽を作る以上それは決してソロのような佇まいにはならない。一曲目の警鐘に寝息を立てていても、最後には現実にスッと突き放されてしまう。と、書き出しましたが、結局作品の外側ばかりで音楽性については書けず。でも、求めるものと逃れられないもの、そんなアルバムに思ってます。それを象徴する所ではDaydreaming、単純に楽曲ではIdentkitがベストトラック。
Radiohead - Daydreaming - YouTube

<追記>この記事を準備している間に、訃報が入りました。
レディオヘッドのトム・ヨークの元妻、レイチェル・オーウェンが逝去。享年48歳 | NME Japan
離婚からの流れ、ひょっとしてこうなることを予見してAMSP、True Love Waitsに至ったのかなどと考えていくと、本当にもう……バンドのいちファンながら、謹んで哀悼の意を表します。トム・ヨークの今後の動きが心配ですが…






1.Car Seat Headrest / TEENS OF DENIAL
Label:Matador
1位はこれになりました。「コレだ」と思ったものがパワーポップやオルタナだったひと。その名盤を片手に、そしてもう一方の手でギターを掴んだ普通の青年の冴えない声によるロック譚は、どこまでも説得力に欠けているのにこの上なく雄弁。RadioheadやDIIVとは真逆で、この一枚に欠けているもの、その未成熟さと、「Drunk Driver/ Killer Whales」にある一説「It does'nt have to be like this」のフレーズに今作は集約されている。いちいち冗長な演奏、歌詞を追ったら12曲70分間にまで無暗に膨れ上がってしまった、クールなパンクスにもWeezerにもなれてないこのインディーロックアルバムが自分のベストです。全リスナー必聴盤みたいには全く思わないけど、これが聴きたかったってひとは絶対いると思う。1992年生まれの彼があとがきに残した「ああ、2013年じゃなくてよかったんだろうか」という言葉の心中は察するけど、全てが風化する前にこの一枚が間に合ってよかった。そしてまた、そこに至った時の所属レーベルが最高すぎるんだなぁ……。




終わりに
お疲れさまでした。今年は例年以上に軽いタッチのアルバムを好む感じになってました。ともかく新人ベテラン、無所属インディメジャー、加えてどのジャンルからも良いアルバムがリリースされていて(数年前からそうだった?)、どこを掘り進めてもいくらでも良い音楽が広がっているような、素晴らしい環境だったんじゃないかと思います。25枚でもちょっと収まらなかった感じもあり、この辺はベストトラックのリストで補完できれば。

年間ベスト発表しておいて、まだ聴いてない奴も多いので、来年の抱負は「気になったものはできるだけすぐ聴く」で。この記事、帰宅電車のたび一二枚ずつパチパチ打って作ったんですが、こんな長さになってしまい申し訳ない。ここまで読んでくれた方本当にありがとうございます。来年は心身とも良い一年になりますように……。

     

タグ: 16年

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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