Diary#04 2017年この一曲(一枚) part 3

ちょっと更新が滞っていましたが、今回もぼちぼちやっていきます。
前回→Diary#03 2017年2月の5枚
(発売日に合わせてるわけでもないので、今回から記事タイトルを変えました)

まずは最近のブログ更新について。
・新譜リリースにあわせてJAMCの記事を書き直しました。長いので「関連作」の項はどこかで別記事に移す予定。
時代に煙をふかしたロックバンド「The Jesus and Mary Chain」の話
同じく、新譜『Damage & Joy』について更新。ただこの記事、「オルタナティヴ・ロック」って言葉につっこんだ結果かなり冗長かつ着地点を見失ったので、今度書き直します……。
The Jesus and Mary Chain / Damage and Joy(2017) 感想 -オルタナってカントリー




それでは今月分のセレクトと感想を。
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FKJ/ French Kiwi Juice
・Geotic / Abysma
Sorority Noise/ You're Not As __ As You Think  
・Slowcoaches / Nothing Gives 
・Grandaddy / Last Place

よく見るとオジサン
FKJ / French Kiwi Juice
→Favorite:「We Ain't Feeling Time」「Skyline」「Lying Together」

フランスのDJ、プロデューサー「French Kiwi Juice」のファーストアルバム。「フレンチ・エレクトロ・R&B」なんて、べらぼうに良さそうな響きがありませんか。このビートメイキングにサックスが入ってくる一曲目の「We Ain't Feeling Time」だけでのされました(予期しない曲でのサックスとかトランペットに弱い)。ソフトタッチでメロウ、アーバンな極上盤。つまりどういうことだって……というのはベストトラック「Lying Together」ほか収録曲をどうぞ。2愛+4愛とかしたくなりますね。
Great new albums.



MVといいシュールな画が多い
・Geotic / Abysma
→Favorite:「Actually Smiling」

LAのビートメイカー、「Baths」のアンビエント・プロジェクト名義の初アルバム。「雨のビート」なんて形容を与えられ、様々な年間ベストに登場した『Obsidian』(2013)が滅茶苦茶好きで、暗闇に潜り込むように耽美的なサウンド、Radiohead好きの耳にも届きそうな傑作だったと思っています(IronworksPhaedra)。話を戻して、今作は彼のルーツが伺えるようなレイドバックしたポスト・ハウス。Bonoboらにも繋がる端正なストリングス、ピアノ、そしてあの"声"の差し込み方。良さみ……。「Actually Smiling」はオーソドックスな4つ打ちに3拍子のリードメロディを乗せつつ、それをポリリズムとすら意識させず横ノリさせてしまう魔法のような一曲。
geotic - Actually Smiling



DCFCの2ndといいランニング絵は名ジャケ。
Sorority Noise / You're Not As __ As You Think
→Favorite:「No Halo」「A Portrait Of」「Leave the Fan On」

コネチカット出身のインディロックバンドの三作目。「化けた」といっていい、渾身の一作だと思います。Weezerやらへの憧憬あふれる"全9曲21分"という最高のパワーポップ・パンクアルバムだった1st『Forgettable』(2014)から(この曲とか!)、よりバンド演奏にフォーカス、楽曲テンポを落として幅を広げた2nd(このベタいギターソロとか!)に続いて、音の厚みにキーボードを導入しスケールを一気に広げた今作でエモバンドとして覚醒。1曲目「No Halo」がハーフテンポになだれ込む展開、2曲目「A Portrait Of」の後半の独白、聴き手の感覚に覆いかぶさるようなfucking standの叫び。「エモ・リバイバル」なんて言葉のもと、良いバンドがどんどん括られているんですが、この確信めいた音と瞬間の数々を「リバイバル」なんて言葉で済ませるのは野暮すぎる。JAMCの記事で書いた「突き抜けた」バンドって、こういうのです。
Great new albums.



一見はジャズかハードコア、その実は
・Slowcoaches / Nothing Gives
→Favorite:「54」「Norms & Values」

Rough Tradeが推す女性Voガレージパンクバンドのデビューアルバム。弾きっぷりも歌いっぷりも気持ちいい。これに関してはダラダラと書くのはやめて、曲をあげるだけで終えたい感じ。2016年リリースから遅れ、2017年に祝・国内盤化。この流れではやい来日も期待したいところ。
Slowcoaches - 54 - YouTube
SLOWCOACHES - Raw Dealings (LIVE) - YouTube

あのロゴは健在
・Grandaddy / Last Place
→Favorite:「 Way We Won't」「Songbird Son」

PAVEMENTなどと並べられたりもするUSインディのベテラン、グランダディ11年ぶりの5枚目。やたらチープなキーボード、絶妙なユルさのエイトビート、ソフトサイケ感、牧歌的なメロディ、少し気の抜けた歌声……そんな彼らの魅力は今作も健在。ともすれば真摯すぎて(ベクトルは違いますが、JAMCの新譜と同じく)刺激には欠けますが、リラックスに近い感覚、間違いなくこれもひとつの音楽の良さ。何より「ただいま」と言わんばかりの一曲目「Way We Won't」だけで、もう。tr2, 7、ローファイサイケ交響曲の「A Lost Machine」辺りに頷かされつつ……最終曲の「Songbird Son」。この、子守歌みたいに本当に何もかもが優しい一曲、そこに子供がイラズラして弾いたようなシンセが鳴るこのサウンドスケープ、自分はこの曲をベストトラックに選びたいです。
今作にてキャリア最高位である全英18位を獲得したようで、そちらも嬉しい限り。


最後に……。GrandaddyのベーシストであるKevin Garciaが、5月2日に脳卒中にて亡くなったとのことです。再結成、新譜発表、そしてツアーへ……といった中での出来事、本当に関係者、ファンとも悲しいニュースとなりましたが、謹んで哀悼の意を表します。
https://www.facebook.com/grandaddymusic/posts/10154798944663439:0


     

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プロフィール

サム

Author:サム
旧「一人音楽座談会」。
音楽に限らず、作品やアーティストに対する検索結果がもっと充実したらという気持ちで更新しています。「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。
背景はBOCの「Tomorrow's harvest」。Twitterは↓。

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