Blankey Jet City / HARLEM JETS (2000) 感想


HARLEM JETSHARLEM JETS
(2000/05/10)
BLANKEY JET CITY

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ベンジーデザイン。よく歌詞カードを取り出し眺める自分にとって本形式の歌詞はちょっと辛い。これもいちえ

(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 灰色は好きでない、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. SEA SIDE JET CITY
02. CAMARO
03. ADVENTURE OF GOOFY
04. PANTERA
05. SALINGER
06. 不良の森
07. SWEET DAYS
08. 動物実験撲滅ソング
09. DERRINGER
10. リス(STRIPヴァージョン)
11. COME ON(ヴァージョン1)

アルバム全曲一言感想へ飛ぶ
Total length : 53:19

総評・★★★★
何も考えず、ただひたすら体力の限り暴れ回った最終作
解散危機や各々のソロ活動を経て辿り着いた最終作、「ハーレムジェッツ」。今作のリリースとともに、「最高のアルバムが出来たので俺達は解散します」という声明を出し伝説のバンドは解散した。

「ブランキー」としてこの作品はどうなのか
コレは、評価の難しい作品である。Amazonの方でも言われているが、やはりBlankey Jet Cityというバンドが持つ、あの特有の世界観を考慮すると★3つ位の評価となってしまうだろう。個人的にも従来(というか初期)の世界観を保てているのは06. 10くらいで、後は思いついた曲をただ力任せに放り投げただけに見える。演奏を聴いていても、今まで通りというか「コイツらがやればこれくらい出るよな」といった感覚を覚えるし、更に浅井の手がけたギター、歌詞はともに勢い一発的なものがあまりに多すぎるのも気にかかる。
 
破滅的なロックサウンドにはやはり痺れる
だが、単純にロックバンドの作品として見たとき、これは十分魅力的すぎるアルバムだ曲調はバラエティに富んでいるし、言うまでもなくバンドのグルーヴは素晴らしい。ハッとさせるフレーズがちりばめられて、曲ごとの輪郭も非常にはっきりしている何しろ元が最強レベルの3人なのだ。先ほど「力任せに放り投げた」と書いたが、その地力の破壊力はそもそも圧倒的なのである。だからここでは色々思う事はあるものの、最終曲の一節、「感じる事 それが全てさ」の言う通りアルバム評価は★4+をつける。

初聴きにも良い作品だが、やはりこれだけがブランキーとは…
ブランキーを初めて聞く人に対して最初どのアルバムから入るべきかと考えるとき、サリンジャーなどが入っているのでこれを勧めるのもアリな気はするが、やはりこれ一枚でブランキーを判断してほしくはないと強く思ってしまう。どんなに「良い作品だ」と思えても、やっぱり今作はもう初期とは別バンドなのだ。上のリンクでも書いたように、シャーベッツを経なければ、そしてシャーベッツからは生まれなかったであろう、ブランキーというバンドが作りあげた「不良の森」などを聴くとその世界観の魅力を再確認せずにはいられない。

しかしこれが最終作なのもまたカッコ良い
彼らはロックバンドとしてはまだまだ勢いを保っていただろう。それでもバンドは解散したのだ。とにもかくにも、彼らは最後まで全力疾走で走り抜けた。そんな凄まじいバンドの最後の大きな足跡が今作である。これが彼らの最高傑作だとは思わない。だが、「愛しているとかいないとか どうでもいいぜそんな事柄」「トレーラーハウス100階から落とすなんてひどい事さ」等々とにかくやっぱりこのバンドは出鱈目にカッコ良かったのだ。今はもうその後ろ姿しか見れないのが悔やまれるが、憧れとリスペクトを込めてこの、滅茶苦茶に完成させた最終作を評価したい。

視聴用の動画はこちら

サリンジャー(Live)→スウィートディズ
不動の照井神。蛇足だけども、ブランキーで一番再生が多い(2013年2月現在)のがsweet daysというの非常にやるせない。何度も言うが、この曲は確かに普通に良い曲だ(自分も一番最初に聞いたのはこの曲だった)。でも、この曲だけ聞いて「そこらへんのロックバンドじゃねぇか」とか「ちょっと面白い雰囲気のバンドだね~」なんて判断する人がいるかと思うと切ない。違う、違うんだよ。もっと…!
     

タグ: 50分台 秀作 ラスト・アルバム まとまり

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サム

Author:サム
旧一人音楽座談会。
「もう一回聴いてみよう」「こんなのもあるのか」が好きで、「これだけ聴けばいい」が嫌い。普段はTwitter↓にいます。

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